(完結)魔王討伐後にパーティー追放されたFランク魔法剣士は、超レア能力【全スキル】を覚えてゲスすぎる勇者達をザマアしつつ世界を救います

しまうま弁当

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27話 クラーケン襲来

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俺達は一旦ミリーの屋敷に戻る事にした。

ミリーの屋敷に戻る為に港の方角に向かって歩いていると、港に人が集まっているのに気がついた。

「お兄ちゃん、港の方でも人が集まってるよ。」

「本当だな。何があったのか聞いておいた方が良さそうだ。ミリー達はここで待っていてくれ。」

「うん。分かった。」

俺達は人々が集まっている近くまでやってくると、冒険者の男に尋ねた。

「なあ、何かあったのか?」

「ああ、沖合でクラーケンの大群が現れたらしい。それで冒険者ギルドが緊急クエストを発動して冒険者が集まっているというわけだ。」

「なんだって、クラーケンが現れたか?」

「ああ、沖合の海でまた現れたらしい。」

「それにしてはあんまり焦ってないんだな。」

「そりゃ魔王軍の襲撃なんて昨日今日始まった事じゃないしな。もうすでに何度もクラーケンの大群がこの沖合に現れてるが、その都度俺達冒険者が撃退している。」

「確かにクラーケンじたいはそれほど強い魔物ではないが、大群でこられると苦戦するんじゃないのか?」

「今まで苦戦した事なんて一度もないぜ。なにせこのペンドラゴにはAランクやBランクの冒険者もたくさんいて、その冒険者達がクラーケン討伐のクエストに参加するからな。このクラーケン討伐のクエストは冒険者ギルドからのクエスト報酬に加えて、ペンドラゴの町からも報奨金がでるからクラーケン討伐はすごく稼げるんだよ。だから冒険者達はこぞってやりたがるのさ。」

「そうなのか。それじゃああんたもすぐにクラーケン討伐に出発するのか?」

「いや今回は出遅れちまったからな。今回は留守番だ。」

「留守番?」

「ああ、クラーケン討伐は人気のクエストだからな。いつも早い者勝ち状態なんだよ。港の船がすぐになくなっちまうんだよ。今回は使える船がなくなっちまったから、留守番ってわけだ。」

「船ならまだ港に泊めてあるが、クライス商会の船だからか?」

「ああ、レンタル料がばか高い上に船にかすり傷でもつけようもんなら。あの強欲理事にいくら修理代を請求されるか分かったもんじゃない。だから留守番なのさ。」

「なるほどな。」

すると後ろから不機嫌そうな声が聞こえたのだった。

「ふん、強欲で悪かったな!!」

俺が後ろを振り返るとリチャードが立っていたのだった。

俺と話していた冒険者も驚いていた。

「あんたは強欲理事!!」

リチャードは俺と話していた冒険者を睨みつけていた。

「強欲理事いやリチャードさん、待ってくれ!!俺はクライス商会の所有物を何も傷つけていない。だから修理代を請求しないでくれ!!」

不機嫌そうにリチャードが言った。

「そうじゃない。」

「えっ、いつもみたいに傷もつけてないのに修理代の請求をしに来たんじゃないのか、じゃあ俺の何の用だ?」

「クラーケン討伐に出たいんだろう。」

「ああ。」

「クライス商会の船を貸してやる。存分にクラーケンを討伐してこい。」

「いやでも高額なレンタル代を払ったらクエスト報酬をもらっても大赤字になっちまう、傷をつけた時の修理費もとても払えねえ。」

「それは心配するな。レンタル料金など取らん。仮に傷をつけてたとしても修理費も払わんでいい。」

「ええ、本当か?無料で貸してくれるって言うのか?」

「ああ、レンタル料金も修理費も一切払わないでいい。このリチャード様が保証してやる。」

「珍しい、いつも強欲をじでいっているあんたがこんな事を言うなんてな。」

「ふん、わしだって金の事ばかり考えているわけではないわ。」

「ありがてえ、なら遠慮なく使わせてもらうぜ。」

リチャードの言葉を聞いて港で待機していた冒険者達が次々にクライス商会の船に乗り込んでいったのだった。

そしてリチャードは俺を見つけると近づいてきたのだった。

「旧市街に巣くうゴミ野郎、お前もいたのか。」

俺は素っ気なくリチャードに言葉を返す。

「ついさっきからな。」

「お前は魔物討伐の経験はあるのか?」

「ああ魔物討伐の経験はあるが、それがなんだっていうんだ?」

「だったらお前もクラーケンの討伐に参加してくるといい。クライス商会の船を貸してやる。もちろんレンタル料も修理代も請求しないから安心しろ。さらにクラーケンを倒したならこのリチャードから報奨金を出してやるぞ。」

「一体どういうつもりだ?」

「どういうつもりとは心外だな。このリチャードはこのペンドラゴを守りたいだけだ。だから戦える人間の手助けをしているだけだ。分かったか、旧市街に巣くうゴミ野郎。」

リチャードはそう言い残すと去っていったのだった。

俺はミリー達の所に戻ったのだった。

「あっクリード、なにがあったって?」

「どうやら沖合でクラーケンが発生したらしい。」

「ミリー、すぐにモニカとマリーを連れてミリーの別荘に戻ってくれ。」

「えっ、なんで、クリードどこかに行くつもり?」

「船で沖合にでてクラーケン討伐に参加してくる。」

「えっ、だったら私も一緒にクラーケン討伐に参加する。」

「だったら私もお兄ちゃんと一緒にいきたい。」

「クリード様、私もご一緒させてもらっていいですか?」

「あのさ、とっても危険だからこのクラーケン討伐は。だからモニカ達にはミリー別荘に戻って欲しいんだよ。」

「大丈夫だよ、クリードならちゃんと守ってくれるって信じてるから。」

「私もお兄ちゃんを信じてるから。」

「私もクリード様を信じていますので、ついていかせてください。」

なんかすごく俺の事を信頼してくれてるのは嬉しいんだけど。

俺は頭を抱えてしまった。

「分かった、ただし絶対に幻影魔法のイリュージョンと透明魔法のインビジブルは解除しないで、あと俺の言う事には従ってくれ。」

みんながきれいにはもった。

「はーい。」

俺達はリチャードがいない事を確認してから、クライス商会の船に乗り込んだのだった。

俺達はクライス商会の船で沖合に向かったのだった。

俺が操縦席で船の運転をしていると、沖合で煙が上がっているのが確認できた。

「えっ、なんだろう?沖合で煙が上がってるよ。」

「もう冒険者の人達がやっつけちゃったのかな。」

「だといいんだが。」

俺達は冒険者達の船が集まっている沖合のポイントへと到着した。

そこは惨事になりつつあった。

クラーケンの大群によってすでに冒険者を乗せた船が何隻も沈められていたのだった。

すると先ほどの冒険者の船が俺の乗っている船のすぐ近くに止まった。

あちら側の船から先ほどの冒険者が大声で話しかけてきた。

「おい、あんた達、こいつらは無理だ。すぐに港に戻れ!!」

俺のは船を止めてその冒険者に尋ねた。

「一体どうしたんだ、クラーケン討伐はみんな慣れてるんじゃなかったのか?」

「ああそのはずだったんだが、このクラーケン共が強すぎるんだ!!」

「クラーケンなら雷属性魔法のサンダーで一発で倒せるだろう。」

「それが全然倒せねえんだよ、倒せないから上級魔法のエレクトリック・ボルッテクスも使ってるんだが倒せねえ。」

通常なら雷属性の上級魔法であるエレクトリック・ボルッテクスで倒せないクラーケンなど存在しないはずだ。

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