(完結)魔王討伐後にパーティー追放されたFランク魔法剣士は、超レア能力【全スキル】を覚えてゲスすぎる勇者達をザマアしつつ世界を救います

しまうま弁当

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26話 石になった人々

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俺達は幻影魔法のイリュージョンと透明魔法のインビジブルをかけた状態でティルス教会の前にやってきた。

ティルス教会はペンドラゴの町の北側に位置しており、大きな敷地と壮麗な建物であった。

ティルス教会は二大国の一つであるルステリア法国の出先機関でもあったのでルステリア法国の関係者もたくさん出入りしていたのだった。

ティルス教会の現場は大混乱になっており、ペンドラゴの警備隊員やルステリア法国の関係者が慌ただしく動きまわっており、さらにその周囲を野次馬が取り巻いていたのだった。

「人込みがすごいな。」

警備隊員が大きな声で人の整理に当たっていた。

「ティルス教会は封鎖されています!!現在敷地内への立ち入りは禁止されています!!繰り返します!!ティルス教会は封鎖されています!!現在敷地内への立ち入りは禁止されています!!」

「やはり立ち入り禁止になっているか。」

「どうするクリード?」

「よし裏口から中に入ろう。」

俺達は裏口にやってきた。

「まず俺が一旦ティルス教会の敷地内に入って確認してくるよ。みんなはここで待ってて。」

俺はそう言うとティルス教会の敷地内へと入ったのだった。

敷地内を確認する。

「これは。」

俺はティルス教会の敷地内を確認するとミリー達の元に戻った。

「確認はしてきたから、中に入ろう。」

俺達は気づかれないようにティルス教会の中に足を踏み入れた。

教会の敷地内にはあちこちに石にされた人たちが立ち尽くしていた。

「ひどいね。」

「みんな石になってるね。」

「ミリー、この人達にリジェクトを唱えてくれるか?」

さっそくミリーが石化や麻痺や混乱を解除できる加護魔法のリジェクトを唱えたのだった。

「この身を縛る枷より解き放て、リジェクト。」

だがいくら待ってもリジェクトの魔法効果が現れる事はなかった。

石になった人々はそのままだったのだ。

いつまで待っても石化は解除されなかった。

ミリーが困惑した様子で言った。

「あれっ、なんで石化が解除されないの?」

「お姉ちゃん、リジェクトで解除できないという事はかなり強力な石化なんじゃないかな。」

「そうだね、だったらより強力なリディアスで行こうか。」

ミリーはリジェクトよりも上位の魔法であるリディアスの魔法を唱えようとしていた。リディアスの魔法はどんな状態異常でも全て回復できる最上位の加護魔法であった。

「我らから全ての枷を消し去りたまえ、リディアス!!」

だがミリーが唱えたリディアスの魔法も魔法効果が現れる事はなかった。

石になった人達が元に戻る事はなく石になったままだった。

ミリーは驚きを隠せなかった。

「なんでリジェクトもリディアスの魔法も効かないの。」

「うーん、リジャクトやリディアスでも解除できない強力な石化の魔法なのかな。」

「ミリー、世界樹の葉を使ってみる。」

俺は世界樹の葉を使う事にした。

世界樹の葉は全ての状態異常を回復でき体力も魔力も完全回復させる事ができる最上位の回復アイテムである。

だがそれでも石になった人たちはそのままだった。

なるほどなライオス達をこれを仕掛けてきたか。

ミリー達が困惑していた。

「世界樹の葉ですら効かないなんて。」

「ならエリクサーを使ってみるよ。」

ミリーはエリクサーを使ったのだった。

だがエリクサーを使っても石になった人達を解除する事はできなかった。

「どういう事、エリクサーでも解除できないなんて。」

「呪いや暗黒魔法で石になっているとしても、世界樹の葉やエリクサーなら解除ができるはずよ。なのになんでこの石化を解除する事ができないの?」

「お姉ちゃん、こんなのってあり得ないよ。」

「石化が治らない、どういうことでしょうか?」

「そもそもティルス教会の中で石になってしまったっていうのがそもそも分からないよね。」

「そうですね、ティルス教会の中には強力な結界が張られています。この教会の中では石になってしまったというのがそもそもあり得ないはずです。」

「うん。」

「そのティルス教会に張られていた結界だが、どうやら正常には機能していないみたいだ。」

「えっ?」

「もし結界が機能していたら、インビジブルもイリュージョンも解除されてしまうからね。でも全然解除されていない所を見ると、ここの結界は正常に機能を果たしていないと見ていいだろう。」

「それを確かめる為に、まずクリードが先に教会内に入ったんだね。」

「そういう事だ。」

俺は少し考えてみんなに言った。

「仕方ない、ここの人達の石化を解除するのは一旦諦めよう。」

「えっ?」

「それでいいの、クリード?」

「石になった人達を元に戻してあげたいとはもちろん思ってるけど、この石化は恩恵魔法や自然魔法ではどうにもできない代物かもしれない。」

「えっ?そうなの。」

「恐らくね。」

「マリー、モニカ、このティルス教会のどこで会談をする予定だったんだ?」

「ティルス教会の大広間で会談の予定でした。」

「よしなら大広間に行こう。」

俺達は石になっている人達を慎重に避けながら大広間へとやってきた。

「クリード、大広間に来てどうするの?」

「モニカとマリーとヴィヴィ、君達の石像をつくってもいいかい
?」

「はい、いいですよ。」

「もちろんいいよお兄ちゃん。」

俺はオリジナル魔法のルーダムを使った。

「ルーダム。」

ルーダムは俺が作ったオリジナルの生活魔法だった。

大きな石が現れるとすごい速さで石像が出来上がっていった。

あっと言う間にマリーとモニカとヴィヴィの石像が出来上がったのだった。

「お兄ちゃん、それ見た事ない魔法だけど?」

「石像を作る魔法だよ。俺が作ったオリジナルの魔法さ。」

「お兄ちゃん、オリジナル魔法まで自作で作れるの?」

「ああ、そうだ。」

「すごいよ。さすがはお兄ちゃん。お兄ちゃんは魔法のエキスパートなんだね。」

「さすがはクリード様です。」

俺はマリーとモニカとヴィヴィの石像を並べた。

「とりあえずこれでごまかせるだろう。」

「ここでこれ以上できることはなさそうだ。みんな一旦戻ろう。」

「はい。」

そして俺達はティルス教会を後にしたのだった。
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