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三度目の首都⑬
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『我も行きたいのだ~、主よ~、主よ~』
アレスがきゅるんきゅるんと来る。本日の船には、ビアンカとルージュ、仔達、イシスとオシリスが行くことに決まり。アレスとアリス、シルフィ達、ノワールはお留守番。
「今日は我慢して、次は連れていくけん。お母さんのボディガードよ」
「くうんっ」
今日もマルシェで買い物したいと、母が言うので、父と一緒に行く事になる。残りのはアレス達だけではない。母の料理のお手伝いと買い物の付き添いで、チュアンさんとマデリーンさん。そしてお手伝いとしてツヴァイクさん、ガリストさん、フリンダさんが残ってくれる。
朝早く、気合いの入った母のお弁当を受け取り、ノワールの馬車で移動する。オスヴァルドさん達も魔法馬に騎乗して着いてきてくれた。朝早くからありがとうございます。まだ込み合う時間の前だったので、スムーズにノワールの馬車は進み、久しぶりの海に馬車内でおしゃべりしていると、トラブルなくクレイ港に到着。
船着き場に到着すると、直ぐにギルドの人が来た。前回も対応してくれたてもみの職員さんだ。
「お待ちしておりましたミズサワ様。どうか、今回もよろしくお願いします」
わざわざ船に乗れる様に手配してくれたしね。
「私達は必要な量さえいただければそれ以外は、ギルドに回しますね」
「よろしくお願いします」
そして、出港準備が進むなか、エドワルドさんが合流する。何やら疲れた顔。
「エドワルドさん、大丈夫ですか?」
「ええ、まあ。ご迷惑おかけしました」
本当に大丈夫? 元気がぷりぷりと行くといつもの様子で、撫でてくれる。事情を知っているだろうオスヴァルドさんは、何も言わない。
『ユイ、こちらに雄が来るのですよ』
『前にブラックツナやゴールドツナの話をした、ツナの雄よ』
ツナの雄って、船長さんやろうもん。
「テイマー様っ、お待ちしていましたーっ」
うん、やっぱり船長さんやった。お変わりなさそう。
私達の前に、シュタッ、と来た。後ろにはしっかり船員さん達も並ぶ。
「お久しぶりですテイマー様。ご活躍はお聞きしています。さ、さ、こちらに、さあ、さあ、こちらに。従魔の皆様もこちらに」
素晴らしい動きで誘導してくれる。
『我々ヲ前二、オカシナテンションダナ。怯ミモシナイカ、奇妙ナヤツダナ』
見上げるようなイシスの前でも、船長さんはお変わりなし。
『前もそうだったのです』
『ツナが好きみたいよ』
たぶん、私達が乗ると、漁獲量が桁外れなだけよ。それに私がきちんと管理しているとわかってくれているんだろうね。決して、過去最高の漁獲量だけではない、はず。
「今回もお世話になります。こちらは今回同行される冒険者の皆さんです。で、新しく従魔になりました。イシスとオシリスとホルスです」
差し障りなくご挨拶する。
「こちらこそよろしくお願いします。野郎どもっ、道をあけろーっ」
「「「イエッサーッ」」」
ざっ、と船までの道が開く、映画の海のワンシーンみたい。ファングさんとリィマさんが、小さく、えー、と呟いている。
『主ヨ、我々ハ上空カラツイテイク』
「分かった。さ、皆さん行きましょう。元気、走らんよ」
「わふんっ」
私は走り出しそうな元気のバンダナを掴む。これで走り出されたら、私は引き摺られるが、元気は大人しく歩いてくれる。今日はお利口さんやね。反対側にはヒスイがぴったり張り付いてくる。かわいか。
進んでいると、ピシャッと、並んだ船員さん達がざわざわし始める。
「え、なんでいるんだ?」
「まじか?」
「似てる人、だよな?」
私の後ろ方面を見ながら、こそこそ話している。
きっと、オスヴァルドさんとエドワルドさんよね。お二人は兄弟だから、よく似ている。特に標準装備の無表情は、そっくりだ。ただ、笑顔を浮かべると、全く系統が変わるから、それは、オスヴァルドさんとエドワルドさんの個性なんやろうね。オスヴァルドさんは首都でも有名人だし、エドワルドさんは各地を移動生活で、滅多に帰って来ないが、ユリアレーナ最強の冒険者でもある。このお二人が揃っているのは、珍しいんだろうね。
ざわざわされたが、無事に乗船する。
「アルス、うろうろするなよ」
「うん」
初めて船に乗ると言うアルスさんは、手摺から身をのりだすように海面を見ているので、ファングさんがしっかりパーカーを握っている。
あ、イシス達、グリフォン飛行部隊も離陸したね。
さっきまでざわざわしていた船員さん達だったが、船長さんの指示できびきび動いている。
「テイマー様、本日はどちらの方向に?」
船員さん達の動きをのんびり見ていると、船長さんがニコニコとやって来た。
「あ、えーっとそうですね。ねえ、ビアンカ、ルージュ、どうする?」
『そうなのですね』
『うーん、そうねー』
ビアンカとルージュは、上空で優雅に旋回するイシスとアイコンタクトしている。イシスは顎を、くいっ、としている。すると、まっすぐ沖の方に向かって飛んで行った。
『イシスに着いていくのです』
『その方がいいみたいね』
「そうね。ビアンカ、風魔法の調整お願いね。ルージュは方向を指示してね。船長さん、イシス達の後に続いた方がいいみたいです」
「了解しました。野郎どもっ、出港だーっ。さ、従魔様、こちらにどうぞ、テイマー様、こちらに」
てきぱきと指示を出す船長さん。ビアンカとルージュを流れるように誘導している。
なんだから手際のよい接待受けている気分。
アレスがきゅるんきゅるんと来る。本日の船には、ビアンカとルージュ、仔達、イシスとオシリスが行くことに決まり。アレスとアリス、シルフィ達、ノワールはお留守番。
「今日は我慢して、次は連れていくけん。お母さんのボディガードよ」
「くうんっ」
今日もマルシェで買い物したいと、母が言うので、父と一緒に行く事になる。残りのはアレス達だけではない。母の料理のお手伝いと買い物の付き添いで、チュアンさんとマデリーンさん。そしてお手伝いとしてツヴァイクさん、ガリストさん、フリンダさんが残ってくれる。
朝早く、気合いの入った母のお弁当を受け取り、ノワールの馬車で移動する。オスヴァルドさん達も魔法馬に騎乗して着いてきてくれた。朝早くからありがとうございます。まだ込み合う時間の前だったので、スムーズにノワールの馬車は進み、久しぶりの海に馬車内でおしゃべりしていると、トラブルなくクレイ港に到着。
船着き場に到着すると、直ぐにギルドの人が来た。前回も対応してくれたてもみの職員さんだ。
「お待ちしておりましたミズサワ様。どうか、今回もよろしくお願いします」
わざわざ船に乗れる様に手配してくれたしね。
「私達は必要な量さえいただければそれ以外は、ギルドに回しますね」
「よろしくお願いします」
そして、出港準備が進むなか、エドワルドさんが合流する。何やら疲れた顔。
「エドワルドさん、大丈夫ですか?」
「ええ、まあ。ご迷惑おかけしました」
本当に大丈夫? 元気がぷりぷりと行くといつもの様子で、撫でてくれる。事情を知っているだろうオスヴァルドさんは、何も言わない。
『ユイ、こちらに雄が来るのですよ』
『前にブラックツナやゴールドツナの話をした、ツナの雄よ』
ツナの雄って、船長さんやろうもん。
「テイマー様っ、お待ちしていましたーっ」
うん、やっぱり船長さんやった。お変わりなさそう。
私達の前に、シュタッ、と来た。後ろにはしっかり船員さん達も並ぶ。
「お久しぶりですテイマー様。ご活躍はお聞きしています。さ、さ、こちらに、さあ、さあ、こちらに。従魔の皆様もこちらに」
素晴らしい動きで誘導してくれる。
『我々ヲ前二、オカシナテンションダナ。怯ミモシナイカ、奇妙ナヤツダナ』
見上げるようなイシスの前でも、船長さんはお変わりなし。
『前もそうだったのです』
『ツナが好きみたいよ』
たぶん、私達が乗ると、漁獲量が桁外れなだけよ。それに私がきちんと管理しているとわかってくれているんだろうね。決して、過去最高の漁獲量だけではない、はず。
「今回もお世話になります。こちらは今回同行される冒険者の皆さんです。で、新しく従魔になりました。イシスとオシリスとホルスです」
差し障りなくご挨拶する。
「こちらこそよろしくお願いします。野郎どもっ、道をあけろーっ」
「「「イエッサーッ」」」
ざっ、と船までの道が開く、映画の海のワンシーンみたい。ファングさんとリィマさんが、小さく、えー、と呟いている。
『主ヨ、我々ハ上空カラツイテイク』
「分かった。さ、皆さん行きましょう。元気、走らんよ」
「わふんっ」
私は走り出しそうな元気のバンダナを掴む。これで走り出されたら、私は引き摺られるが、元気は大人しく歩いてくれる。今日はお利口さんやね。反対側にはヒスイがぴったり張り付いてくる。かわいか。
進んでいると、ピシャッと、並んだ船員さん達がざわざわし始める。
「え、なんでいるんだ?」
「まじか?」
「似てる人、だよな?」
私の後ろ方面を見ながら、こそこそ話している。
きっと、オスヴァルドさんとエドワルドさんよね。お二人は兄弟だから、よく似ている。特に標準装備の無表情は、そっくりだ。ただ、笑顔を浮かべると、全く系統が変わるから、それは、オスヴァルドさんとエドワルドさんの個性なんやろうね。オスヴァルドさんは首都でも有名人だし、エドワルドさんは各地を移動生活で、滅多に帰って来ないが、ユリアレーナ最強の冒険者でもある。このお二人が揃っているのは、珍しいんだろうね。
ざわざわされたが、無事に乗船する。
「アルス、うろうろするなよ」
「うん」
初めて船に乗ると言うアルスさんは、手摺から身をのりだすように海面を見ているので、ファングさんがしっかりパーカーを握っている。
あ、イシス達、グリフォン飛行部隊も離陸したね。
さっきまでざわざわしていた船員さん達だったが、船長さんの指示できびきび動いている。
「テイマー様、本日はどちらの方向に?」
船員さん達の動きをのんびり見ていると、船長さんがニコニコとやって来た。
「あ、えーっとそうですね。ねえ、ビアンカ、ルージュ、どうする?」
『そうなのですね』
『うーん、そうねー』
ビアンカとルージュは、上空で優雅に旋回するイシスとアイコンタクトしている。イシスは顎を、くいっ、としている。すると、まっすぐ沖の方に向かって飛んで行った。
『イシスに着いていくのです』
『その方がいいみたいね』
「そうね。ビアンカ、風魔法の調整お願いね。ルージュは方向を指示してね。船長さん、イシス達の後に続いた方がいいみたいです」
「了解しました。野郎どもっ、出港だーっ。さ、従魔様、こちらにどうぞ、テイマー様、こちらに」
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