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白夜⑨
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ご指摘ありがとうございます
モンスターボックス開始後、五時間経過。
折り返し地点だと思う。
現在、爬虫類がわじゃわじゃ出てきている。
よし、おにぎりオッケー。ペットボトルの補充オッケー。濡れタオルオッケー。よしっ。フライパン装備っ。
「ユイさん、何をされていらっしゃいますか?」
スポーツドリンクを飲んでいたマデリーンが、目ざとく見つけてきた。
「いえ、あの、ドアの開閉を」
「このルーム内からでも出来ますよね?」
「いや、あの、外の方がよく分かるって、言うか」
もともとその予定だし。
「はい?」
ひぃっ、マデリーンさんこわっ。
「ここからでも様子が十分分かります」
「あ、はい」
引き下がろう。
爬虫類ではあの上級解毒ポーションが大活躍した。絶対毒よね?って感じ丸出しの蛙がピョコンと出てきた。ヒェリさんが投げつけた上級解毒ポーションが、狂いなく蛙の口に吸い込まれていく。
ゴクン………………パタン、と倒れると、口から凄い煙が上がる。毒を宿す魔物には、上級解毒ポーションは攻撃手段になるって聞いたけど、てきめんや。次は何とエリアンさんが矢の先に上級解毒ポーションを縛り付けて放っている。この先は、コブラやろうけど何、あのサイズ? ノワールですら見下ろすようなサイズ。シャーッって、いややあ。寸分違わず、口元に命中する。途端に上がる煙。コブラはのたうち回った後に絶命する。
たくさん手に入って良かった。
爬虫類の最後には、予感はしました、はい、出ました親玉来ました。
マーファで出たサイズのドラゴンが五匹もっ。
アレスがちゅどん、ビアンカがドカン、はい、二匹終わった。
「ワンワンッ」
「ガルウッ」
「クルッ」
三人衆が攻めていく。元気が雷を連発する。だけど、さすがドラゴン、魔法耐性もあるのかそれで怯む程度だ。
『我はクリムゾンジャガー、血の轍を紡ぐもの』
あ、コハクの様子がっ。
『仇なす敵を切り裂く力よ、我が爪に宿れ、大地の刃とならん』
白い毛並みに深い茶色のラインが浮かぶ。
あっ。
「神様っ、コハクの土魔法の力を上げてっ」
魔力がごっそり引き抜かれる。
おおっ、コハクの戦闘モードッ。
『戦闘モード 大地の鉾(ルディランス)』
一気に加速するコハクが、ドラゴンの首を狙う。
バスッ
物理的防御力も、魔法的防御力も高いドラゴンの皮膚に深い傷が入る。当然血飛沫が上がる。それでもドラゴンは倒れない。尻尾や爪を振りかざしている。危なっ。ホルスが距離を取り、風の刃を連発して動きを封じる。その空きに、元気がドラゴンの傷付に食らいつき。
バリッ
直前雷を体内に流し込み、それでドラゴンは白目向く。うん、えげつないよっ、元気やっ。そんなこと言ってられないけどさっ。
凄かよっ、三人衆っ。
四匹目はアレスがちゅんと首を斬りとばす。
最後の一匹は。
「おおおおおぉぉぉぉぉっ」
ツヴァイクさんが気合いを入れて、盾でドラゴンの攻撃を防いでいる。素早く飛び出すのはオフィーリアだ。白い毛並みに浮かぶ水色のライン。戦闘モードだ。放つ錐状の水が固いドラゴンの皮に突き刺さる。嫌がるドラゴンの足元がガチガチの氷で覆われる。元魔法使いのエドワルドさんが、マデリーンさんから借り受けたロイヤルエメラルドの杖で魔法を放っている。そこにサジタリウスとカプリコーンが闇の触手を伸ばし、ドラゴンの両腕を拘束する。
ケルンさんとエリアンさんが絶え間なく矢を放つ。矢尻はシーサーペントの牙だ。更に魔力を上乗せして攻撃力を上げた矢は、次々に突き刺さっていく。
ドラゴンはもがき、腕を拘束する闇の触手を振り払おうとする。必死に踏ん張るサジタリウスとカプリコーン。
そこに駆け込むのは冷蔵庫ダンジョンで出たハルバートを構えたフェリクスさんだ。重いハルバートを上に構えて跳躍。一気に振り下ろすと、ドラゴンの首にめり込む。ただ、めり込んだだけ。フェリクスさんはハルバートから手を離し撤退する、入れ替わるように飛び込んで来たのはヒェリさんだ。ガチガチに固い装備品で固めた足で、めり込んだハルバートを更にくい込ませように蹴り込む。完全にハルバートの刃がドラゴンの身体に沈む。
ビクリ、とドラゴンの身体が震える。ヒェリさんが軽くバックステップで後退。次にドラゴンの懐に飛び込んだのはツヴァイクさんだ。突き刺さったようになったハルバートを、気合い入れて一気に抉るように引き抜いた。
凄い連携プレーッ。
ドラゴンが白目向いて、轟音を立てて倒れる。
ルーティのダンジョンでの鍛練のたわものやねっ。
ビアンカからの合図が、爬虫類が終わったね。
私はルームの扉を開けた。
モンスターボックス開始後、五時間経過。
折り返し地点だと思う。
現在、爬虫類がわじゃわじゃ出てきている。
よし、おにぎりオッケー。ペットボトルの補充オッケー。濡れタオルオッケー。よしっ。フライパン装備っ。
「ユイさん、何をされていらっしゃいますか?」
スポーツドリンクを飲んでいたマデリーンが、目ざとく見つけてきた。
「いえ、あの、ドアの開閉を」
「このルーム内からでも出来ますよね?」
「いや、あの、外の方がよく分かるって、言うか」
もともとその予定だし。
「はい?」
ひぃっ、マデリーンさんこわっ。
「ここからでも様子が十分分かります」
「あ、はい」
引き下がろう。
爬虫類ではあの上級解毒ポーションが大活躍した。絶対毒よね?って感じ丸出しの蛙がピョコンと出てきた。ヒェリさんが投げつけた上級解毒ポーションが、狂いなく蛙の口に吸い込まれていく。
ゴクン………………パタン、と倒れると、口から凄い煙が上がる。毒を宿す魔物には、上級解毒ポーションは攻撃手段になるって聞いたけど、てきめんや。次は何とエリアンさんが矢の先に上級解毒ポーションを縛り付けて放っている。この先は、コブラやろうけど何、あのサイズ? ノワールですら見下ろすようなサイズ。シャーッって、いややあ。寸分違わず、口元に命中する。途端に上がる煙。コブラはのたうち回った後に絶命する。
たくさん手に入って良かった。
爬虫類の最後には、予感はしました、はい、出ました親玉来ました。
マーファで出たサイズのドラゴンが五匹もっ。
アレスがちゅどん、ビアンカがドカン、はい、二匹終わった。
「ワンワンッ」
「ガルウッ」
「クルッ」
三人衆が攻めていく。元気が雷を連発する。だけど、さすがドラゴン、魔法耐性もあるのかそれで怯む程度だ。
『我はクリムゾンジャガー、血の轍を紡ぐもの』
あ、コハクの様子がっ。
『仇なす敵を切り裂く力よ、我が爪に宿れ、大地の刃とならん』
白い毛並みに深い茶色のラインが浮かぶ。
あっ。
「神様っ、コハクの土魔法の力を上げてっ」
魔力がごっそり引き抜かれる。
おおっ、コハクの戦闘モードッ。
『戦闘モード 大地の鉾(ルディランス)』
一気に加速するコハクが、ドラゴンの首を狙う。
バスッ
物理的防御力も、魔法的防御力も高いドラゴンの皮膚に深い傷が入る。当然血飛沫が上がる。それでもドラゴンは倒れない。尻尾や爪を振りかざしている。危なっ。ホルスが距離を取り、風の刃を連発して動きを封じる。その空きに、元気がドラゴンの傷付に食らいつき。
バリッ
直前雷を体内に流し込み、それでドラゴンは白目向く。うん、えげつないよっ、元気やっ。そんなこと言ってられないけどさっ。
凄かよっ、三人衆っ。
四匹目はアレスがちゅんと首を斬りとばす。
最後の一匹は。
「おおおおおぉぉぉぉぉっ」
ツヴァイクさんが気合いを入れて、盾でドラゴンの攻撃を防いでいる。素早く飛び出すのはオフィーリアだ。白い毛並みに浮かぶ水色のライン。戦闘モードだ。放つ錐状の水が固いドラゴンの皮に突き刺さる。嫌がるドラゴンの足元がガチガチの氷で覆われる。元魔法使いのエドワルドさんが、マデリーンさんから借り受けたロイヤルエメラルドの杖で魔法を放っている。そこにサジタリウスとカプリコーンが闇の触手を伸ばし、ドラゴンの両腕を拘束する。
ケルンさんとエリアンさんが絶え間なく矢を放つ。矢尻はシーサーペントの牙だ。更に魔力を上乗せして攻撃力を上げた矢は、次々に突き刺さっていく。
ドラゴンはもがき、腕を拘束する闇の触手を振り払おうとする。必死に踏ん張るサジタリウスとカプリコーン。
そこに駆け込むのは冷蔵庫ダンジョンで出たハルバートを構えたフェリクスさんだ。重いハルバートを上に構えて跳躍。一気に振り下ろすと、ドラゴンの首にめり込む。ただ、めり込んだだけ。フェリクスさんはハルバートから手を離し撤退する、入れ替わるように飛び込んで来たのはヒェリさんだ。ガチガチに固い装備品で固めた足で、めり込んだハルバートを更にくい込ませように蹴り込む。完全にハルバートの刃がドラゴンの身体に沈む。
ビクリ、とドラゴンの身体が震える。ヒェリさんが軽くバックステップで後退。次にドラゴンの懐に飛び込んだのはツヴァイクさんだ。突き刺さったようになったハルバートを、気合い入れて一気に抉るように引き抜いた。
凄い連携プレーッ。
ドラゴンが白目向いて、轟音を立てて倒れる。
ルーティのダンジョンでの鍛練のたわものやねっ。
ビアンカからの合図が、爬虫類が終わったね。
私はルームの扉を開けた。
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