85 / 824
連載
治験始動①
しおりを挟む
姿を現したのは、すらっとした金髪碧眼の男性。歳は20代半ばくらいの、まあ、イケメン。爽やかイケメン。身なりもいい。
少しばつの悪そうな顔だ。
「失礼、盗み聞きして」
会釈する男性。
どちら様だろう?
「こちらの方は」
リティアさんが紹介しようとするが、金髪イケメンさんが手で制する。
「初めまして。私はここマーファを治める伯爵の息子。セザール・ハルスフォンと申します」
わあ、来た、貴族の方。
慌てて私と晃太が立ち上がり頭を下げる。
「どうぞ、頭を上げてください。父からあなた方に接触はしないように、と言われていたのですが。運がよければ、廊下ですれ違いを装って、挨拶くらいできないかと思いまして」
促されて、着席する私と晃太。
「なぜ、私達と?」
「これだけの従魔を従えている事もそうですが。あなた方がかなりのドロップ品を回してくれたお陰で、マーファはかつての賑わいを取り戻しつつあります。父も深く感謝しています」
いえいえ。すべてはビアンカとルージュのお陰です。
「それで、先程のお話ですが、私も同席してもよろしいでしょうか?」
ちら、とビアンカとルージュを見る。
『大丈夫なのです』
『悪意はないわ。興味津々ね』
大丈夫みたいやね。
「はい。素人の考えですが」
私はアイテムボックスから、企画書を出す。受け取ってくれたのは、ダワーさん。
「拝見します」
ダワーさんは片目を細めて見ている。
「確かに、いろいろ問題はありますが、これが上手く行けばたくさんの子供が救われますな」
企画書をリティアさんとセザールさん、いや様が見る。
「これが無理なら、せめて薬の製造にご協力頂ければ」
「お待ちください。これは是非、始動するべきです」
セザール様が手を上げる。
「確かに、問題点はありますが、画期的な考えです。子供の死亡率を下げる事が出来れば、自然と女性の死亡率・自殺率も下がるはず」
「え?」
リティアさんが代わりに説明してくれる。
子供の死亡率は高い。やはり風邪等による感染性疾患が原因だったりする。抵抗力がつくまでに成長できない。だから、半成人式で、成長したお祝いと感謝をすると。
子供が育たない、だから、産む。その考えが今でもどこかにあり、それが多産の傾向となる。特に農村地帯では色濃いそうだ。子供は貴重な労働力と考えていられるからだ。しかし、妊娠・出産は女性にとってはリスクが高い。死産もそうだし、産褥熱などで亡くなる事だってある。
「そして、やっと産んだ子供を亡くした母親の、後追い自殺をする者が絶えません」
「そうですか………」
医療が進んでいない、歪みなんだろうなあ。嘆くフィナさんの姿が浮かぶ。もし、あのまま、ダイアナちゃんが亡くなったら、フィナさんが、と思う。頭を振る。
「どうだ、薬師ギルドとしての考えは?」
「そうですな…………」
熱心に話し出すセザールさんとダワーさん。
こっそり、リティアさんが耳打ち。
「セザール様には妹様がいたのですが、幼い頃に亡くなっています」
「だからですか」
妹さんを亡くして、その悲しみを知っている人なのか。
企画書を熱心に話し込んでいる。入る隙間はなし。
「なあ、姉ちゃん」
「なんね?」
「あのさ、こん話をこん人に任せたら? わいらが言い出した事やけど、やっぱり地位のある人の方がスムーズに行かんね?」
「まあ、確かに」
一般人と爵位のある人では、発言力が違う。多分スムーズに話が進むだろう。只でさえ、ビアンカとルージュを連れているので目立つのに、もし、この企画書が通ったら。
「あの」
私は手を上げる。
「はい、なんでしょう?」
ダワーさんが企画書から顔を上げる。
「その企画書を、そちらで考えた事にできません?」
「「「はい?」」」
異口同音。
「あのですね。私達みたいな者が言い出すより、ギルドや伯爵様が発起人になってもらった方がいいと思うんです。もちろん、抗生剤や解熱剤のレシピは提供します。私達では分からない事だらけですから」
顔を見合わせる面々。
「そうしますと、あなた方の功績にはなりませんよ」
セザール様が困惑気味に答えてくれる。
「別にそう言うのはいりません。私達は十分今幸せですから。これが上手く行けば、他の誰かが幸せになるなら、それはそれで私達は十分なんです」
家族がいる。
ビアンカやルージュ達がいる。
時空神様からの『ルーム』で、生活に困らない。
私達には、すでに十分なもの。
だけど、セザール様達は更に困惑して、顔を見合わせる。
「しかし…………」
まだ、言い淀むセザール様。
「なら、私達は出資者という形で参加はダメでしょうか? 多分治験にかなりの額が必要になるはずです。こちらから言い出した事ですから、出来るだけの出資をします。なので、難しい話や処理の手続きをお願いできません?」
「しかし、かなり長い期間配当金がない可能性がありますよ」
「あ、大丈夫です。そういうのは」
押し問答の末、受けてくれた。
こんな流れになった。
私達が考えた抗生剤や解熱剤に目をつけて、この話を持ちかけた。それに私達が賛同した、という形になった。
発起人はセザールさんとマーファ薬師ギルドとなる。
「必ず成功させます」
「よろしくお願いします」
詳しく話を詰めるため、セザール様とダワーさんが挨拶して退室する。抗生剤と解熱剤の作製も、薬師ギルドが請け負ってくれた。レシピも渡した。
良かった、何とかなりそうや。
「ミズサワ様、よろしかったのですか?」
リティアさんが聞いてくる。
「別に、私達は問題ありません。こちらとしてもありがたいですからね」
個人でやったら、絶対無理だらかね。多分、とんでもなく大変な処理が必要だろうから、我々には不可能な事だ。こちらがありがとうございますだ。
「そうですか。でも、これが上手く行けば、セザール様も何の問題なくフェリアレーナ様を迎える事ができますね」
「フェリアレーナ様?」
「あら、ご存じありません? セザール様は第一王女のフェリアレーナ様とご婚約されているんですよ」
「そうなんですか。私達、ユリアレーナに来て間もないので」
「そうでございましたね。失礼しました」
「何が問題なんです? セザール様、しっかりしてそうだし、誠実そうなのに」
見た感じね。あの召喚した時見たディレナスの王子には、ない空気があった。鼻持ちならない、見下し感はなかった。私達みたいな、木っ端庶民に対しても、礼儀正しいし。
あー、と、リティアさん。
「セザール様に問題はないんですよ。ミズサワ様はユリアレーナに来たばかりで、きっとご存じありませんね。ユリアレーナの膿を」
「膿?」
なんだそりゃ?
「フェリアレーナ様は第二側室様のご息女です。問題は王妃です、その王妃が執拗に邪魔をしているんですよ」
少しばつの悪そうな顔だ。
「失礼、盗み聞きして」
会釈する男性。
どちら様だろう?
「こちらの方は」
リティアさんが紹介しようとするが、金髪イケメンさんが手で制する。
「初めまして。私はここマーファを治める伯爵の息子。セザール・ハルスフォンと申します」
わあ、来た、貴族の方。
慌てて私と晃太が立ち上がり頭を下げる。
「どうぞ、頭を上げてください。父からあなた方に接触はしないように、と言われていたのですが。運がよければ、廊下ですれ違いを装って、挨拶くらいできないかと思いまして」
促されて、着席する私と晃太。
「なぜ、私達と?」
「これだけの従魔を従えている事もそうですが。あなた方がかなりのドロップ品を回してくれたお陰で、マーファはかつての賑わいを取り戻しつつあります。父も深く感謝しています」
いえいえ。すべてはビアンカとルージュのお陰です。
「それで、先程のお話ですが、私も同席してもよろしいでしょうか?」
ちら、とビアンカとルージュを見る。
『大丈夫なのです』
『悪意はないわ。興味津々ね』
大丈夫みたいやね。
「はい。素人の考えですが」
私はアイテムボックスから、企画書を出す。受け取ってくれたのは、ダワーさん。
「拝見します」
ダワーさんは片目を細めて見ている。
「確かに、いろいろ問題はありますが、これが上手く行けばたくさんの子供が救われますな」
企画書をリティアさんとセザールさん、いや様が見る。
「これが無理なら、せめて薬の製造にご協力頂ければ」
「お待ちください。これは是非、始動するべきです」
セザール様が手を上げる。
「確かに、問題点はありますが、画期的な考えです。子供の死亡率を下げる事が出来れば、自然と女性の死亡率・自殺率も下がるはず」
「え?」
リティアさんが代わりに説明してくれる。
子供の死亡率は高い。やはり風邪等による感染性疾患が原因だったりする。抵抗力がつくまでに成長できない。だから、半成人式で、成長したお祝いと感謝をすると。
子供が育たない、だから、産む。その考えが今でもどこかにあり、それが多産の傾向となる。特に農村地帯では色濃いそうだ。子供は貴重な労働力と考えていられるからだ。しかし、妊娠・出産は女性にとってはリスクが高い。死産もそうだし、産褥熱などで亡くなる事だってある。
「そして、やっと産んだ子供を亡くした母親の、後追い自殺をする者が絶えません」
「そうですか………」
医療が進んでいない、歪みなんだろうなあ。嘆くフィナさんの姿が浮かぶ。もし、あのまま、ダイアナちゃんが亡くなったら、フィナさんが、と思う。頭を振る。
「どうだ、薬師ギルドとしての考えは?」
「そうですな…………」
熱心に話し出すセザールさんとダワーさん。
こっそり、リティアさんが耳打ち。
「セザール様には妹様がいたのですが、幼い頃に亡くなっています」
「だからですか」
妹さんを亡くして、その悲しみを知っている人なのか。
企画書を熱心に話し込んでいる。入る隙間はなし。
「なあ、姉ちゃん」
「なんね?」
「あのさ、こん話をこん人に任せたら? わいらが言い出した事やけど、やっぱり地位のある人の方がスムーズに行かんね?」
「まあ、確かに」
一般人と爵位のある人では、発言力が違う。多分スムーズに話が進むだろう。只でさえ、ビアンカとルージュを連れているので目立つのに、もし、この企画書が通ったら。
「あの」
私は手を上げる。
「はい、なんでしょう?」
ダワーさんが企画書から顔を上げる。
「その企画書を、そちらで考えた事にできません?」
「「「はい?」」」
異口同音。
「あのですね。私達みたいな者が言い出すより、ギルドや伯爵様が発起人になってもらった方がいいと思うんです。もちろん、抗生剤や解熱剤のレシピは提供します。私達では分からない事だらけですから」
顔を見合わせる面々。
「そうしますと、あなた方の功績にはなりませんよ」
セザール様が困惑気味に答えてくれる。
「別にそう言うのはいりません。私達は十分今幸せですから。これが上手く行けば、他の誰かが幸せになるなら、それはそれで私達は十分なんです」
家族がいる。
ビアンカやルージュ達がいる。
時空神様からの『ルーム』で、生活に困らない。
私達には、すでに十分なもの。
だけど、セザール様達は更に困惑して、顔を見合わせる。
「しかし…………」
まだ、言い淀むセザール様。
「なら、私達は出資者という形で参加はダメでしょうか? 多分治験にかなりの額が必要になるはずです。こちらから言い出した事ですから、出来るだけの出資をします。なので、難しい話や処理の手続きをお願いできません?」
「しかし、かなり長い期間配当金がない可能性がありますよ」
「あ、大丈夫です。そういうのは」
押し問答の末、受けてくれた。
こんな流れになった。
私達が考えた抗生剤や解熱剤に目をつけて、この話を持ちかけた。それに私達が賛同した、という形になった。
発起人はセザールさんとマーファ薬師ギルドとなる。
「必ず成功させます」
「よろしくお願いします」
詳しく話を詰めるため、セザール様とダワーさんが挨拶して退室する。抗生剤と解熱剤の作製も、薬師ギルドが請け負ってくれた。レシピも渡した。
良かった、何とかなりそうや。
「ミズサワ様、よろしかったのですか?」
リティアさんが聞いてくる。
「別に、私達は問題ありません。こちらとしてもありがたいですからね」
個人でやったら、絶対無理だらかね。多分、とんでもなく大変な処理が必要だろうから、我々には不可能な事だ。こちらがありがとうございますだ。
「そうですか。でも、これが上手く行けば、セザール様も何の問題なくフェリアレーナ様を迎える事ができますね」
「フェリアレーナ様?」
「あら、ご存じありません? セザール様は第一王女のフェリアレーナ様とご婚約されているんですよ」
「そうなんですか。私達、ユリアレーナに来て間もないので」
「そうでございましたね。失礼しました」
「何が問題なんです? セザール様、しっかりしてそうだし、誠実そうなのに」
見た感じね。あの召喚した時見たディレナスの王子には、ない空気があった。鼻持ちならない、見下し感はなかった。私達みたいな、木っ端庶民に対しても、礼儀正しいし。
あー、と、リティアさん。
「セザール様に問題はないんですよ。ミズサワ様はユリアレーナに来たばかりで、きっとご存じありませんね。ユリアレーナの膿を」
「膿?」
なんだそりゃ?
「フェリアレーナ様は第二側室様のご息女です。問題は王妃です、その王妃が執拗に邪魔をしているんですよ」
2,145
お気に入りに追加
7,756
あなたにおすすめの小説
【完結】家族にサヨナラ。皆様ゴキゲンヨウ。
くま
恋愛
「すまない、アデライトを愛してしまった」
「ソフィア、私の事許してくれるわよね?」
いきなり婚約破棄をする婚約者と、それが当たり前だと言い張る姉。そしてその事を家族は姉達を責めない。
「病弱なアデライトに譲ってあげなさい」と……
私は昔から家族からは二番目扱いをされていた。いや、二番目どころでもなかった。私だって、兄や姉、妹達のように愛されたかった……だけど、いつも優先されるのは他のキョウダイばかり……我慢ばかりの毎日。
「マカロン家の長男であり次期当主のジェイコブをきちんと、敬い立てなさい」
「はい、お父様、お母様」
「長女のアデライトは体が弱いのですよ。ソフィア、貴女がきちんと長女の代わりに動くのですよ」
「……はい」
「妹のアメリーはまだ幼い。お前は我慢しなさい。下の子を面倒見るのは当然なのだから」
「はい、わかりました」
パーティー、私の誕生日、どれも私だけのなんてなかった。親はいつも私以外のキョウダイばかり、
兄も姉や妹ばかり構ってばかり。姉は病弱だからと言い私に八つ当たりするばかり。妹は我儘放題。
誰も私の言葉を聞いてくれない。
誰も私を見てくれない。
そして婚約者だったオスカー様もその一人だ。病弱な姉を守ってあげたいと婚約破棄してすぐに姉と婚約をした。家族は姉を祝福していた。私に一言も…慰めもせず。
ある日、熱にうなされ誰もお見舞いにきてくれなかった時、前世を思い出す。前世の私は家族と仲良くもしており、色々と明るい性格の持ち主さん。
「……なんか、馬鹿みたいだわ!」
もう、我慢もやめよう!家族の前で良い子になるのはもうやめる!
ふるゆわ設定です。
※家族という呪縛から解き放たれ自分自身を見つめ、好きな事を見つけだすソフィアを応援して下さい!
※ざまあ話とか読むのは好きだけど書くとなると難しいので…読者様が望むような結末に納得いかないかもしれません。🙇♀️でも頑張るます。それでもよければ、どうぞ!
追加文
番外編も現在進行中です。こちらはまた別な主人公です。
巻添え召喚されたので、引きこもりスローライフを希望します!
あきづきみなと
ファンタジー
階段から女の子が降ってきた!?
資料を抱えて歩いていた紗江は、階段から飛び下りてきた転校生に巻き込まれて転倒する。気がついたらその彼女と二人、全く知らない場所にいた。
そしてその場にいた人達は、聖女を召喚したのだという。
どちらが『聖女』なのか、と問われる前に転校生の少女が声をあげる。
「私、ガンバる!」
だったら私は帰してもらえない?ダメ?
聖女の扱いを他所に、巻き込まれた紗江が『食』を元に自分の居場所を見つける話。
スローライフまでは到達しなかったよ……。
緩いざまああり。
注意
いわゆる『キラキラネーム』への苦言というか、マイナス感情の描写があります。気にされる方には申し訳ありませんが、作中人物の説明には必要と考えました。
いきなり異世界って理不尽だ!
みーか
ファンタジー
三田 陽菜25歳。会社に行こうと家を出たら、足元が消えて、気付けば異世界へ。
自称神様の作った機械のシステムエラーで地球には帰れない。地球の物は何でも魔力と交換できるようにしてもらい、異世界で居心地良く暮らしていきます!
あなた方はよく「平民のくせに」とおっしゃいますが…誰がいつ平民だと言ったのですか?
水姫
ファンタジー
頭の足りない王子とその婚約者はよく「これだから平民は…」「平民のくせに…」とおっしゃられるのですが…
私が平民だとどこで知ったのですか?
【完結】間違えたなら謝ってよね! ~悔しいので羨ましがられるほど幸せになります~
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
「こんな役立たずは要らん! 捨ててこい!!」
何が起きたのか分からず、茫然とする。要らない? 捨てる? きょとんとしたまま捨てられた私は、なぜか幼くなっていた。ハイキングに行って少し道に迷っただけなのに?
後に聖女召喚で間違われたと知るが、だったら責任取って育てるなり、元に戻すなりしてよ! 謝罪のひとつもないのは、納得できない!!
負けん気の強いサラは、見返すために幸せになることを誓う。途端に幸せが舞い込み続けて? いつも笑顔のサラの周りには、聖獣達が集った。
やっぱり聖女だから戻ってくれ? 絶対にお断りします(*´艸`*)
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2022/06/22……完結
2022/03/26……アルファポリス、HOT女性向け 11位
2022/03/19……小説家になろう、異世界転生/転移(ファンタジー)日間 26位
2022/03/18……エブリスタ、トレンド(ファンタジー)1位
【完結24万pt感謝】子息の廃嫡? そんなことは家でやれ! 国には関係ないぞ!
宇水涼麻
ファンタジー
貴族達が会する場で、四人の青年が高らかに婚約解消を宣った。
そこに国王陛下が登場し、有無を言わさずそれを認めた。
慌てて否定した青年たちの親に、国王陛下は騒ぎを起こした責任として罰金を課した。その金額があまりに高額で、親たちは青年たちの廃嫡することで免れようとする。
貴族家として、これまで後継者として育ててきた者を廃嫡するのは大変な決断である。
しかし、国王陛下はそれを意味なしと袖にした。それは今回の集会に理由がある。
〰️ 〰️ 〰️
中世ヨーロッパ風の婚約破棄物語です。
完結しました。いつもありがとうございます!
何でも奪っていく妹が森まで押しかけてきた ~今更私の言ったことを理解しても、もう遅い~
秋鷺 照
ファンタジー
「お姉さま、それちょうだい!」
妹のアリアにそう言われ奪われ続け、果ては婚約者まで奪われたロメリアは、首でも吊ろうかと思いながら森の奥深くへ歩いて行く。そうしてたどり着いてしまった森の深層には屋敷があった。
ロメリアは屋敷の主に見初められ、捕らえられてしまう。
どうやって逃げ出そう……悩んでいるところに、妹が押しかけてきた。
幸子ばあさんの異世界ご飯
雨夜りょう
ファンタジー
「幸子さん、異世界に行ってはくれませんか」
伏見幸子、享年88歳。家族に見守られ天寿を全うしたはずだったのに、目の前の男は突然異世界に行けというではないか。
食文化を発展させてほしいと懇願され、幸子は異世界に行くことを決意する。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。