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第4章:学園編
ルームメイト
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寮は学校から歩いて10分ほどの場所にあった。男子寮、女子寮ともに2つずつ計4つある。それらはそれぞれ寮長と呼ばれる3年の寮生の代表が管理している。学年ごとに部屋が分かれており学年が上がるごとに階が下になっていく仕組みらしい。
なお学年が上がるにつれて人数が減って行くため、徐々に大きな部屋になるらしい。また一階にはレクリエーションルームや食堂などがある。
ジンの寮室は3階にある二人部屋だった。パーティーで友人関係の構築に失敗したジンは、その場に居続けることを早々に諦めて、部屋に荷物を持ち込んだ。
ドアを開けるとすぐ右側の壁に二段ベッドが置かれ、正面には外を見渡せる窓が、そして左の壁には木製の二つの勉強机と衣装ダンスが置かれている。こじんまりとしていて、二人部屋としては少々手狭に感じる。
しげしげと部屋を眺めてから早速荷物を片付け始める。おおよそ片付け終わったところで、部屋に少年が入ってきた。
「よお、お前が俺と相部屋になるやつか?」
ジンが声の方に顔を向けるとそこには濃い緑色のソフトモヒカンの少年が立っていた。身長はジンと同じぐらいだが、体型はジンよりもがっしりしている。眉が濃く、野暮ったい顔つきである。服装も一目で田舎から出てきたと察することができる容姿だった。
「ああ、よろしく。俺はジンだ」
握手のために手を差し出すと、力強く握ってきた。
「ルースだ、よろしくな」
ルースと名乗った少年は背負っていた荷物を床に下ろすと室内を見渡した。
「はー、それにしても狭っ苦しい部屋だな。俺らまあまあでけえから仕方ねえっちゃ仕方ねえが」
「ああ、確かにな。でも他の部屋もこんなもんだろ?」
「って思うだろ?だが話によると貴族以外の部屋割りってクラス順にグレードが変わってるらしいぜ」
「どういうことだ?」
「だから貴族はもちろんでかい部屋だけど、Sクラスだと広い一人部屋でAクラスだとそれよりも小さいけど一人部屋、みたいな感じでEクラスになるとこんな部屋になるってわけだ」
「ってことはお前もEクラスか?」
「ああ、でも俺はさっさと進級試験を受けて来年には上のクラスに行くけどな」
自信満々にルースは語る。どうやら自分の力を随分と信頼しているらしい。
「ふーん、クラスって上がれるんだ」
「おいおい、お前何も知らねえのか?毎年能力判定があって、そん時に一定の基準値を超える結果を出せば上に上がれんだよ。結果発表の時に諸々の手続き用の資料もらっただろう、あれに書いてあるぞ」
「はー、なるほどね。必要そうなところ以外読んでなかったよ」
「やる気ねえなぁ。しっかしお前どっかで見たな…って、ああ!」
ルースはジンの顔をまじまじと見つめてから大きな声を出した。
「な、なんだよ?」
「お前あれだ、シオンさんと喧嘩して注意されてたやつか」
「うっ」
「どうりで見たことあるわけだ。あん時俺お前の斜め後ろに座ってたんだよ。いやぁ、あれには笑ったぜ。全く試験前に笑わせんなよな」
ニヤニヤと笑いながらルースはジンを小突く。
「わ、悪かったよ」
「お前、前からシオンさんと知り合いだったのか?随分気安そうだったけど」
「まあ成り行きでな」
「ふーん、まあいいや。これからよろしくな、お互い協力して一緒に上のクラスに上がれるように頑張ろうぜ!」
「おう!」
「よし、そんじゃあ早速片付けるの手伝ってくれや!」
「お、おう…」
ジンはルースと話しを続けながら荷解きに取り掛かる。短い間だがジンはルースがどのような性格かを徐々に掴みかけてきた。どうやら彼は自信家ではあるが、相手の意見は素直に聞く性格らしい。
また火の法術を操り、火力なら人並み以上だが、そのコントロールはあまり上手くないため、試験でも失敗してしまったらしい。ただジン同様に体術には自信があるらしく、自分の流派について熱く説明してくれた。
「よし、だいたい終わりだな。ありがとよ、ジン」
「いいって別に、それじゃあ晩飯食いに行こうぜ」
「おっ、いいな。知ってるか、この寮の飯って量多くて美味いってもっぱらの評判なんだってよ」
「へぇ、しかしお前はどっからそんな情報を仕入れてきたんだ?まだ今日寮に入ったばっかだろ?」
「俺の地元の道場の知り合いが二年生にいてな。その人が帰って来るたびに色々話してくれんだよ」
食堂に向かい夕食をとる。ルースが言うように確かに量がある上に美味い。アンナの料理ほどではなかったが十分な味だ。食事中ルースとは様々な話をした。彼は社交的な性格であるのか、すでに友達ができているらしく食事中に何人か声をかけてきた。おかげでようやくジンにも何人か知り合いができた。
「それにしてもいよいよ明日入学式か。いやー、なんか感慨深いぜ。もちろん受かるとは思ってたけどよ。ようやく俺も騎士への第一歩ってやつだ」
「ああそうだな」
「お前って入りたい団とかもう決めてんのか?」
「いやまだ全然何にも考えてねえ。そう言うお前はどうなんだ?」
「俺はもちろん王国騎士団だな。アレキウス団長がかっこいいんだよ!やっぱ俺もあの人の元で戦いてぇ」
「ふーん。アレキウスって王国の使徒の一人だっけ?」
「はあ?お前どんだけ田舎から出てきたんだよ?アレキウスって言ったら王国最強って言われてんだぜ。あ、そういや俺たちの代にその人の息子が入ったらしいぜ。当然ながらSクラスだってよ」
「へぇ、まあ俺たちには関係なさそうだな。Sクラスとなんか触れ合う機会ないだろうし」
「ふふん、それがあるんだよ。入学してから一ヶ月後ぐらいにレクリエーションつーか訓練の一環で東の森に行くんだ。そん時に全クラスの生徒をランダムでチーム分けして探索するらしい。」
「でもそれって俺たちには上のレベルを知れる得があってもSクラスの連中にはなんのメリットもないんじゃねえか?」
「いやいや、Sクラスの連中の場合、将来将校になる奴らが多いらしくてな。学校としては早い段階からそういう経験を積ませたいんだろうぜ」
「はぁ、なるほどな。そんじゃあチームのリーダーは全員Sクラスの連中ってことか」
「ああ、あとはAクラスでも特に優秀な奴らもだってよ。くー、今から楽しみだぜ。上の連中に俺の実力を見せつける良い機会だからな!」
ルースは拳を握って身震いをしていた。それから二人はたわいのない話をしつつ部屋へと戻った。
翌早朝、日課の鍛錬を終えて部屋に戻ると未だに大いびきをかいて寝ているルースがいた。それを横目に、ジンは稽古着から制服に着替えた。それからルースに声をかけ起こそうとするも、彼は一向に起きる気配がない。まだ早い時間だから仕方ないと判断し、彼を放置して食堂へと向かった。
「おはようジン、早いな」
まだ朝早いために閑散としている食堂で、朝食の乗ったトレーを持って空いている席に向かっていると後ろから声をかけられた。振り向くとそこには昨日知り合ったアスランが同様に、だが空のトレーを持って立っていた。
「おはようございます。先輩もこの寮だったんですね」
「ああ、つーか俺ここの寮長。昨日話したんだけど…ってお前寝てたんだっけ」
「すいません…」
「別に構わねえよ。ただ今日入学式だろ、学長の話が眠くても寝るなよ?」
「はい、頑張ります!」
「ははは、頑張らないでも寝るなよ。そんじゃあな、俺はさっさと式の準備で行かなきゃなんねえんだ」
アスランは返却台にトレーを乗せると、スタスタと歩き去って行った。ジンはその後適当に空いた席に座り黙々と朝食を取ってから部屋へと戻った。未だにルースは眠りこけていた。
「おい、そろそろ起きろよ」
「…うるせえな母ちゃん、まだ寝かせろよ」
「いや俺お前の母ちゃんじゃねえって、早くしないと飯食う時間なくなるぞ!」
バンバンと二段ベッドの横板を叩く。だがようやく彼が目を覚ましたのは集合30分前だった。
「うおおおおお、なんで起こしてくれなかったんだよおおおおお!」
「何度も起こしたって!お前が寝続けたんだろうが!」
「くそっ!朝飯食う時間無ぇ」
「諦めな。そんじゃあ俺は先行くぞ」
「あ、ちょっ!」
まだ歯を磨きながら制服を着ているルースを放置してジンは部屋から出て学校へと向かった。
なお学年が上がるにつれて人数が減って行くため、徐々に大きな部屋になるらしい。また一階にはレクリエーションルームや食堂などがある。
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「よお、お前が俺と相部屋になるやつか?」
ジンが声の方に顔を向けるとそこには濃い緑色のソフトモヒカンの少年が立っていた。身長はジンと同じぐらいだが、体型はジンよりもがっしりしている。眉が濃く、野暮ったい顔つきである。服装も一目で田舎から出てきたと察することができる容姿だった。
「ああ、よろしく。俺はジンだ」
握手のために手を差し出すと、力強く握ってきた。
「ルースだ、よろしくな」
ルースと名乗った少年は背負っていた荷物を床に下ろすと室内を見渡した。
「はー、それにしても狭っ苦しい部屋だな。俺らまあまあでけえから仕方ねえっちゃ仕方ねえが」
「ああ、確かにな。でも他の部屋もこんなもんだろ?」
「って思うだろ?だが話によると貴族以外の部屋割りってクラス順にグレードが変わってるらしいぜ」
「どういうことだ?」
「だから貴族はもちろんでかい部屋だけど、Sクラスだと広い一人部屋でAクラスだとそれよりも小さいけど一人部屋、みたいな感じでEクラスになるとこんな部屋になるってわけだ」
「ってことはお前もEクラスか?」
「ああ、でも俺はさっさと進級試験を受けて来年には上のクラスに行くけどな」
自信満々にルースは語る。どうやら自分の力を随分と信頼しているらしい。
「ふーん、クラスって上がれるんだ」
「おいおい、お前何も知らねえのか?毎年能力判定があって、そん時に一定の基準値を超える結果を出せば上に上がれんだよ。結果発表の時に諸々の手続き用の資料もらっただろう、あれに書いてあるぞ」
「はー、なるほどね。必要そうなところ以外読んでなかったよ」
「やる気ねえなぁ。しっかしお前どっかで見たな…って、ああ!」
ルースはジンの顔をまじまじと見つめてから大きな声を出した。
「な、なんだよ?」
「お前あれだ、シオンさんと喧嘩して注意されてたやつか」
「うっ」
「どうりで見たことあるわけだ。あん時俺お前の斜め後ろに座ってたんだよ。いやぁ、あれには笑ったぜ。全く試験前に笑わせんなよな」
ニヤニヤと笑いながらルースはジンを小突く。
「わ、悪かったよ」
「お前、前からシオンさんと知り合いだったのか?随分気安そうだったけど」
「まあ成り行きでな」
「ふーん、まあいいや。これからよろしくな、お互い協力して一緒に上のクラスに上がれるように頑張ろうぜ!」
「おう!」
「よし、そんじゃあ早速片付けるの手伝ってくれや!」
「お、おう…」
ジンはルースと話しを続けながら荷解きに取り掛かる。短い間だがジンはルースがどのような性格かを徐々に掴みかけてきた。どうやら彼は自信家ではあるが、相手の意見は素直に聞く性格らしい。
また火の法術を操り、火力なら人並み以上だが、そのコントロールはあまり上手くないため、試験でも失敗してしまったらしい。ただジン同様に体術には自信があるらしく、自分の流派について熱く説明してくれた。
「よし、だいたい終わりだな。ありがとよ、ジン」
「いいって別に、それじゃあ晩飯食いに行こうぜ」
「おっ、いいな。知ってるか、この寮の飯って量多くて美味いってもっぱらの評判なんだってよ」
「へぇ、しかしお前はどっからそんな情報を仕入れてきたんだ?まだ今日寮に入ったばっかだろ?」
「俺の地元の道場の知り合いが二年生にいてな。その人が帰って来るたびに色々話してくれんだよ」
食堂に向かい夕食をとる。ルースが言うように確かに量がある上に美味い。アンナの料理ほどではなかったが十分な味だ。食事中ルースとは様々な話をした。彼は社交的な性格であるのか、すでに友達ができているらしく食事中に何人か声をかけてきた。おかげでようやくジンにも何人か知り合いができた。
「それにしてもいよいよ明日入学式か。いやー、なんか感慨深いぜ。もちろん受かるとは思ってたけどよ。ようやく俺も騎士への第一歩ってやつだ」
「ああそうだな」
「お前って入りたい団とかもう決めてんのか?」
「いやまだ全然何にも考えてねえ。そう言うお前はどうなんだ?」
「俺はもちろん王国騎士団だな。アレキウス団長がかっこいいんだよ!やっぱ俺もあの人の元で戦いてぇ」
「ふーん。アレキウスって王国の使徒の一人だっけ?」
「はあ?お前どんだけ田舎から出てきたんだよ?アレキウスって言ったら王国最強って言われてんだぜ。あ、そういや俺たちの代にその人の息子が入ったらしいぜ。当然ながらSクラスだってよ」
「へぇ、まあ俺たちには関係なさそうだな。Sクラスとなんか触れ合う機会ないだろうし」
「ふふん、それがあるんだよ。入学してから一ヶ月後ぐらいにレクリエーションつーか訓練の一環で東の森に行くんだ。そん時に全クラスの生徒をランダムでチーム分けして探索するらしい。」
「でもそれって俺たちには上のレベルを知れる得があってもSクラスの連中にはなんのメリットもないんじゃねえか?」
「いやいや、Sクラスの連中の場合、将来将校になる奴らが多いらしくてな。学校としては早い段階からそういう経験を積ませたいんだろうぜ」
「はぁ、なるほどな。そんじゃあチームのリーダーは全員Sクラスの連中ってことか」
「ああ、あとはAクラスでも特に優秀な奴らもだってよ。くー、今から楽しみだぜ。上の連中に俺の実力を見せつける良い機会だからな!」
ルースは拳を握って身震いをしていた。それから二人はたわいのない話をしつつ部屋へと戻った。
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「おはようジン、早いな」
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「おはようございます。先輩もこの寮だったんですね」
「ああ、つーか俺ここの寮長。昨日話したんだけど…ってお前寝てたんだっけ」
「すいません…」
「別に構わねえよ。ただ今日入学式だろ、学長の話が眠くても寝るなよ?」
「はい、頑張ります!」
「ははは、頑張らないでも寝るなよ。そんじゃあな、俺はさっさと式の準備で行かなきゃなんねえんだ」
アスランは返却台にトレーを乗せると、スタスタと歩き去って行った。ジンはその後適当に空いた席に座り黙々と朝食を取ってから部屋へと戻った。未だにルースは眠りこけていた。
「おい、そろそろ起きろよ」
「…うるせえな母ちゃん、まだ寝かせろよ」
「いや俺お前の母ちゃんじゃねえって、早くしないと飯食う時間なくなるぞ!」
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