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第八楽章
黄金の夜明け旅団(2)
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意識を取り戻したときラッドは草地に寝ていた。後ろ手に縛られている。胸ぐらを掴まれ揺さぶられたので目覚めたらしい。
「起きたか」
覆い被さっている男は二十代半ば、かなり痩せて身なりは商人風だ。
「ええと、ここは?」
「おい、貴様は賞金稼ぎの仲間か?」
「賞金……そうか、俺は拉致されたのか。となると、あんたらは盗賊の仲間なのか?」
「質問に答えろ。貴様は賞金稼ぎの仲間なんだな?」
「ええと、呪歌使いの仲間かと言うなら、そうだ」
「魔法使いでもないのに何故杖を持っていた?」
「杖?」
傍らに楽器ケースと共にトゥシェの長杖が置いてある。
「持ち主に届ける途中だったんで」
「なら貴様は何者なんだ?」
「吟遊詩人、です」
「なんてことだ」
男は立ち上がった。
ラッドがいるのは木々に囲まれた空き地――周囲より高いから丘か?
男の他には黒いローブを着た中年男と継ぎはぎエプロンの町娘らしき少女とがいる。痩せた男は少女に詰めより叱りつけた。
「同志スレーン、貴様の魔力覚は麻痺していたのか!? 無能力者を魔法使いと取り違えるなどあり得ない!」
「申し訳ありません、ゴロ分隊長どの!」少女は直立不動で声を張りあげた。「しかし、歌姫が魔法罠を使ったのであります。それに魔法罠の魔力を帯びていたので、本人の魔力は確認できなかったのであります」
「言い訳などするな!」
「申し訳ありません、ゴロ分隊長どの!」
ラッドは思い出した。歌姫が広げた羊皮紙の事を。あれが魔法罠だったらしい。
(つまり歌姫が俺を魔法使いと勘違いして魔法罠を使い、こいつらはそれで俺を賞金稼ぎ――トゥシェと思い込んだのか)
長杖を持つ少年という特徴は一致しているし、背格好も似ている。
「そのくらいにしておけ」
黙っていた黒ローブの中年男が口を開いた。
「要は同志と交換できれば良いのだ。おい吟遊詩人」
「はい」
「貴様は呪歌使いとやらの仲間なんだな?」
「はい」
「お前を助けに来るか?」
「ええと、多分」
「なら人質の役は果たせる。日没まで警戒しつつ待機」
「「は! デニ小隊長どの!」」
男女が直立不動で声を合わせた。
(俺を人質にして、捕まった仲間と交換する気か)
それは非常にマズい。町が犯罪者を釈放するわけがない。
「あの、小隊長さん。もし人質交換に応じてもらえなかったら、俺はどうなるんですか?」
「知らない方が幸せだぞ」
(殺される!)
またしても命の危機だ。
いくらリンカがラッドを助けたがっても、町は許さない。人質交換が不成立となれば、こいつらは見せしめでラッドを殺すだろう。
いじめっ子と同じで犯罪者は「ナメられたら負け」と考えるそうだから。
生きのびる為ラッドは必死に考えた。
まず縛られていては身動きできない。それに相手の事を何も知らないでは打開策を考えようもない。
(こいつらは客だ。こいつらは客だ)
傍らの楽器さえ手にすれば簡単な事だが、今のラッドには自己暗示をかける必要がある。なんとか三人を観察しはじめた。
会話から察するに、三人とも魔法使いだ。捕まったのが分隊長で、黒ローブが小隊長だから上官だろう。
(魔法使いが四人もいる盗賊団だと?)
魔法使い自体が珍しいこの国では、あまりに不自然である。
少女はラッドと同じ柔らかなモロコシ髪で言葉も地元だ。しかし男二人は剛毛でイントネーションも違う。リンカが捕らえた男同様に外国人なのだろう。
(外国から魔法使いが、三人も盗賊しに来たってか?)
魔法が使えるなら他に稼ぎ様があるし、そもそも貧しいこの国は稼ぐには不向きだ。
(探りを入れてみるか)
ラッドは咳払いして喉の調子を確認、声を発した。
「盗賊にしては、皆さんは仲間思いなんですね」
小隊長は怪訝そうな顔をしただけで、痩せた男――ゴロ分隊長が返答した。
「我々は盗賊ではない」
「盗賊魔法使いの仲間なのに?」
「窃盗行為は軍資金調達の為にやむを得ずやっているだけだ」
「軍資金って、戦争でも起こすんですか?」
「戦争は十五年前から継続中だ。魔法使い連盟と我々、間違った世界を正す魔法使いとの戦争がな」
魔法使い連盟が何故ここに出たか不明だが、重要だとラッドは踏んだ。
「魔法使い連盟は、大クラウト連邦による大陸統一に協力した功労者ですよね。それと戦争しているとなると、皆さんはリリアーナ大王の敵なんですか?」
「それは違うわ!」
少女が割り込んできた。
「リリアーナ大王は悪辣な連盟に騙されているのよ。だから私たちが間違いを正さなければならないの。これは正義の為の戦争、聖戦なのよ!」
異性に迫られるなんて夢みたいな展開だが、今は迷惑だ。相手が年頃の少女となると舞い上がって観察どころではない。視線を逸らせても顔が熱くなって声が良く聞き取れない。
「も、申し訳ないけど、上役の人と、話したい、な」
「どうして? 私では不服だとでも?」
「いや、不服じゃなくて」
「何故顔を背けるの? 私を拒絶するつもり?」
「そ、そうじゃなくて、ええと、正義なんでしょ?」
「そうよ。私たちは間違った世界を正す正義の戦士なの。世界を闇に落とす魔法使い連盟を倒して、世界を解放するのよ!」
「だったら、少しは正義らしくしてよ。俺が縛られているのは、悪い事をしたから?」
「あ」
少女は言葉を失い、小隊長に顔を向けた。
(これだから下っ端は)
いじめっ子と同じだ。下っ端は自分で判断出来ないので話しても時間の無駄である。
「縄くらい解いてやれ」
小隊長のお許しで、やっとラッドは戒めから解放された。立ち上がって筋肉を解す。ついでに周囲を観察した。
丘と思ったここは山頂らしい。周囲は山々で東に平地が見える。草地から少し下ると山林が始まっているが、小鳥のさえずりが聞こえない。
(木立にも仲間が隠れているな)
リンカ達を待ち伏せるのだから、それなりの人数がいるはずだ。当然、魔法使いだろう。
(魔法使いの大集団か。何者だ?)
「小隊長さん、皆さんが正義なら何故それを広めないんですか?」
「姿を現したら連盟が攻撃してくるからな。町中で戦闘が起きれば巻き添えを出してしまう」
「なるほど、賢明な判断ですね。でも盗賊をしていたら悪の組織としか思われませんよ」
「その時は旅団名を隠して活動する」
「りょだん?」
「そうか、まだ名乗っていなかったな。我々は黄金の夜明け旅団だ」
「旅団って、軍隊ですか?」
「そうだ。魔法使い三個大隊を擁する軍隊、それが黄金の夜明け旅団だ」
「初耳です」
「魔法使い連盟が情報を隠蔽しているからだ」
情報という単語にラッドの耳が反応する。
(情報の大切さを知っているなら、話が通じるかも知れないな)
「起きたか」
覆い被さっている男は二十代半ば、かなり痩せて身なりは商人風だ。
「ええと、ここは?」
「おい、貴様は賞金稼ぎの仲間か?」
「賞金……そうか、俺は拉致されたのか。となると、あんたらは盗賊の仲間なのか?」
「質問に答えろ。貴様は賞金稼ぎの仲間なんだな?」
「ええと、呪歌使いの仲間かと言うなら、そうだ」
「魔法使いでもないのに何故杖を持っていた?」
「杖?」
傍らに楽器ケースと共にトゥシェの長杖が置いてある。
「持ち主に届ける途中だったんで」
「なら貴様は何者なんだ?」
「吟遊詩人、です」
「なんてことだ」
男は立ち上がった。
ラッドがいるのは木々に囲まれた空き地――周囲より高いから丘か?
男の他には黒いローブを着た中年男と継ぎはぎエプロンの町娘らしき少女とがいる。痩せた男は少女に詰めより叱りつけた。
「同志スレーン、貴様の魔力覚は麻痺していたのか!? 無能力者を魔法使いと取り違えるなどあり得ない!」
「申し訳ありません、ゴロ分隊長どの!」少女は直立不動で声を張りあげた。「しかし、歌姫が魔法罠を使ったのであります。それに魔法罠の魔力を帯びていたので、本人の魔力は確認できなかったのであります」
「言い訳などするな!」
「申し訳ありません、ゴロ分隊長どの!」
ラッドは思い出した。歌姫が広げた羊皮紙の事を。あれが魔法罠だったらしい。
(つまり歌姫が俺を魔法使いと勘違いして魔法罠を使い、こいつらはそれで俺を賞金稼ぎ――トゥシェと思い込んだのか)
長杖を持つ少年という特徴は一致しているし、背格好も似ている。
「そのくらいにしておけ」
黙っていた黒ローブの中年男が口を開いた。
「要は同志と交換できれば良いのだ。おい吟遊詩人」
「はい」
「貴様は呪歌使いとやらの仲間なんだな?」
「はい」
「お前を助けに来るか?」
「ええと、多分」
「なら人質の役は果たせる。日没まで警戒しつつ待機」
「「は! デニ小隊長どの!」」
男女が直立不動で声を合わせた。
(俺を人質にして、捕まった仲間と交換する気か)
それは非常にマズい。町が犯罪者を釈放するわけがない。
「あの、小隊長さん。もし人質交換に応じてもらえなかったら、俺はどうなるんですか?」
「知らない方が幸せだぞ」
(殺される!)
またしても命の危機だ。
いくらリンカがラッドを助けたがっても、町は許さない。人質交換が不成立となれば、こいつらは見せしめでラッドを殺すだろう。
いじめっ子と同じで犯罪者は「ナメられたら負け」と考えるそうだから。
生きのびる為ラッドは必死に考えた。
まず縛られていては身動きできない。それに相手の事を何も知らないでは打開策を考えようもない。
(こいつらは客だ。こいつらは客だ)
傍らの楽器さえ手にすれば簡単な事だが、今のラッドには自己暗示をかける必要がある。なんとか三人を観察しはじめた。
会話から察するに、三人とも魔法使いだ。捕まったのが分隊長で、黒ローブが小隊長だから上官だろう。
(魔法使いが四人もいる盗賊団だと?)
魔法使い自体が珍しいこの国では、あまりに不自然である。
少女はラッドと同じ柔らかなモロコシ髪で言葉も地元だ。しかし男二人は剛毛でイントネーションも違う。リンカが捕らえた男同様に外国人なのだろう。
(外国から魔法使いが、三人も盗賊しに来たってか?)
魔法が使えるなら他に稼ぎ様があるし、そもそも貧しいこの国は稼ぐには不向きだ。
(探りを入れてみるか)
ラッドは咳払いして喉の調子を確認、声を発した。
「盗賊にしては、皆さんは仲間思いなんですね」
小隊長は怪訝そうな顔をしただけで、痩せた男――ゴロ分隊長が返答した。
「我々は盗賊ではない」
「盗賊魔法使いの仲間なのに?」
「窃盗行為は軍資金調達の為にやむを得ずやっているだけだ」
「軍資金って、戦争でも起こすんですか?」
「戦争は十五年前から継続中だ。魔法使い連盟と我々、間違った世界を正す魔法使いとの戦争がな」
魔法使い連盟が何故ここに出たか不明だが、重要だとラッドは踏んだ。
「魔法使い連盟は、大クラウト連邦による大陸統一に協力した功労者ですよね。それと戦争しているとなると、皆さんはリリアーナ大王の敵なんですか?」
「それは違うわ!」
少女が割り込んできた。
「リリアーナ大王は悪辣な連盟に騙されているのよ。だから私たちが間違いを正さなければならないの。これは正義の為の戦争、聖戦なのよ!」
異性に迫られるなんて夢みたいな展開だが、今は迷惑だ。相手が年頃の少女となると舞い上がって観察どころではない。視線を逸らせても顔が熱くなって声が良く聞き取れない。
「も、申し訳ないけど、上役の人と、話したい、な」
「どうして? 私では不服だとでも?」
「いや、不服じゃなくて」
「何故顔を背けるの? 私を拒絶するつもり?」
「そ、そうじゃなくて、ええと、正義なんでしょ?」
「そうよ。私たちは間違った世界を正す正義の戦士なの。世界を闇に落とす魔法使い連盟を倒して、世界を解放するのよ!」
「だったら、少しは正義らしくしてよ。俺が縛られているのは、悪い事をしたから?」
「あ」
少女は言葉を失い、小隊長に顔を向けた。
(これだから下っ端は)
いじめっ子と同じだ。下っ端は自分で判断出来ないので話しても時間の無駄である。
「縄くらい解いてやれ」
小隊長のお許しで、やっとラッドは戒めから解放された。立ち上がって筋肉を解す。ついでに周囲を観察した。
丘と思ったここは山頂らしい。周囲は山々で東に平地が見える。草地から少し下ると山林が始まっているが、小鳥のさえずりが聞こえない。
(木立にも仲間が隠れているな)
リンカ達を待ち伏せるのだから、それなりの人数がいるはずだ。当然、魔法使いだろう。
(魔法使いの大集団か。何者だ?)
「小隊長さん、皆さんが正義なら何故それを広めないんですか?」
「姿を現したら連盟が攻撃してくるからな。町中で戦闘が起きれば巻き添えを出してしまう」
「なるほど、賢明な判断ですね。でも盗賊をしていたら悪の組織としか思われませんよ」
「その時は旅団名を隠して活動する」
「りょだん?」
「そうか、まだ名乗っていなかったな。我々は黄金の夜明け旅団だ」
「旅団って、軍隊ですか?」
「そうだ。魔法使い三個大隊を擁する軍隊、それが黄金の夜明け旅団だ」
「初耳です」
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