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夏は休み
ミュージアムと鳥の糞
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いやぁ~、パンフ置きに行った後で、学校に寄ったんだけどさ、ガレージのエアコン設置が終わっていて、感動しちゃったよ。
だってさ、ガレージの中って、今まで灼熱地獄だったんだから。陽炎になって見えるんだよ。地面がさ。
そこが、あんなに涼しくなるなんてさ、感動だったよ。なんで知ってるのかって? 柚月と一緒に試運転したからさ。
学校も奮発して結構大きめのやつをつけてくれたから、もう冷える冷えるって、イイ感じだったよ~。
そして、スポットクーラーも入れてくれたんだ。だから、夏の作業環境もバッチリだよね。
そう言えば、さっき会った燈梨って娘、結構壮絶な人生送ってたね。ああいうJKも世の中には、いるんだね。
今まで、そういう家出生活送ってる娘には、会ったことがあるけど、大抵が、元々真面目に学校行ってない娘とかだったから、ああいうタイプは初めてだったって? そうなの? 柚月でも初めてのタイプだったんだ。
それにしても、高校生に戻りたい、っていう姿勢は立派だと思うから、応援したいけど、元の学校に戻るとしたら、私なら退学しちゃうかもな。
だってさ、1年間、家出しちゃって、ダブりで戻ってきてもさ、噂になっちゃうし、クラスメイトには、先輩だと思われて一線引かれちゃうから、友達も出来辛いし、そもそもの原因になった、イジメてた奴らは、先輩として、まだ半年くらい学校にいるんだろうしさ。
その上で、家庭環境が難アリでしょ……元に戻って、メデタシメデタシ……って、訳にはいかないと思うんだよね。
あの母親って、よくテレビとかで見る、DVを繰り返して、最後は殺しちゃうタイプの典型みたいに聞こえるもんね。
って、柚月、どうしたの?
マイは、やたらその燈梨ちゃんって娘に入れ込むねぇ~、だって?
いやさ、心配なんだよ。行きがかりとは言え、関わっちゃったからさ、そうなると感情移入したくなるってもんじゃね?
「ホントは~、燈梨ちゃんが美人系だから~、お近づきになりたかったんでしょ~?」
うっせぇ! うっせぇ! 大体、柚月のくせに、私の胸をツンツンしようだなんて、何考えてるのよぉ~! このっ! このっ!
「ゴメンなさい~、参りました~」
えぇ~い! 今日は許さないぞぉ~、パンツ脱がしてやる!
……今日はブルーか、まったく、こんな薄い生地のパンツ履いて、柚月のえっち。
◇◆◇◆◇
それから3日が過ぎた。
今日は、みんなで出かけるべく、集合したんだ。
なんかさ、思うんだけど、なんで、みんな今日は自分の車を出したがるの? いつもは、くじ引きかジャンケンで負けた人の車じゃん!
「マイ、いいじゃないか、そんな事はさ。重要なのは、今日を楽しもうって事だよ」
結衣の言葉が何故か白々しく聞こえるよ。
今日は、例の博物館へ行こうという事で、みんなで集まったんだけど、なんか、みんな気合い入ってね? 心なしか、みんなの車がバッチリ洗車されてるように見えるよ。
あのさ、確認なんだけど、博物館に見学に行くんだよね?
みんなの車を展示しに行く訳じゃないんだよね?
なのに、なんでみんな気合い入ってるの?
「マイは、分かってないなぁ。聖地に行く時は、車を綺麗に清めてから行くのは、当然の礼儀だろ?」
結衣、いちいち言ってることの意味が分からないよ。聖地って、別に神様は来ないと思うよ。それに車をお清めって、まさか、塩とかお酒とかで清めたの? そうだって?
え? 私がそんなことするわけないじゃん。車に塩なんてかけたらサビるでしょ。
分かってないなぁ~だって? 分からないのは、みんなの方だよ。
え? なに? 今日は、きちんと勝負下着をつけてきたか? だって? ちょっと、どうしちゃったのぉ! 今日一体、何が起こるのよぉ!
出発したんだけど、今までは、せいぜい2台に分乗するくらいだから、あまり気を遣う事はなかったんだ。
でも、5台の集団になると、遅れをとったりする人が出るとマズいからって、物凄く気を遣いながら運転していかなくちゃならなくて、ちょっと疲れちゃったよ。
山を下り、高速に乗った。
本当は、高速使わないで、国道に迂回したかったんだけど、5台連なってるからさ、信号で分断されたりすると厄介だからね。
そして、高速を降りると、県道からまた山道へと入った。
山道のくねくねした道をしばらく進むと、遂に到着したよ。
ここが、スカイラインの博物館らしい。
駐車場に車を入れて……と、やっぱりスカイラインの博物館だから、スカイラインで来てる人が多いような気がするね。
……あのさ、今気づいたんだけど、結衣の車に、鳥の糞がついてる。
「あ゛ーーーーーー!!」
残念だったね、結衣。折角、清めてきた車なのに……プププッ。
「マイーっ! なに、笑ってるのよ? あんたの仕業でしょー!」
無茶苦茶だよ、結衣。大体どうやって、狙って、結衣の車に鳥の糞が落とせるんだよ! なに? 家から持って来て、私の車につけたんだろって? わざわざそんな、くだらない事のために、鳥の糞なんか拾ってくるかっ!
この野郎! 結衣め! おかしなことばかり言いやがって、やる気かぁ~? このっ! このっ!
くそぅ、結衣は、柚月と違って胸が無いから、同じ手は通用しないなぁ……なに? 聞こえてるんだって? 聞こえるように言ってるんだから、あったりまえだぁ~。
よしっ! 邪悪な結衣は倒したから、そろそろ行こっかぁ~。
え? どうしたの悠梨? 結衣はどうするのかって? 放っておけば、勝手に回復してくるでしょ。
昔のゲームの敵キャラと一緒で、倒れても、画面をスクロールさせれば、勝手に復活して、湧いてくるんだって。
どしたの柚月? これで、結衣を木に縛っておくかって? なんで柚月のお洒落なリュックの中に、ロープが入ってるのよ?
いや、さすがにここで、それをやったら、警察来ちゃうからやめとこう。
それにしても、高速のインターからも近くて、綺麗な所だねぇ……って思ったら、ここって公園の中にあるんだねぇ……驚きだよ。
車の博物館なんて言うからさ、なんか、廃工場みたいな所かと思ったんだけど、これはイイ感じだねぇ……なに優子? 博物館じゃなくて、ミュージアムだって? 単に横文字にしただけでしょう。
あ、そうだ、優子さ、この間、話した燈梨の事なんだけど、どうだった?
一応、友達には事情を話したって? その娘、怒ってはないんだけど、やっぱりビックリはしてたよって?
そんな、1年近くも家出しちゃうほど悩んでたなんて、思ってなくて、その話を聞いて、ショックを受けてたって?
そうなのかぁ……大丈夫かなぁ……。
え? 大丈夫だって? あの娘は、結構ケロッとした娘だから、1晩もすれば、すっかり元通りだよ、だって?
そもそも、その娘と知り合ったのだって、優子の彼氏と、彼女がつき合ってるって聞いたから、詰めに行ったのが、きっかけだって?
あぁ、そう言えば優子、彼がいた時期あったよね。確か、二股かけられてて、優子が彼を引っ叩いて別れたんだよね。
その相手が、その娘だったんだ。凄い巡り会わせだね。
「そう言えば、その燈梨ちゃん?って、前に教習所で見た娘なんでしょ?」
そうそう、あの、オリオリさんの連れだった娘。この間、S14シルビアの中期型に乗ってたんだよね。まさか、私らも、車で来てるとは思わなくて、ビックリしたんだけどさ。
「凄いよね、家出中に免許取っちゃうなんて」
そうだね、きっと、オリオリさんとかが、協力してたんじゃないかな? あそこの教習所で取ったらしいしね。
「でも、北海道に免許取りに行ったはずだよ」
え? なんで? 山向こうの教習所に通ってたって、言ってたよ。
「教習所を卒業した後、免許センターで試験受けるんだよ。居住地の都道府県以外の免許センターじゃ、免許は取れないからね」
あっ!? そうだったのか? 私は地元の教習所に通って、地元の免許センターにのほほんと行ったから、意識してなかったけど、そういうカラクリだったのかぁ……。
そんな話をしながら、エントランスまで進んでいった。
だってさ、ガレージの中って、今まで灼熱地獄だったんだから。陽炎になって見えるんだよ。地面がさ。
そこが、あんなに涼しくなるなんてさ、感動だったよ。なんで知ってるのかって? 柚月と一緒に試運転したからさ。
学校も奮発して結構大きめのやつをつけてくれたから、もう冷える冷えるって、イイ感じだったよ~。
そして、スポットクーラーも入れてくれたんだ。だから、夏の作業環境もバッチリだよね。
そう言えば、さっき会った燈梨って娘、結構壮絶な人生送ってたね。ああいうJKも世の中には、いるんだね。
今まで、そういう家出生活送ってる娘には、会ったことがあるけど、大抵が、元々真面目に学校行ってない娘とかだったから、ああいうタイプは初めてだったって? そうなの? 柚月でも初めてのタイプだったんだ。
それにしても、高校生に戻りたい、っていう姿勢は立派だと思うから、応援したいけど、元の学校に戻るとしたら、私なら退学しちゃうかもな。
だってさ、1年間、家出しちゃって、ダブりで戻ってきてもさ、噂になっちゃうし、クラスメイトには、先輩だと思われて一線引かれちゃうから、友達も出来辛いし、そもそもの原因になった、イジメてた奴らは、先輩として、まだ半年くらい学校にいるんだろうしさ。
その上で、家庭環境が難アリでしょ……元に戻って、メデタシメデタシ……って、訳にはいかないと思うんだよね。
あの母親って、よくテレビとかで見る、DVを繰り返して、最後は殺しちゃうタイプの典型みたいに聞こえるもんね。
って、柚月、どうしたの?
マイは、やたらその燈梨ちゃんって娘に入れ込むねぇ~、だって?
いやさ、心配なんだよ。行きがかりとは言え、関わっちゃったからさ、そうなると感情移入したくなるってもんじゃね?
「ホントは~、燈梨ちゃんが美人系だから~、お近づきになりたかったんでしょ~?」
うっせぇ! うっせぇ! 大体、柚月のくせに、私の胸をツンツンしようだなんて、何考えてるのよぉ~! このっ! このっ!
「ゴメンなさい~、参りました~」
えぇ~い! 今日は許さないぞぉ~、パンツ脱がしてやる!
……今日はブルーか、まったく、こんな薄い生地のパンツ履いて、柚月のえっち。
◇◆◇◆◇
それから3日が過ぎた。
今日は、みんなで出かけるべく、集合したんだ。
なんかさ、思うんだけど、なんで、みんな今日は自分の車を出したがるの? いつもは、くじ引きかジャンケンで負けた人の車じゃん!
「マイ、いいじゃないか、そんな事はさ。重要なのは、今日を楽しもうって事だよ」
結衣の言葉が何故か白々しく聞こえるよ。
今日は、例の博物館へ行こうという事で、みんなで集まったんだけど、なんか、みんな気合い入ってね? 心なしか、みんなの車がバッチリ洗車されてるように見えるよ。
あのさ、確認なんだけど、博物館に見学に行くんだよね?
みんなの車を展示しに行く訳じゃないんだよね?
なのに、なんでみんな気合い入ってるの?
「マイは、分かってないなぁ。聖地に行く時は、車を綺麗に清めてから行くのは、当然の礼儀だろ?」
結衣、いちいち言ってることの意味が分からないよ。聖地って、別に神様は来ないと思うよ。それに車をお清めって、まさか、塩とかお酒とかで清めたの? そうだって?
え? 私がそんなことするわけないじゃん。車に塩なんてかけたらサビるでしょ。
分かってないなぁ~だって? 分からないのは、みんなの方だよ。
え? なに? 今日は、きちんと勝負下着をつけてきたか? だって? ちょっと、どうしちゃったのぉ! 今日一体、何が起こるのよぉ!
出発したんだけど、今までは、せいぜい2台に分乗するくらいだから、あまり気を遣う事はなかったんだ。
でも、5台の集団になると、遅れをとったりする人が出るとマズいからって、物凄く気を遣いながら運転していかなくちゃならなくて、ちょっと疲れちゃったよ。
山を下り、高速に乗った。
本当は、高速使わないで、国道に迂回したかったんだけど、5台連なってるからさ、信号で分断されたりすると厄介だからね。
そして、高速を降りると、県道からまた山道へと入った。
山道のくねくねした道をしばらく進むと、遂に到着したよ。
ここが、スカイラインの博物館らしい。
駐車場に車を入れて……と、やっぱりスカイラインの博物館だから、スカイラインで来てる人が多いような気がするね。
……あのさ、今気づいたんだけど、結衣の車に、鳥の糞がついてる。
「あ゛ーーーーーー!!」
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「マイーっ! なに、笑ってるのよ? あんたの仕業でしょー!」
無茶苦茶だよ、結衣。大体どうやって、狙って、結衣の車に鳥の糞が落とせるんだよ! なに? 家から持って来て、私の車につけたんだろって? わざわざそんな、くだらない事のために、鳥の糞なんか拾ってくるかっ!
この野郎! 結衣め! おかしなことばかり言いやがって、やる気かぁ~? このっ! このっ!
くそぅ、結衣は、柚月と違って胸が無いから、同じ手は通用しないなぁ……なに? 聞こえてるんだって? 聞こえるように言ってるんだから、あったりまえだぁ~。
よしっ! 邪悪な結衣は倒したから、そろそろ行こっかぁ~。
え? どうしたの悠梨? 結衣はどうするのかって? 放っておけば、勝手に回復してくるでしょ。
昔のゲームの敵キャラと一緒で、倒れても、画面をスクロールさせれば、勝手に復活して、湧いてくるんだって。
どしたの柚月? これで、結衣を木に縛っておくかって? なんで柚月のお洒落なリュックの中に、ロープが入ってるのよ?
いや、さすがにここで、それをやったら、警察来ちゃうからやめとこう。
それにしても、高速のインターからも近くて、綺麗な所だねぇ……って思ったら、ここって公園の中にあるんだねぇ……驚きだよ。
車の博物館なんて言うからさ、なんか、廃工場みたいな所かと思ったんだけど、これはイイ感じだねぇ……なに優子? 博物館じゃなくて、ミュージアムだって? 単に横文字にしただけでしょう。
あ、そうだ、優子さ、この間、話した燈梨の事なんだけど、どうだった?
一応、友達には事情を話したって? その娘、怒ってはないんだけど、やっぱりビックリはしてたよって?
そんな、1年近くも家出しちゃうほど悩んでたなんて、思ってなくて、その話を聞いて、ショックを受けてたって?
そうなのかぁ……大丈夫かなぁ……。
え? 大丈夫だって? あの娘は、結構ケロッとした娘だから、1晩もすれば、すっかり元通りだよ、だって?
そもそも、その娘と知り合ったのだって、優子の彼氏と、彼女がつき合ってるって聞いたから、詰めに行ったのが、きっかけだって?
あぁ、そう言えば優子、彼がいた時期あったよね。確か、二股かけられてて、優子が彼を引っ叩いて別れたんだよね。
その相手が、その娘だったんだ。凄い巡り会わせだね。
「そう言えば、その燈梨ちゃん?って、前に教習所で見た娘なんでしょ?」
そうそう、あの、オリオリさんの連れだった娘。この間、S14シルビアの中期型に乗ってたんだよね。まさか、私らも、車で来てるとは思わなくて、ビックリしたんだけどさ。
「凄いよね、家出中に免許取っちゃうなんて」
そうだね、きっと、オリオリさんとかが、協力してたんじゃないかな? あそこの教習所で取ったらしいしね。
「でも、北海道に免許取りに行ったはずだよ」
え? なんで? 山向こうの教習所に通ってたって、言ってたよ。
「教習所を卒業した後、免許センターで試験受けるんだよ。居住地の都道府県以外の免許センターじゃ、免許は取れないからね」
あっ!? そうだったのか? 私は地元の教習所に通って、地元の免許センターにのほほんと行ったから、意識してなかったけど、そういうカラクリだったのかぁ……。
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