護堂先生と神様のごはん 護堂教授の霊界食堂

栗槙ひので

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第4章 河童の里と黒い怪物

22.友和の企み

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『宴会の料理は誰が作っているんだ?』

 俺はニヤリと豊月を見つめる。

『誰が……ってそりゃ、食物神である宇迦様の処に所属する神や御使が毎年腕を振るって……って、アンタまさか……』

『霊界食堂もついに神界進出か……』

 俺は感慨深く腕を組んだ。

『ちょっと! うちの宇迦様の料理は最高なんだから、アンタ達の料理なんて必要ないわよ!?』

『でも、もう何千回と開いてきた会議で、毎年毎年新しいメニュー考えるのも大変だろ? 最近の人間界の食事が食べられるとなったら、結構話題になりそうじゃないか?』

『……うーん、それはそうかもしれないけど……』

 大方の恒例行事に、マンネリ脱却の苦しみはつきものだ。返答に悩んでいる豊月に、俺はもう一押しする。

『一度、宇迦様に打診して貰えないか?』

『……言っとくけど、断られる可能性の方が高いんだからね!』

 豊月は観念して立ち上がると、拝殿を出て行った。

『……霊界の許可は得なくて大丈夫だったのですか……?』

 サザナミは心配そうに呟いた。

『霊界食堂の名を神界にまで轟かせてやるんだ。閻魔も鼻が高いだろうさ』

 俺はどこかの神様のように胸を反り返らせた。

『全く、怖いもん知らずじゃのう……』

 そう言って神様が可笑しそうに笑う。俺もやっと笑える気分になってきた。
 親友にも相談していないが、彼はきっと乗ってきてくれる筈だ。

 神々の宴が開かれるまで、後一月と少し。これから忙しくなりそうだ。
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