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第7章

真由との一夜 真由の怒り

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不意に恵子が真由のサイハイソックス脚を掴んで持ち上げ、体を抱えあげました。
真由は頭をベッドにつけて、体や脚がベッドからほぼ垂直に恵子に持ち上げられています。
「恵子、急に何するの?」
恵子は真由の背中側から左手で真由の体を抱え込み、
そして右手にはペニス型のバイブが握られています。
「真由をもっと気持ちいい世界へ連れて行くわ」
恵子はバイブを真由のヴァギナに当てました。
「け、恵子、何するつもりなの?イヤよ、やめて」
真由の叫びが終わらないうちに、恵子はバイブを真由のヴァギナに一気に押し込みました。
「うわっ、イヤーーーッ」
真由は今まで指しかヴァギナに入れたことがありません。
バイブがヴァギナを押し広げながら侵入し、ポルチオに到達すると、恵子はすぐにスイッチを最強モードでオンにしました。
真由のポルチオやヴァギナの内壁、クリトリスを激しい振動が襲います。
「ぐあーーーっ、ああああっ、ひいいいいっ」
耳をつんざくような真由の悲鳴が響き渡ります。
真由の体を経験したことのない痺れるような快感が駆け巡り、バウンドして大きく反応しようとするのを、恵子は真由の体が倒れないように必死で抱え込んで支えます。
「ああああっ、き、気持ちいいーーッ、ああああっ」
ばたついていた真由のサイハイソックス脚がV字に真っ直ぐに伸びて痙攣し、あっという間に絶頂に到達してしまいました。
「イク、イク、イクーーーーーッ」

絶頂後に真由が息絶え絶えになっても、恵子はバイブを止めません。
快感の第二波が真由を襲い始めます。
「恵子、お願い、やめてーーっ」
「まだまだよ、真由。何度でもイカせるわ」
「イヤーーーッ、ああああっ」
真由の2度目の絶頂もあっという間に到達しました。
「イヤ、イヤ、イッちゃうー、イッちゃうーーーッ」
真由の白いリブのサイハイソックス脚が再びまっすぐ伸びて、激しく痙攣しています。

真由の呼吸が大きく乱れても、恵子はまだバイブを抜きません。
真由は力の限り体を動かして恵子を払いのけてベッドに倒れ込むと、すぐにバイブを抜き、体を起こしてバイブを恵子に投げつけました。
「痛いっ、真由‥」
恵子は驚いて真由を見ます。
「どうしてこんなことをするのよ。あれだけやめてって言ったのに、どうしてよ」
真由は泣きながら、すごい剣幕で恵子を睨みつけます。
「真由、私はただあなたを気持ち良くしたくて‥」
「確かに私はオナニーをしたかったわ。ヴァギナを触って気持ち良くしたかったわ。でもそれは私の指や恵子の指でやりたかったのよ。大切な存在の恵子を感じて幸せになりたかったのよ。だから機械を使ってただ気持ち良くしたかったんじゃないのよ。それなのに‥それなのに、恵子は私の体をおもちゃにして、私が感じてしまうのを面白がって見ていたわね。恵子、絶対に許さないわ」
「真由、違う。それは違う。私、本当にあなたを気持ちよくしたかっただけなのよ。バイブを使うともっともっと気持ちよくなることを知って欲しかったのよ。真由が気持ちよくなってくれたら、私も幸せだから‥」
「それならどうして事前に言ってくれなかったのよ。騙し討ちみたいに無理やりバイブを入れたよね。それに私を思ってくれるのなら、私がやめてって言ったら、やめてくれるでしょ。それなのに恵子は止めようとせずに笑って見ていたわ。最初から私の体を弄ぶつもりだったってことでしょ。絶対許さないから」
恵子は何も反論できません。
「ほら、何も言えないじゃない」
「違う、違うのよ、真由」
恵子が体を浮かして真由に近づこうとした瞬間、
(びしっ)
真由の左手が恵子の右頬を引っ叩きました。
「近寄らないで。あっちへ行ってよ」
真由が枕で恵子を叩き始めました。
「真由、ごめんなさい。本当にごめんなさい」
恵子はすぐさまベッドを下りると床に土下座をして真由に泣きながら許しを乞いますが、真由は枕を恵子に何度も叩きつけます。
「真由、許して。本当にごめんなさい」
「うるさい、あんたの顔なんか見たくもないわ。あんたを信じた私がバカだったのよ。朝になったらすぐに帰るわ。もう絶交よ」
「真由、そんな‥」
真由は恵子に枕を叩きつけると、ベッドに突っ伏して号泣です。
「真由、本当にごめんなさい」
恵子は一言告げると、タオルケット1枚だけ持って部屋を出ました。

恵子はハイウエストタイツに履きかえると、リビングに入りました。
真由と体を求め合ったり、熱く語り合ったのが遠い過去のように思え、恵子の目から涙が溢れ出ます。
「私、どうしてあんなことしちゃったの。真由、本当にごめんなさい」
普段の真由からは想像もできない剣幕や言葉使いに、真由の怒りの大きさが分かります。
真由の嬉しそうな笑顔や、恵子を信頼して打ち明けてくれた時の横顔が次々と脳裏に浮かびます。
「真由は私にとって特別な存在よ。こんな形で失ってしまうなんて‥‥真由、ごめんなさい、許して」
今更ながら、やってしまったことの重大性に気づいた恵子ですが、「覆水盆に返らず」です。
ただただ、自分の浅はかな行為を悔やんでも悔やみきれない恵子でした。
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