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第7章

詩絵美の新たな想い

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「おはよう、詩絵美」
「おはよう、恵子」
昨日のセックスから一夜明け、またいつもの朝が始まります。
「詩絵美、昨日は最高のセックスだったわ。本当に嬉しかったのよ」
「恵子、私の方こそ恵子をいっぱい求めることができてよかったわ。本当に素敵なセックスだったわ」
恵子は詩絵美の様子が少し変わったような印象を受けました。

「ねえ、恵子。腕は大丈夫だった?」
「え?どうして?」
「昨日、ずっと縛ったままだったから、痛くなかったかなってちょっと心配になって‥」
本気で心配そうに覗き込む姿は、以前の詩絵美には見られない姿です。
「心配してくれてありがとう。でも大丈夫よ。最初ちょっとびっくりしたけど、すごく興奮したわ。縛られているだけで気持ちいいのよ。タイツ履いて手を縛られてるって思っただけでヴァギナの中から気持ち良くなるのよ。セックスの時もタイツ履いて縛られて逆さになってタイツ脚が上に伸びて、それを詩絵美に見られてるってだけでものすごく感じちゃって、そこからのセックスですごく気持ちよかったわ。こんなこと今まで知らなかったから、詩絵美には感謝だよ」
恵子は心から嬉しそうに詩絵美に礼を言いました。

「詩絵美、これからも縛ってくれるかな?」
「ええ、いいわよ。でも恵子、恵子の指を使ってセックスもしたいから‥ね、だからずっと縛るのはちょっと‥」
(昨日も詩絵美は指を使ってセックスしたかったんだ)
恵子は今更ながら気づきました。
「詩絵美、ごめん。昨日は私がわがままだったわ。あまりに気持ちがよかったから、本当にごめんなさい」
「ううん、昨日はいいのよ。私も興奮したから大丈夫よ。恵子のタイツの体や脚が真っ直ぐ上に伸びる姿に感動したからすごくよかったわ。でも昨日みたいなセックスもいいけど、恵子と普通のセックスもしたいから‥だから今度からはお願いね」
「分かったわ、詩絵美。それで私からも一つお願いがあるの」
「え、なに?」
「私の手を縛るとき、白いサイハイソックスで縛って欲しいの。昨日はグレーだったから‥」
昨日、恵子が一瞬躊躇した理由はそういうことかと詩絵美は合点がいきました。
「やっぱりそうよね。恵子は白いサイハイソックスだよね。うん、分かったわ。今度は白いサイハイソックスを履いていくよ。あとね、恵子をこんな風に求めたいなあって思っていることもあるから、土曜日も激しくセックスしたいわ」
「どんな風に責められるのか楽しみだわ。いっぱい求めて欲しいわ」
「また恵子を激しく求めるからね。私も楽しみだよ」
恵子の満面の笑みに、詩絵美は最高に幸せな気分でした。

「でも昨日のセックス、不思議な気分だったわ。詩絵美の指がヴァギナに入ってきたとき、すごく熱いものを感じて、詩絵美のヴァギナと一つになったような感じだったの」
「恵子、私もよ。指を入れたとき、恵子のヴァギナと私のヴァギナが合体したみたいな感じだったよ。すごく熱く感じたわ」
「詩絵美が指を動かしたら、その熱いものから痺れる電気のような快感が波のように次々に体に流れて、すごく気持ち良くなってきたわ」
「私も同じよ。2人で同じ快感を共有できたのね。本当に不思議だけど嬉しいなあ」
理屈では説明できない一体感を共有出来たことが、恵子も詩絵美もすごく喜びました。

「私、昨日の夜はオナニーをしなかったわ。あれだけ興奮したのに、オナニーしたいと思わなかったの。恵子との、あのセックスを超えるオナニーはできないし、恵子とのセックスの余韻を消したくなかったわ。だから、昨日は早々と寝ちゃったわ」
詩絵美はクスッと笑って恵子を見ました。
「私もよ。まったくオナニーしたいと思わなかったわ。詩絵美とのセックスの余韻を感じながら、私も早く寝ちゃったわ。あっ、コットンハイウエストタイツを重ね履きして、その中に両手を入れて、体にぴったりくっつけて、手を動かないようにして寝たけどね」
恵子は両手を体の横にぴったりくっつけて、微笑みました。
「へえ、それも見てみたいなあ。恵子、すっかりMだね」
「そんなんじゃないけど、全部詩絵美が目覚めさせたのよ」
ちょっと膨れ気味に話す恵子に、詩絵美は大笑いです。

「恵子、セックスのあと、余韻に浸りながらイッちゃったよね。ヴァギナとか何にも刺激してないのに」
「詩絵美とのセックスをもう一度思い浮かべていたら、ヴァギナが熱く感じ始めたのよ」
「私、すごく嬉しかったわ。私のことをそこまで感じてくれたんだって。その後も私を抱きしめてくれて、離れたくないって言ってくれた‥恵子にここまで想われて、私、本当に幸せだなって思ったわ」
「詩絵美、私も本当に幸せよ」

恵子の言葉に、詩絵美の目から涙が一筋流れ落ちます。
「恵子、昨日は本当にごめんなさい。恵子はそこまで私を想ってくれるのに、そんな恵子を踏みにじって嫉妬して、誰にも渡したくないなんて思ったりして、わがままを言ってしまったわ。それなのに恵子は私のわがままのセックスを受け入れて、幸せにしてくれる‥」
「詩絵美‥」
詩絵美の涙が止まりません。
「私を幸せにしてくれる恵子こそ、幸せになって欲しいわ。恵子の幸せは私の幸せよ。恵子、恵子が菜乃花や真由とセックスしても、私、わがまま言わないわ」
「詩絵美、そんなこと‥」
詩絵美の言葉に、恵子は大いに驚きました。
「恵子が菜乃花とセックスしたら、恵子も菜乃花も幸せでしょう?恵子のセックスはみんなを幸せにするのよ。だから、これからも私とセックスして欲しいし、菜乃花ともセックスしてあげて欲しい。真由もできればセックスしてあげて欲しいわ。恵子の幸せは私の幸せ、そしてみんなの幸せよ。それが昨日のセックスで分かったわ」
恵子の頬を涙が次々と流れ落ちます。
「詩絵美、詩絵美にそう言われるとすごく嬉しい。これからも詩絵美と激しくセックスするわ」
「私も激しく求めるからね」
「詩絵美、こっちへ来て」
恵子は詩絵美を休耕田の草むらへ引っ張っていきました。
恵子も詩絵美もカバンを置くと、力強く抱き合い、濃厚なディープキスを交わしました。
(詩絵美、心から愛してるわ。これからもずっとそばにいて欲しい)
恵子は詩絵美への愛に自信を持って、詩絵美を抱きしめました。
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