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一部番外編
後日談1-8:入浴後の一幕
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「ごめん……のぼせただけだから、大丈夫だから泣かないで……」
シュロムに抱えられて、タオルでぐるぐる巻きにされてシュロムの部屋に運ばれた僕の元に着替えた子供達がやって来たのを慰める。
はしゃぐ子供達が可愛くて、もうちょっともうちょっとと長風呂したせいでこうも心配させてしまったのは申し訳ない。
なんとか宥めて、落ち着いた子供達にキスとハグを送り、子供部屋に戻るのを見送る。
今日は残念ながら安静をとって、ここで眠ることになったので久しぶりの一人寝だ。
「大丈夫か?」
「うん……心配させてごめん」
僕が寝つくまではここにいてくれると言うシュロムが僕の頬を撫でた。
「あまり無理はするなよ?俺達も、お前がどれほど回復してるかまでは完璧に判断できないんだから」
「うん……」
僕の頬を撫でる手は温く、僕の体温が熱いのがわかる。
その手に甘えるように頬を寄せて、気だるい手を重ねた。
「どうした?」
「その……のぼせたのを理由にするのは……ずるいと思うのだけど……君を独り占めできるのが久しぶりだと思って……」
最後に二人で過ごせたのは、僕の離宮を見に行った時。それ以外は、忙しくて王宮にこもりきりだったり、子供達と一緒だったりしたから……子供達には悪いけど、こうしてゆっくり過ごせるのが少し嬉しかった。
「そう思わせるほどに、寂しくさせてすまない」
「ううん……シュロムが国や僕達の為に頑張ってるのはわかってるから……」
ベッドに横たわる僕にシュロムが覆い被さるように額を僕の額へとくっつける。
「あともう少し待ってくれ。休みは取れずとも、夕食と朝食を共にできるくらいには帰れるようにするから」
「……うん」
至近距離でシュロムの目が笑うように緩み、唇が重なる。
僕より体温の低い唇が軽く触れるように何度も僕の唇を食むような口づけ。
深くはないものの、僕を求め気遣うような口づけに物足りなくも心地よさを感じた。
「今日は子供達の事は気にせずゆっくり休むといい」
「うん、ありがとう」
唇を離したシュロムが柔らかく笑みを浮かべて体を起こし、僕の頭を撫でる。
少し硬い、大きな手の指先が髪をすく心地よさにだんだんと意識が微睡む。
明日、元気になったらもう一度子供達に謝ろうと心に決め、僕は眠りへと落ちていったのだった。
翌日、体調は崩さなかったものの安静を言い渡され、子供達が僕の側から離れなかったのはまた別の話である。
シュロムに抱えられて、タオルでぐるぐる巻きにされてシュロムの部屋に運ばれた僕の元に着替えた子供達がやって来たのを慰める。
はしゃぐ子供達が可愛くて、もうちょっともうちょっとと長風呂したせいでこうも心配させてしまったのは申し訳ない。
なんとか宥めて、落ち着いた子供達にキスとハグを送り、子供部屋に戻るのを見送る。
今日は残念ながら安静をとって、ここで眠ることになったので久しぶりの一人寝だ。
「大丈夫か?」
「うん……心配させてごめん」
僕が寝つくまではここにいてくれると言うシュロムが僕の頬を撫でた。
「あまり無理はするなよ?俺達も、お前がどれほど回復してるかまでは完璧に判断できないんだから」
「うん……」
僕の頬を撫でる手は温く、僕の体温が熱いのがわかる。
その手に甘えるように頬を寄せて、気だるい手を重ねた。
「どうした?」
「その……のぼせたのを理由にするのは……ずるいと思うのだけど……君を独り占めできるのが久しぶりだと思って……」
最後に二人で過ごせたのは、僕の離宮を見に行った時。それ以外は、忙しくて王宮にこもりきりだったり、子供達と一緒だったりしたから……子供達には悪いけど、こうしてゆっくり過ごせるのが少し嬉しかった。
「そう思わせるほどに、寂しくさせてすまない」
「ううん……シュロムが国や僕達の為に頑張ってるのはわかってるから……」
ベッドに横たわる僕にシュロムが覆い被さるように額を僕の額へとくっつける。
「あともう少し待ってくれ。休みは取れずとも、夕食と朝食を共にできるくらいには帰れるようにするから」
「……うん」
至近距離でシュロムの目が笑うように緩み、唇が重なる。
僕より体温の低い唇が軽く触れるように何度も僕の唇を食むような口づけ。
深くはないものの、僕を求め気遣うような口づけに物足りなくも心地よさを感じた。
「今日は子供達の事は気にせずゆっくり休むといい」
「うん、ありがとう」
唇を離したシュロムが柔らかく笑みを浮かべて体を起こし、僕の頭を撫でる。
少し硬い、大きな手の指先が髪をすく心地よさにだんだんと意識が微睡む。
明日、元気になったらもう一度子供達に謝ろうと心に決め、僕は眠りへと落ちていったのだった。
翌日、体調は崩さなかったものの安静を言い渡され、子供達が僕の側から離れなかったのはまた別の話である。
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