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第5章
370話 セリアが『悠久の風』に加入
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冒険者ギルドの応接室にて、闇ギルド掃討の件の打ち合わせをしている。
同席者は、俺、シルヴィ、ユヅキ、ミナ、リン、ティータ、ローズ、グレイス、エメラダ。
そしてギルドマスターとセリアだ。
「俺たち『悠久の風』へ加入の手続きをお願いしたい人がいるんだ」
俺はそう切り出す。
闇ギルドの掃討作戦を行う前に、正式に戦力を拡充しておきたい。
「新メンバーか? いったい誰なんだ? お前たちに付いていける者なんて、今のこの町にはいないと思うが……」
ギルドマスターが不思議そうな顔でそう言う。
確かに、俺たちの実力は生半可なものではない。
俺たち『悠久の風』のパーティランクはB。
個人ランクも相当に高い。
迷宮討伐前の時点で、Bランクの俺を筆頭に、Cランクのシルヴィ、ユヅキ、ミナ、リン、ティータ、ローズが続く。
グレイスはDランク、エメラダはEランクだが、今回の件を通してジョブレベルが一気に上がっている。
そこらの者が『悠久の風』に加入しても、付いてこれないだろう。
「新しいメンバーは、セリアだ」
俺はギルドマスターに向かって、そう告げる。
彼は驚きに目を見開いた。
「なっ!? セリアって……。ウチのセリアのことか? 冒険者ギルドの受付嬢として最低限の戦闘訓練は受けさせているが、Bランクパーティの『悠久の風』に通用するほどではないぞ?」
「いや、彼女には才能を感じる。槍士として、水魔法使いとして成長していけるだろう」
俺はセリアの肩に手を回しつつ、そう言う。
「お前さんがそう言うのであれば間違いないのだろうが……。セリアはどう思っているんだ?」
ギルドマスターがセリア本人に確認を取る。
「私ですかにゃ? 私も不安ですが、コウタさんの言葉を信じて挑戦してみようと思うのですにゃ」
セリアが真剣な眼差しでギルドマスターを見つめつつ、はっきりとした口調で言う。
「そうか……。看板娘を失うのは痛いな。だが本人がそう希望し、コウタが認めるというのならば、仕方あるまい。俺としては文句はないさ」
ギルドマスターがそう言って肩をすくめる。
「ありがとうございますにゃ。精一杯頑張りますのにゃ!」
「ああ。ともに頑張っていこう、セリア。それでは、彼女を『悠久の風』に加入させる手続きを進めてくれ」
「わかった。……おーい! 誰かいるか?」
俺の言葉を受け、ギルドマスターが他の受付嬢を呼び、処理を指示する。
とりあえず、俺から冒険者ギルドにしてほしいことの1つ目が終わった。
次は……。
同席者は、俺、シルヴィ、ユヅキ、ミナ、リン、ティータ、ローズ、グレイス、エメラダ。
そしてギルドマスターとセリアだ。
「俺たち『悠久の風』へ加入の手続きをお願いしたい人がいるんだ」
俺はそう切り出す。
闇ギルドの掃討作戦を行う前に、正式に戦力を拡充しておきたい。
「新メンバーか? いったい誰なんだ? お前たちに付いていける者なんて、今のこの町にはいないと思うが……」
ギルドマスターが不思議そうな顔でそう言う。
確かに、俺たちの実力は生半可なものではない。
俺たち『悠久の風』のパーティランクはB。
個人ランクも相当に高い。
迷宮討伐前の時点で、Bランクの俺を筆頭に、Cランクのシルヴィ、ユヅキ、ミナ、リン、ティータ、ローズが続く。
グレイスはDランク、エメラダはEランクだが、今回の件を通してジョブレベルが一気に上がっている。
そこらの者が『悠久の風』に加入しても、付いてこれないだろう。
「新しいメンバーは、セリアだ」
俺はギルドマスターに向かって、そう告げる。
彼は驚きに目を見開いた。
「なっ!? セリアって……。ウチのセリアのことか? 冒険者ギルドの受付嬢として最低限の戦闘訓練は受けさせているが、Bランクパーティの『悠久の風』に通用するほどではないぞ?」
「いや、彼女には才能を感じる。槍士として、水魔法使いとして成長していけるだろう」
俺はセリアの肩に手を回しつつ、そう言う。
「お前さんがそう言うのであれば間違いないのだろうが……。セリアはどう思っているんだ?」
ギルドマスターがセリア本人に確認を取る。
「私ですかにゃ? 私も不安ですが、コウタさんの言葉を信じて挑戦してみようと思うのですにゃ」
セリアが真剣な眼差しでギルドマスターを見つめつつ、はっきりとした口調で言う。
「そうか……。看板娘を失うのは痛いな。だが本人がそう希望し、コウタが認めるというのならば、仕方あるまい。俺としては文句はないさ」
ギルドマスターがそう言って肩をすくめる。
「ありがとうございますにゃ。精一杯頑張りますのにゃ!」
「ああ。ともに頑張っていこう、セリア。それでは、彼女を『悠久の風』に加入させる手続きを進めてくれ」
「わかった。……おーい! 誰かいるか?」
俺の言葉を受け、ギルドマスターが他の受付嬢を呼び、処理を指示する。
とりあえず、俺から冒険者ギルドにしてほしいことの1つ目が終わった。
次は……。
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