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初夜
漆 花蜜溢る
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秀吉が幾度となく舐めとっても、茶々の泉は渇れなかった。泉の水は次々と溢れた。
(これは…、なんとも楽しみなお躰じゃ。)
秀吉は、己が茶々の躰に溺れていくであろうと、ぼんやりと予感した。
男は、節くれだった指を一本、黙って泉へ潜らせる。茶々はスルリと迎え入れ、ヒクヒクとまとわりついた。
少し動かしてみるが、嫌がる気配も、痛そうな様子も伝わってこない。
それどころか、小さな実を擦りながら、中の指を泳がせると、躰をくねらせている気配がする。
(ふむ。これはこれは……)
秀吉は、指をさらに一本増やしてみた。
「あぁっ…」
茶々が、ひときわ大きな声をあげ、息を呑む。
「痛うござるか?」
秀吉は、すぐに指を引き抜いた。
「……いえ……大事のう…ござりまする……ぉ続け…くださりませ……」
時々、息を整えるように茶々の言葉は途切れ途切れであった。
秀吉はゆっくりと指を滑らせる。
泉の水が溢れ出す、湿った淫靡な音が響いた。
秀吉の指は、泉の中だけでなく、実の上を、柔らかな餅の上とあちこちへ動く。
「感じるままに声をおあげなされ。辛抱なさいまするな。」
「…あっ…うっぅうう……」
「ほれ、お茶々。」
「あぁぁーーっ、あぅっ…」
「まだまだ。」
「あっ…ぁぅ…はくぅん…くっはうっぁぅ…あっ、あぁぁ、あっ…」
「さぁ、気を飛ばしなされ。」
「あっ、あっ、っつ、うくっ…あぁ、あぁ、あぁ、うぅぅっっ…」
「ほれ、辛抱などせず……」
「ひぅっ…あん、あぅっ…ひっ、んあぁうぁあぁぁーーっ!」
躰が反り返った茶々の中で、なにかが弾けた。
ここでは、ただの女でよかった。なんの重荷も背負わなくてよかった。
重荷は、殿下が肩代わりしてくださる。
茶々は、秀吉という仇からいつの間にか、離れられなくなろうとしていた。
荒い息を繰り返す茶々のなめらかな髪を秀吉は撫でる。
「よき女子じゃ。このようによき女子とは……」
「…殿下…」
「よき女子じゃぁ。」
秀吉は、今にも泣き出さんばかりの声をあげた。
「…殿下、まだ茶々は女になっておりませぬ…」
「…よいのでござるか…」
「…殿下の女になるために…わたくしはここに参ったのでございます」
茶々は、もう迷わなかった。江のせいにもしなかった。自分が秀吉を求めていた。
茶々のなよやかな願いを秀吉は万感の想いで聞く。
「…では…」
恭しく答えた秀吉が、再び茶々の水を湛えた深い淵を擦りあげる。
茶々からは、あっという間に甘く荒い息が漏れた。
秀吉は麻着物の裾をからげ、茶々の脚をそっと開いて大事そうに抱える。
秀吉のものはするりと茶々の中に滑り込んだ。
たぎってはいたが、小柄な秀吉にふさわしく、未通女を苦しめるほどの大きさはなかった。しかし、先が少し歪むように膨らみ、茶々の泉の中で、柔らかな崖を穿つように泳ぎ暴れた。
己の躯を小さな実に擦りつけながら、秀吉は円を描くように動く。
茶々は身もだえしながら、先程の快感に似た波が、また躰の中に現れるのを感じている。
(これは…、なんとも楽しみなお躰じゃ。)
秀吉は、己が茶々の躰に溺れていくであろうと、ぼんやりと予感した。
男は、節くれだった指を一本、黙って泉へ潜らせる。茶々はスルリと迎え入れ、ヒクヒクとまとわりついた。
少し動かしてみるが、嫌がる気配も、痛そうな様子も伝わってこない。
それどころか、小さな実を擦りながら、中の指を泳がせると、躰をくねらせている気配がする。
(ふむ。これはこれは……)
秀吉は、指をさらに一本増やしてみた。
「あぁっ…」
茶々が、ひときわ大きな声をあげ、息を呑む。
「痛うござるか?」
秀吉は、すぐに指を引き抜いた。
「……いえ……大事のう…ござりまする……ぉ続け…くださりませ……」
時々、息を整えるように茶々の言葉は途切れ途切れであった。
秀吉はゆっくりと指を滑らせる。
泉の水が溢れ出す、湿った淫靡な音が響いた。
秀吉の指は、泉の中だけでなく、実の上を、柔らかな餅の上とあちこちへ動く。
「感じるままに声をおあげなされ。辛抱なさいまするな。」
「…あっ…うっぅうう……」
「ほれ、お茶々。」
「あぁぁーーっ、あぅっ…」
「まだまだ。」
「あっ…ぁぅ…はくぅん…くっはうっぁぅ…あっ、あぁぁ、あっ…」
「さぁ、気を飛ばしなされ。」
「あっ、あっ、っつ、うくっ…あぁ、あぁ、あぁ、うぅぅっっ…」
「ほれ、辛抱などせず……」
「ひぅっ…あん、あぅっ…ひっ、んあぁうぁあぁぁーーっ!」
躰が反り返った茶々の中で、なにかが弾けた。
ここでは、ただの女でよかった。なんの重荷も背負わなくてよかった。
重荷は、殿下が肩代わりしてくださる。
茶々は、秀吉という仇からいつの間にか、離れられなくなろうとしていた。
荒い息を繰り返す茶々のなめらかな髪を秀吉は撫でる。
「よき女子じゃ。このようによき女子とは……」
「…殿下…」
「よき女子じゃぁ。」
秀吉は、今にも泣き出さんばかりの声をあげた。
「…殿下、まだ茶々は女になっておりませぬ…」
「…よいのでござるか…」
「…殿下の女になるために…わたくしはここに参ったのでございます」
茶々は、もう迷わなかった。江のせいにもしなかった。自分が秀吉を求めていた。
茶々のなよやかな願いを秀吉は万感の想いで聞く。
「…では…」
恭しく答えた秀吉が、再び茶々の水を湛えた深い淵を擦りあげる。
茶々からは、あっという間に甘く荒い息が漏れた。
秀吉は麻着物の裾をからげ、茶々の脚をそっと開いて大事そうに抱える。
秀吉のものはするりと茶々の中に滑り込んだ。
たぎってはいたが、小柄な秀吉にふさわしく、未通女を苦しめるほどの大きさはなかった。しかし、先が少し歪むように膨らみ、茶々の泉の中で、柔らかな崖を穿つように泳ぎ暴れた。
己の躯を小さな実に擦りつけながら、秀吉は円を描くように動く。
茶々は身もだえしながら、先程の快感に似た波が、また躰の中に現れるのを感じている。
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