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187. ロンド~踊る命~ -4- 悪夢①
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黒い影だ。
黒くて大きな影。
ふたつの目が光っている。
よだれをたらす、口元からは鋭い牙が見えた。
そいつは京司朗の後ろから忍び寄っていた。
京司朗を喰おうとしているのがみふゆにはわかった。
若頭!逃げて!逃げて!!
「若頭・・!逃げ・・!」
「みふゆ!しっかりしろ!起きるんだ!京司朗は無事だ!」
うなされるみふゆの手を握り、貴之はみふゆに呼びかけた。
貴之から戻れと電話があり、京司朗は病院の廊下を足早に駆けていった。
専用エレベーターなのですぐに乗れたが、九階に昇るまでが長く感じた。
九階についた頃、三上のスマホが鳴り、三上は廊下に留まった。
警備員が京司朗の姿を見て病室のドアをすぐに開けた。
京司朗はまっすぐにみふゆのベッドに駆け寄った。
「うなされながらお前をずっと心配している。目を覚まさせようとしたが目覚めん。熱も上がっている」
貴之がはがゆそうに言った。
「最初の時もこうだったのか・・」
「車の中でか?いや、・・あの時はちゃんと起きて・・・」
貴之が気づいた。
「胡蝶!礼夏の守り袋と俺の数珠はどうした?!みふゆはいま身につけてるのか?!」
「いえ、身につけておりません。━━━着ていた服を確かめてみますわ」
病衣に着替えたとき、みふゆは守り袋らしきものも数珠も身につけてはいなかった。
胡蝶はみふゆが着ていたパーカーとデニムのパンツのポケットをあさった。
両方のポケットを調べたが、無い。
「ありませんでした。もしかしたら京司朗のベッドで休んだときに落ちたのかもしれませんわ・・!」
胡蝶の口調が不安を含んでいる。
「京司朗、代わってくれ。俺は兄貴に電話する。兄貴に来てもらう」
「はい」
貴之はみふゆの手を離し、携帯電話で兄・一心の連絡先にかけた時だった。
手を離されたみふゆが叫びながら飛び起きベッドから転落した。
「みふゆ!!」
落ちる寸前、京司朗はみふゆの体を支えたが、支えきれずに抱きかかえるかたちで二人は転んだ。
「みふゆ!京司朗!」
貴之が叫んだ。電話の向こうから
〈貴之か?どうした?〉
と、一心の声がした。
「兄貴!病院に来てくれ!すぐにだ!」
━━━━助けないと、助けないと、
みふゆは夢の中にいた。
京司朗が体から血を流し倒れている。獰猛な獣の爪に引き裂かれたのだ。獣は倒れた京司朗をさらに裂こうとしていた。
みふゆは京司朗を助けようともがいた。近くに行きたいのに体が動かない。
━━━━やめて!やめて!!
兄になってくれるひとだ。
家族になってくれるひとだ。
惣領貴之をお父さんと呼べたように、京司朗のこともいつかお兄さんと呼べるようになろうと決めていたことをみふゆは思い出した。
恋という小さな想いを芽吹かせるよりも、家族として存在することが許される安心が欲しかった。
だってもう誰も失いたくない。
嫌われたくない。
独りになりたくない。
みふゆの家は4人家族だった。
絵を描くことを教えてくれた父親が死に、かわいい妹はよそに奪われ、頼りになった母親も死んだ。
家族をひとりひとり失ってきたむなしさを過去にして、父親になってくれた貴之や家族として迎えてくれた人達とともに新しく生きていこうとしていたのに。
失いたくない━━━もう誰も。
動かない足を引きずって、ドアに向かおうとしたみふゆを京司朗はつかまえた。
「みふゆ!目を覚ませ!俺はここだ!ここにいる!」
這いつくばって進もうとするみふゆを引き寄せ、背中から抱きしめた京司朗が叫んだ。
病室のドアが突然開いた。
「女神!!」
矢口が飛び込んできた。
「なんだてめぇは!何しに来た!!」
矢口に貴之の怒号が飛んだ。
ドアからまたすぐに三上が入ってきて、
「会長!矢口の話を聞いてあげてください!」と矢口をかばった。
いつもなら貴之にひれ伏す矢口は、京司朗に抱えこまれているみふゆの前にしゃがみ込んだ。
「女神・・、お嬢さん、これを持つんだ・・。お嬢さんのお母さんが俺にくれた護符がこめてある」
矢口はみふゆに木製の銃を握らせた。
「・・おかあさんが・・・?」
「そうだよ。お嬢さんのお母さんがずっとずっと昔に・・、お嬢さんが生まれる前に俺にくれた護符を弾丸にして詰めてある。これを使って“あいつ”を倒すんだ。“あいつ”に向けて引き金をひくだけでいい」
「引き金を・・ひく・・・?」
「大丈夫。お嬢さんならできるよ」
矢口はみふゆに木製の銃をしっかりと握らせた。
みふゆは銃を握りしめるとそのまま気を失った。
ぐったりとしたみふゆは京司朗に抱きかかえられベッドに寝かされた。
右手は木製の銃を握ったままだ。
みふゆは落ち着いた状態で再び眠りに入った。
胡蝶がみふゆの涙と汗をタオルで拭いた。首筋を触ると、先ほどに比べ熱は無いように思えた。
胡蝶はみふゆの左脇に体温計を入れた。
30秒後37.5分と表示された。38度を越えていた熱が下がっていた。
「矢口、ちょっと来い。京司朗、みふゆのそばに居てくれ」
貴之が矢口を別室に連れていった。
矢口がみふゆの母親と面識があるなどと誰が考えただろう。
山で遭難状態になったとき、十二単の女の出現で、矢口は彼女を「女神」と言った。あの時点でみふゆの母親と気づいていたのか。
貴之の後ろをうつむき加減でついて行く矢口の後ろ姿を京司朗は見ていた。
「みふゆの母親を知ってるのか」
「・・はい。『水無瀬の姫』って、じーちゃんは呼んでました。山で・・十二単の女が現れた時にすぐに水無瀬の姫だとわかりました。あとになって三上さん達が見たのが、お嬢さんによく似た十二単の少女だったと聞いて、お嬢さんが水無瀬の姫の娘だと確信しました」
「いつ会った」
「・・・24年くらい前です。俺は4つで、『水無瀬の姫』は十二単を纏ってました。神々しくて・・、俺、すぐに『女神様だ』って思ったんです。挨拶をしろと言われたけど、水無瀬の護衛が怖くてなんにも言えなくて・・。そんな俺に『水無瀬の姫』はすごく優しくしてくれたんです」
『お前達、下がりなさい』
「護衛を全員部屋から出してしまって、部屋に残ったのは水無瀬の姫と、お付きの若いきれいな男でした」
「風見順か・・」
「たぶんそうだと思います。“じゅん”って呼んでましたから」
『怯えなくていいのよ。そばにいらっしゃい。お菓子をあげるわ。順、お菓子を持ってきて』
「俺は女親を知らなくて育ったから、水無瀬の姫の優しさに『姫様は女神様だ。大きくなったら女神様を守る男になる』と言ったんです」
『まあ、この子ったら、嬉しいことを言ってくれるわね』
「水無瀬の姫はコロコロと笑って、ひとかじりした落雁を俺にくれて、俺も食べました。そのあと護符をもらいました。じーちゃんと俺に一つずつ、もう一つは銃にこめた護符です」
『わたしを守ると言ってくれたわね。それならいつかあなたがわたしの血筋の者と出会ったとき、その者が困っていたらこの護符を渡してくれる?そうね、木で銃をつくって護符を弾丸の代わりに入れてちょうだい』
「水無瀬の姫はそう言ったあと、じーちゃんと俺の住む山の呪詛を解いてくれました。その時俺は・・、俺の使命は水無瀬の姫を守り仕えることだって思いました。大きくなったらあの人に仕えようって。でも、何かが起きて、いなくなってしまった。忘れたことなんて一度もなかった。・・・水無瀬の姫が、女神がこの世にいないなら、俺が命をかけて守るのは女神の血をひくみふゆお嬢さんなんです」
「矢口、・・みふゆの母親が水無瀬礼夏だということは黙っていてくれ。水無瀬一族のこともだ。みふゆに何か聞かれたとしても何も教えないでくれ」
「はい。わかっています。ただ、会長、いまお嬢さんを苦しめてるのはきっとあいつなんだ」
「あいつ?」
「水無瀬玄州」
水無瀬玄州━━━
国家掌握の野望を、礼夏と風見順によって打ち砕かれた、邪な男の名だ。
黒い影だ。
黒くて大きな影。
ふたつの目が光っている。
よだれをたらす、口元からは鋭い牙が見えた。
そいつは京司朗の後ろから忍び寄っていた。
京司朗を喰おうとしているのがみふゆにはわかった。
若頭!逃げて!逃げて!!
「若頭・・!逃げ・・!」
「みふゆ!しっかりしろ!起きるんだ!京司朗は無事だ!」
うなされるみふゆの手を握り、貴之はみふゆに呼びかけた。
貴之から戻れと電話があり、京司朗は病院の廊下を足早に駆けていった。
専用エレベーターなのですぐに乗れたが、九階に昇るまでが長く感じた。
九階についた頃、三上のスマホが鳴り、三上は廊下に留まった。
警備員が京司朗の姿を見て病室のドアをすぐに開けた。
京司朗はまっすぐにみふゆのベッドに駆け寄った。
「うなされながらお前をずっと心配している。目を覚まさせようとしたが目覚めん。熱も上がっている」
貴之がはがゆそうに言った。
「最初の時もこうだったのか・・」
「車の中でか?いや、・・あの時はちゃんと起きて・・・」
貴之が気づいた。
「胡蝶!礼夏の守り袋と俺の数珠はどうした?!みふゆはいま身につけてるのか?!」
「いえ、身につけておりません。━━━着ていた服を確かめてみますわ」
病衣に着替えたとき、みふゆは守り袋らしきものも数珠も身につけてはいなかった。
胡蝶はみふゆが着ていたパーカーとデニムのパンツのポケットをあさった。
両方のポケットを調べたが、無い。
「ありませんでした。もしかしたら京司朗のベッドで休んだときに落ちたのかもしれませんわ・・!」
胡蝶の口調が不安を含んでいる。
「京司朗、代わってくれ。俺は兄貴に電話する。兄貴に来てもらう」
「はい」
貴之はみふゆの手を離し、携帯電話で兄・一心の連絡先にかけた時だった。
手を離されたみふゆが叫びながら飛び起きベッドから転落した。
「みふゆ!!」
落ちる寸前、京司朗はみふゆの体を支えたが、支えきれずに抱きかかえるかたちで二人は転んだ。
「みふゆ!京司朗!」
貴之が叫んだ。電話の向こうから
〈貴之か?どうした?〉
と、一心の声がした。
「兄貴!病院に来てくれ!すぐにだ!」
━━━━助けないと、助けないと、
みふゆは夢の中にいた。
京司朗が体から血を流し倒れている。獰猛な獣の爪に引き裂かれたのだ。獣は倒れた京司朗をさらに裂こうとしていた。
みふゆは京司朗を助けようともがいた。近くに行きたいのに体が動かない。
━━━━やめて!やめて!!
兄になってくれるひとだ。
家族になってくれるひとだ。
惣領貴之をお父さんと呼べたように、京司朗のこともいつかお兄さんと呼べるようになろうと決めていたことをみふゆは思い出した。
恋という小さな想いを芽吹かせるよりも、家族として存在することが許される安心が欲しかった。
だってもう誰も失いたくない。
嫌われたくない。
独りになりたくない。
みふゆの家は4人家族だった。
絵を描くことを教えてくれた父親が死に、かわいい妹はよそに奪われ、頼りになった母親も死んだ。
家族をひとりひとり失ってきたむなしさを過去にして、父親になってくれた貴之や家族として迎えてくれた人達とともに新しく生きていこうとしていたのに。
失いたくない━━━もう誰も。
動かない足を引きずって、ドアに向かおうとしたみふゆを京司朗はつかまえた。
「みふゆ!目を覚ませ!俺はここだ!ここにいる!」
這いつくばって進もうとするみふゆを引き寄せ、背中から抱きしめた京司朗が叫んだ。
病室のドアが突然開いた。
「女神!!」
矢口が飛び込んできた。
「なんだてめぇは!何しに来た!!」
矢口に貴之の怒号が飛んだ。
ドアからまたすぐに三上が入ってきて、
「会長!矢口の話を聞いてあげてください!」と矢口をかばった。
いつもなら貴之にひれ伏す矢口は、京司朗に抱えこまれているみふゆの前にしゃがみ込んだ。
「女神・・、お嬢さん、これを持つんだ・・。お嬢さんのお母さんが俺にくれた護符がこめてある」
矢口はみふゆに木製の銃を握らせた。
「・・おかあさんが・・・?」
「そうだよ。お嬢さんのお母さんがずっとずっと昔に・・、お嬢さんが生まれる前に俺にくれた護符を弾丸にして詰めてある。これを使って“あいつ”を倒すんだ。“あいつ”に向けて引き金をひくだけでいい」
「引き金を・・ひく・・・?」
「大丈夫。お嬢さんならできるよ」
矢口はみふゆに木製の銃をしっかりと握らせた。
みふゆは銃を握りしめるとそのまま気を失った。
ぐったりとしたみふゆは京司朗に抱きかかえられベッドに寝かされた。
右手は木製の銃を握ったままだ。
みふゆは落ち着いた状態で再び眠りに入った。
胡蝶がみふゆの涙と汗をタオルで拭いた。首筋を触ると、先ほどに比べ熱は無いように思えた。
胡蝶はみふゆの左脇に体温計を入れた。
30秒後37.5分と表示された。38度を越えていた熱が下がっていた。
「矢口、ちょっと来い。京司朗、みふゆのそばに居てくれ」
貴之が矢口を別室に連れていった。
矢口がみふゆの母親と面識があるなどと誰が考えただろう。
山で遭難状態になったとき、十二単の女の出現で、矢口は彼女を「女神」と言った。あの時点でみふゆの母親と気づいていたのか。
貴之の後ろをうつむき加減でついて行く矢口の後ろ姿を京司朗は見ていた。
「みふゆの母親を知ってるのか」
「・・はい。『水無瀬の姫』って、じーちゃんは呼んでました。山で・・十二単の女が現れた時にすぐに水無瀬の姫だとわかりました。あとになって三上さん達が見たのが、お嬢さんによく似た十二単の少女だったと聞いて、お嬢さんが水無瀬の姫の娘だと確信しました」
「いつ会った」
「・・・24年くらい前です。俺は4つで、『水無瀬の姫』は十二単を纏ってました。神々しくて・・、俺、すぐに『女神様だ』って思ったんです。挨拶をしろと言われたけど、水無瀬の護衛が怖くてなんにも言えなくて・・。そんな俺に『水無瀬の姫』はすごく優しくしてくれたんです」
『お前達、下がりなさい』
「護衛を全員部屋から出してしまって、部屋に残ったのは水無瀬の姫と、お付きの若いきれいな男でした」
「風見順か・・」
「たぶんそうだと思います。“じゅん”って呼んでましたから」
『怯えなくていいのよ。そばにいらっしゃい。お菓子をあげるわ。順、お菓子を持ってきて』
「俺は女親を知らなくて育ったから、水無瀬の姫の優しさに『姫様は女神様だ。大きくなったら女神様を守る男になる』と言ったんです」
『まあ、この子ったら、嬉しいことを言ってくれるわね』
「水無瀬の姫はコロコロと笑って、ひとかじりした落雁を俺にくれて、俺も食べました。そのあと護符をもらいました。じーちゃんと俺に一つずつ、もう一つは銃にこめた護符です」
『わたしを守ると言ってくれたわね。それならいつかあなたがわたしの血筋の者と出会ったとき、その者が困っていたらこの護符を渡してくれる?そうね、木で銃をつくって護符を弾丸の代わりに入れてちょうだい』
「水無瀬の姫はそう言ったあと、じーちゃんと俺の住む山の呪詛を解いてくれました。その時俺は・・、俺の使命は水無瀬の姫を守り仕えることだって思いました。大きくなったらあの人に仕えようって。でも、何かが起きて、いなくなってしまった。忘れたことなんて一度もなかった。・・・水無瀬の姫が、女神がこの世にいないなら、俺が命をかけて守るのは女神の血をひくみふゆお嬢さんなんです」
「矢口、・・みふゆの母親が水無瀬礼夏だということは黙っていてくれ。水無瀬一族のこともだ。みふゆに何か聞かれたとしても何も教えないでくれ」
「はい。わかっています。ただ、会長、いまお嬢さんを苦しめてるのはきっとあいつなんだ」
「あいつ?」
「水無瀬玄州」
水無瀬玄州━━━
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