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⌘3章 征服されざる眼差し 《せいふくされざるまなざし》
53.相対的な暗闇
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橄欖が今度こそはと望んだ子が流産となった。
大事を取って外出もせず、公務も控えていた矢先の出来事であった。
子の父親である入宮したばかりの四妃を廃せと主張する彼女に元老院の貴族達が手を焼き、それで、早朝にもかかわらず、十一は想い人とベッドから引き離されたわけだ。
十一が駆けつけて慰めると、女皇帝は落ち着きを取り戻したが、憔悴しきっていた。
橄欖は鮮やかな花々の柄が織り込まれた寝具の乱れるベッドに突っ伏してすすり泣いていた。
「十一!またダメだったわ。・・・・何のために四妃を入宮させたのか・・・。役に立たない継室は不要だわ。早く追い出して・・・」
今頃、四妃にも知らされ、彼も不安になっている頃だろう。
前回、同じようにして三妃が廃された例もある。
海燕が蓮角を呼んでいいかと訊ねた。
橄欖は、一度目の診察中に女官も典医達も追い出していた。
「・・・蓮角がお気に召さないようでしたら、他の典医でも構いません。陛下、とにかくお手当されませんと」
海燕がそう言うと、橄欖はまた力無く泣き出した。
「・・・・廃太子には、子供が三人いるんですって。・・・卑しい身分の女に三人産ませたと聞いたわ・・・」
蛍石と三妃との間の廃太子。
彼は貴族の女と結婚して、元老院の末席が与えられていた。
「・・・陛下、廃太子の透輝様の奥方は、那智男爵の二の姫でらっしゃいますよ」
「男爵よ?・・・本来ならば、元老院になんて数えられないわ。・・・廃されたとは言え、太子だからでしょう・・・。私が使い物にならなくなったら、すげ替えるためよ・・・」
宮廷の人間達が、しばらく前から噂にしている話題だ。
一向に出産に至らない女皇帝を疑問視する声は、いかに海燕が遠ざけようが、橄欖の耳に入ってしまう。
海燕が悲しそうに女皇帝を垣間見た。
だいぶ追い詰められているのが分かり、心が痛む。
そして今回の悲しい事件は、また口さがない宮廷の人々にとったら格好の餌食。
「・・・お父様がまた悲しまれるわ・・・」
今は離宮で暮らす皇太后を思って、橄欖はまたはらはらと涙を流した。
十一が橄欖の肩をそっと抱いた。
「・・・陛下。まずはどうぞお心安らかに。何より陛下の御身が第一と存じます。・・・他のことは後で考えましょう。・・・蓮角に診察をお許しくださいますか?」
十一が、柔らかな寝具を胸にかけて寝かせると、橄欖はやっと頷き、その華奢な手を差し出した。
十一はその手を取り、また優しく柔らかな毛布をかけてやった。
朝日が窓に差し込み、橄欖が眩しそうに目を細めたのに気づいた海燕が静かにカーテンを半分だけ引いた。
「ああ、朝日がまぶしいからな」
気が利く弟弟子に十一がそう声をかけた。
「・・・十一、診察の間、そばにいてくださる?」
橄欖が十一の肩を陽の光が明るく照らしていくのを、幸福そうに眺めながらそう聞いた。
十一はその診察の性格上、少し戸惑った
。
「いいの。だって貴方だもの。他の誰かは嫌。お願いよ」
女皇帝にお願いと言われて、勿論ですと頷いた。
海燕は、丁度、影になる自分を今日ほど悲しく情けなく思ったことは無かった。
典医の蓮角が診察を終えて、総家令の海燕に報告をしていた。
「・・・お体はね、時間をかけて戻っていくでしょう。勿論無理はできないけれど。・・・お気持ちがだいぶ混乱してらっしゃるから、宮廷にいらっしゃるよりはご静養にお出かけになった方がいいかもしれないわよ」
海燕は悲し気に首を振った。
「・・・・貴族のご友人達をお連れになるのでしたら休まらないでしょう」
彼女は、常に貴族の友人達と行動を共にしているから。
「それがね、この度はしばらくご友人を遠ざけたいらしいそうよ。・・・ほら、元老院の貴族方の一部から出てる、橄欖様を退けて、皇帝に廃太子の透輝様をって話ね。あれがやっぱりね」
彼は、廃太子という経過はあるが、太子や皇女が臣下に降るのは珍しい事でもない為、そう抵抗もなく受け入れられていた。
更には、彼にはすでに男子が一人と女子の子供が二人いる。
「・・・蓮角姉上まで何を言うんですか」
咎めるように海燕が小声で言った。
「・・・お前、これが牽制で済めばいいけれど。・・・こんな話が|湧いてくるのも、橄欖様のご状況はだいぶ悪いという事よ。皇帝の義務は、後継者を確保する事、前線を守る事、神殿や聖堂に置いて滞りなく神事祭礼を行う事よ。・・・橄欖様は、現状としてどれも満たしてないのだから」
それは、と海燕が言葉を呑んだ。
後継者は望めず、更にA国の動乱、事実上の崩壊により前線の状況は混乱を極めて小競り合いも多い。
前線を任されている八角鷲も先が見えないと言って寄越していた。
加えて、特に重要視されている神事祭礼に関しても、現在は家令の尾白鷲が神殿に出向しているが、女皇帝が十一を手放したがらないおかげで、彼は神官として潔斎にも入れず、神殿での長期の神事にも携われない状況なのだ。
五位鷺が私財で蛍石に贈与した見事な大聖堂は、多くの人々の心を掴んだが、それによって更に力を得た聖堂の聖職者達の発言権も増していた。
元老院達とも繋がりが深く、廃太子を擁立せんと動いているのは彼等だとも言われていた。
自分に対する無責任な評価は、女皇帝の耳に入ってくるだろう。
蓮角は、とにかくこのまま宮城にいては橄欖様の体調は良くならないわよ、と念を押した。
「・・・離宮には十一を伴いたいというご意向。早目に用意させて。・・・十一、今は遠方に滞在するのは嫌がるでしょうけど」
高貴なる人質として召し出されていた残雪がA国の動乱に巻き込まれて帰国して半年になろうとしていた。
A国政権、国体が崩壊した事により平和条約の存在意義も無くなりお役御免となり帰国、解任、で済めば良いのだが、立場上知りすぎてしまっているし、官邸の要人と特別な関係であったというのが糾弾されるだろう。
そもそも、宮廷は彼女を、要人どころか、元首への贈答品として送り出したくせに、と、蓮角は悔しく思う。
「・・・雪様が高貴なる人質として出向された事で、陛下も元老院も、棕櫚家を、ひいては銀星様をお赦しになるのではと言う話でしたが。難しくなりましたね」
だからこそ、彼女はあんな役目を果たそうとしたのだろうに。
海燕は離宮で過ごした経験は無いが、それでも彼女や五位鷺との時間は大切な思い出だ。
彼女がいかに宮廷というものに巻き込まれた人生であるか、その過酷とも言える日々を思い、どうしても心が痛む。
“オランジュリーの薔薇”の身元お預かりとして、十一が東目張家をと自薦した時は、ほっとしたものだ。
橄欖は多少不快を示したが、どうせ数ヶ月の命と、それほど拘らなかった。
つまり、元から残雪の死刑は決まっていたのだ。
だが、あの兄弟子がいる事で、何とか彼女を助けられるのでは無いかと思う。
橄欖帝も、残雪も。
救われて欲しいと思う。
しかし、蓮角は首を振った。
「・・・そうね。・・・でも、違う。・・・そうしたのは十一なのよ。・・・海燕、私、雪様をお救けしたい。あの方、家令なんて備品と言われて育って、そう育てるしかないロクでもない私達を救ってくれたのだもの。・・・お前も、助けたいひとはいるでしょう?」
今から、何を言おうととしているのか。
それが、どういう運びとなるのか。
自覚した上で、それでも。
蓮角が小さくため息をついた。
大事を取って外出もせず、公務も控えていた矢先の出来事であった。
子の父親である入宮したばかりの四妃を廃せと主張する彼女に元老院の貴族達が手を焼き、それで、早朝にもかかわらず、十一は想い人とベッドから引き離されたわけだ。
十一が駆けつけて慰めると、女皇帝は落ち着きを取り戻したが、憔悴しきっていた。
橄欖は鮮やかな花々の柄が織り込まれた寝具の乱れるベッドに突っ伏してすすり泣いていた。
「十一!またダメだったわ。・・・・何のために四妃を入宮させたのか・・・。役に立たない継室は不要だわ。早く追い出して・・・」
今頃、四妃にも知らされ、彼も不安になっている頃だろう。
前回、同じようにして三妃が廃された例もある。
海燕が蓮角を呼んでいいかと訊ねた。
橄欖は、一度目の診察中に女官も典医達も追い出していた。
「・・・蓮角がお気に召さないようでしたら、他の典医でも構いません。陛下、とにかくお手当されませんと」
海燕がそう言うと、橄欖はまた力無く泣き出した。
「・・・・廃太子には、子供が三人いるんですって。・・・卑しい身分の女に三人産ませたと聞いたわ・・・」
蛍石と三妃との間の廃太子。
彼は貴族の女と結婚して、元老院の末席が与えられていた。
「・・・陛下、廃太子の透輝様の奥方は、那智男爵の二の姫でらっしゃいますよ」
「男爵よ?・・・本来ならば、元老院になんて数えられないわ。・・・廃されたとは言え、太子だからでしょう・・・。私が使い物にならなくなったら、すげ替えるためよ・・・」
宮廷の人間達が、しばらく前から噂にしている話題だ。
一向に出産に至らない女皇帝を疑問視する声は、いかに海燕が遠ざけようが、橄欖の耳に入ってしまう。
海燕が悲しそうに女皇帝を垣間見た。
だいぶ追い詰められているのが分かり、心が痛む。
そして今回の悲しい事件は、また口さがない宮廷の人々にとったら格好の餌食。
「・・・お父様がまた悲しまれるわ・・・」
今は離宮で暮らす皇太后を思って、橄欖はまたはらはらと涙を流した。
十一が橄欖の肩をそっと抱いた。
「・・・陛下。まずはどうぞお心安らかに。何より陛下の御身が第一と存じます。・・・他のことは後で考えましょう。・・・蓮角に診察をお許しくださいますか?」
十一が、柔らかな寝具を胸にかけて寝かせると、橄欖はやっと頷き、その華奢な手を差し出した。
十一はその手を取り、また優しく柔らかな毛布をかけてやった。
朝日が窓に差し込み、橄欖が眩しそうに目を細めたのに気づいた海燕が静かにカーテンを半分だけ引いた。
「ああ、朝日がまぶしいからな」
気が利く弟弟子に十一がそう声をかけた。
「・・・十一、診察の間、そばにいてくださる?」
橄欖が十一の肩を陽の光が明るく照らしていくのを、幸福そうに眺めながらそう聞いた。
十一はその診察の性格上、少し戸惑った
。
「いいの。だって貴方だもの。他の誰かは嫌。お願いよ」
女皇帝にお願いと言われて、勿論ですと頷いた。
海燕は、丁度、影になる自分を今日ほど悲しく情けなく思ったことは無かった。
典医の蓮角が診察を終えて、総家令の海燕に報告をしていた。
「・・・お体はね、時間をかけて戻っていくでしょう。勿論無理はできないけれど。・・・お気持ちがだいぶ混乱してらっしゃるから、宮廷にいらっしゃるよりはご静養にお出かけになった方がいいかもしれないわよ」
海燕は悲し気に首を振った。
「・・・・貴族のご友人達をお連れになるのでしたら休まらないでしょう」
彼女は、常に貴族の友人達と行動を共にしているから。
「それがね、この度はしばらくご友人を遠ざけたいらしいそうよ。・・・ほら、元老院の貴族方の一部から出てる、橄欖様を退けて、皇帝に廃太子の透輝様をって話ね。あれがやっぱりね」
彼は、廃太子という経過はあるが、太子や皇女が臣下に降るのは珍しい事でもない為、そう抵抗もなく受け入れられていた。
更には、彼にはすでに男子が一人と女子の子供が二人いる。
「・・・蓮角姉上まで何を言うんですか」
咎めるように海燕が小声で言った。
「・・・お前、これが牽制で済めばいいけれど。・・・こんな話が|湧いてくるのも、橄欖様のご状況はだいぶ悪いという事よ。皇帝の義務は、後継者を確保する事、前線を守る事、神殿や聖堂に置いて滞りなく神事祭礼を行う事よ。・・・橄欖様は、現状としてどれも満たしてないのだから」
それは、と海燕が言葉を呑んだ。
後継者は望めず、更にA国の動乱、事実上の崩壊により前線の状況は混乱を極めて小競り合いも多い。
前線を任されている八角鷲も先が見えないと言って寄越していた。
加えて、特に重要視されている神事祭礼に関しても、現在は家令の尾白鷲が神殿に出向しているが、女皇帝が十一を手放したがらないおかげで、彼は神官として潔斎にも入れず、神殿での長期の神事にも携われない状況なのだ。
五位鷺が私財で蛍石に贈与した見事な大聖堂は、多くの人々の心を掴んだが、それによって更に力を得た聖堂の聖職者達の発言権も増していた。
元老院達とも繋がりが深く、廃太子を擁立せんと動いているのは彼等だとも言われていた。
自分に対する無責任な評価は、女皇帝の耳に入ってくるだろう。
蓮角は、とにかくこのまま宮城にいては橄欖様の体調は良くならないわよ、と念を押した。
「・・・離宮には十一を伴いたいというご意向。早目に用意させて。・・・十一、今は遠方に滞在するのは嫌がるでしょうけど」
高貴なる人質として召し出されていた残雪がA国の動乱に巻き込まれて帰国して半年になろうとしていた。
A国政権、国体が崩壊した事により平和条約の存在意義も無くなりお役御免となり帰国、解任、で済めば良いのだが、立場上知りすぎてしまっているし、官邸の要人と特別な関係であったというのが糾弾されるだろう。
そもそも、宮廷は彼女を、要人どころか、元首への贈答品として送り出したくせに、と、蓮角は悔しく思う。
「・・・雪様が高貴なる人質として出向された事で、陛下も元老院も、棕櫚家を、ひいては銀星様をお赦しになるのではと言う話でしたが。難しくなりましたね」
だからこそ、彼女はあんな役目を果たそうとしたのだろうに。
海燕は離宮で過ごした経験は無いが、それでも彼女や五位鷺との時間は大切な思い出だ。
彼女がいかに宮廷というものに巻き込まれた人生であるか、その過酷とも言える日々を思い、どうしても心が痛む。
“オランジュリーの薔薇”の身元お預かりとして、十一が東目張家をと自薦した時は、ほっとしたものだ。
橄欖は多少不快を示したが、どうせ数ヶ月の命と、それほど拘らなかった。
つまり、元から残雪の死刑は決まっていたのだ。
だが、あの兄弟子がいる事で、何とか彼女を助けられるのでは無いかと思う。
橄欖帝も、残雪も。
救われて欲しいと思う。
しかし、蓮角は首を振った。
「・・・そうね。・・・でも、違う。・・・そうしたのは十一なのよ。・・・海燕、私、雪様をお救けしたい。あの方、家令なんて備品と言われて育って、そう育てるしかないロクでもない私達を救ってくれたのだもの。・・・お前も、助けたいひとはいるでしょう?」
今から、何を言おうととしているのか。
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