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多分私、キリカは17歳だと思う。
三年も旅をしてきたから記憶が曖昧なんだ、けど多分合ってる。
そう、何故旅をしていたか、ここでしっかり語ろうと思う、だから……三年前だと14歳だということになるか。
それが私の転機だ。
私はミルザンドからはずっと離れた街に住んでいた。
なんならマラサにだって行ったことがあった。だからミルザンドから北側だと思う。
地図なんかよく読んだことがない、いや、自分の地元なんて見たくなかった。
街の名前は『ノース・アサカワ』正直ダサいと思う、ここで生まれ育った。
別に田舎というわけでもなく、ミルザンドよりは小さいがかなり広い街だった。
その街の名家に私は生まれた、ような記憶がある。
いや生まれた!
特に不自由なく11歳まで過ごした、学校にも行ったことがあるし、魔術の勉強だってした、剣術は家族全員が得意だったから自然に私も真似した。
この時はとても優しい兄だった。
家族は大好きだったし、愛していた。
でも私の記憶の色がセピア色になっていた頃はそろそろ終わる。
兄さんが突然行方不明になったらしい。
家に帰ってこない、学校では騒ぎになる、一部では『ヨウド・テル』が絡んでいると噂された。
確かに家の血はお金になるかもしれない。
そんなある日、兄は家に帰ってきたのだ、家族は驚愕したのを覚えてる、メイドさんもいたのだが、泣き崩れていた。
私は何を感じていた?久しぶりに会った兄さんは少し不気味だった気がした、なんだか目の色が薄く紫色に見えたような。違う人に見えて仕方がなかった。
雨の強い日、私は部屋に閉じこもっていた、外か怖かったのだろうか?雨が嫌いだったからかもしれない。
しかし、それは正解だった。
悲鳴が家を包んだ。硬直した。体がそれを感知した後ベットの下に潜っていた、ヨウド・テルかと思った。
悲鳴が何分も続いた後、何も聞こえなくなった。
何時間したか分からなくなった後で部屋の外へ出て思ったことは「どうして私の部屋に来なかったのか」だったが、その疑問はすぐに解決した。
その前に悪臭にやられた。
嫌な予感を強めるように悪臭のする方へゆっくり向かった、そこにあったのは幼い私には強すぎる光景だった。
腰が抜けたのを今でも覚えている。
ひたすらに粘性の強い赤い血が部屋中に着いていて、その真ん中にただ一人立つ青年、兄さんだった。
目が合った時は殺されると思った、どうしてか、兄さんの右腕に真剣が握られていたからだ。
「やぁキリカ、気分はどうだい?」
「……イヤ……どうして?」
震えた声は細くヒノキの耳に届いただろう。
間が抜けたのを覚えている、ヒノキは何事もなかったかのように部屋を出ていき、私はガードが来るまでその場を動けなかった。
家の人間は私とヒノキ以外が死んだ。
この時ヒノキがガードに言い放った言葉が滑稽だった。
「僕が帰って来たら!皆こうなっていました、妹が助かって良かったです!」
「え?」
まんまと信じたガードは私たち兄妹を保護、その後別の家に引き取られた。
私は兄にいつ殺されるか分からなかった、だからヒノキが家族を殺したかもしれないことはずっと黙っていた。
別の家族は私たちにとても優しかった、私も嘗ての傷を少しずつ癒していたが、事件はまたしても起きた。
『謎の盗賊集団による一家殺人?』
のようなものを見た、死んだのは私たちを引き取ってくれた家族、やっぱり犯人はヒノキだった。
狭い庭の木に義父と義母が人の字を書いて倒れていた。
一種の芸術なのかと思った、脳天を一突き、この芸当はヒノキだ、私には分かった。
今度こそ怖くなって私は学校にすら行けなくなってしまった、でもそれよりもヒノキから離れたかった。
またヒノキは同じ手口で別の家に引き取られるようにガードを仕向け、私はそれについて行くしかなかった。
3回目の家族は、私たちが何者かに狙われているのではないかと心配してくれた人達だった、かなりの腕前の剣豪が引き取ってくれた。
義父は体が大きく、剣術は真似が出来なかった。
そう、義父の用いていた刀は『黒打』だった。
私は何故殺されないのだろうと、日々そう思っていた。
家族がまた殺されるかもしれない、恐怖を抑えてヒノキを観察し見張ることにした。
行方不明になって以来まともに話したこともなかった兄は、私には別人に見えて、ずっと怖かった、青年の身体からは想像できない巨大な何かを放っているように見えたのだ。人に見えなかった。街の外にいるという魔物なんじゃないかと思っていた。
この家にはお手伝いさんというか、メイドさんがいた。
文化の異性を感じたが、慣れたものだ大丈夫。
一度家族が殺されてから三年程経ったか、ヒノキはみるみる力を付けて義父と対等になったと噂された。
そんなある日、メイドが私の髪を解いていたとき、何かを探すように私に言い渡した、きっと彼女は辛かっただろう、私のストレスの根源が晒された気がした。
気が触れたのだ。
その時から私はシロカミになった。
初めは襟足と右のもみあげから変色が開始した。
シロカミは一般的な老化とは異なる、心身の異常がもたらす白色化症候群……らしい。
髪を染めることは考えなかった、外に出ることもない、私はこれで……いいのか?とか考えた。
友達は本かメイドさんか、たまに触る刀。外の人間は誰でも怖かったが、その恐怖よりも風景に憧れた、私を知らない世界に行きたかった、もちろんシロカミが忌み嫌われることは知っていた、けど家族は嫌悪しなかったし、そこに自信は、あった。
夢は夢で、悪夢がやってきた。
3回目だった。
食事の最中ヒノキは突然立ち上がり、床板に隠していた刀を足で打ち上げ、構え、義父の喉元を狙った。
周りは動けなくなっていたが、義父はそれを左手で掴み止めた。
血が垂れるが深い傷ではなかったようだった。
ここでどうして?とか、そんな話し合いがあったような気がするが、結果は剣の打ち合い、当然のようにヒノキが勝利した、身体的にもかなり成熟しているだろう、義父も老いには勝てなかったか。
またしても私はヒノキと二人になってしまった。
もう、限界だった。
頭の成長した私は以前のように黙り続けるのを辞めた。
義父の死体から刀を拾い上げてヒノキと勝負、殺し合いをしようと思った。
足は震えたが、もうこんな地獄は沢山だ、ここで私も死ねるなら殺してくれと思いをこめた。
私はヒノキに刀を刺した、そう当たった。
ヒノキは避けることもしなかった、ただ両手を広げて私の刀を受け入れた。
人を刺したのは初めてで少し吐いたと思う。
絶命は確認していない、私は洗面所に逃げ込んだから。
戻ったころには姿が消えていた。
消滅時間が早いのだと思った。
私はガードに全てを打ち明けたのち、黒打一本を持ち、これからは一人で生きていこうと旅に出た。
完全に真っ白になったのは旅2年目だった気がする。
ーーーーーー
「……なる……ほどねぇ」
「そういう育ち方したの、私」
「さぞ酷い光景だった……でしょうね、ええ、僕にはコメントする権利はないけど」
「一人で生きていこうとしたけど、まぁムリだったよね、強敵は倒せないし生活について聞くこといっぱいあるし、サバイバル術とかね」
「そんな経緯で今に至るってことね」
「まぁざっくりと流れを説明するとね」
「なら、ヒノキは……次会ったらどうするんだ?」
キリカは僕の質問に苦しそうに、しかし心強く答えた。
「理由を聞きたい、けど、多分叶わなく……殺すと思う、いや殺す、必ず殺す!」
殺意の波動を感じた、萎縮させる勢いがある。
キョウスケが珈琲を飲もうと言う。
「珈琲飲みませんか?」
「そうだな、今度会ったら殺し合う、だが……待ってブレイクしよう、珈琲飲ませてくれ」
「それなら私が淹れるから待ってて」
「え、いいの?」
「うん、話し聞いてくれたし、もう私に隠すことも話してないことはもうない、オトメ君にはもう全部見せたつもり、意味分からないと思うけど、お礼的な何かだと思ってよ」
「わかった……」
キリカにとっては話しを聞くだけでよかったというのか、僕はキリカの過去を知ってどう思った?
あんな血の過去を持って三年を拒絶されながら生きて、それでもミルザンドまでやってきて、僕と出会った。
掲示板前で出会った。
初対面にここまで普通に話す人が珍しくて少し引いた気がする、だがそうでもしないと誰も助けてくれない世の中ではやっていけなかったのかもしれない。
つくづく僕は恵まれた環境で育ったと思う。
いや、2年も生きてない、なんなら一年と生きてない僕が何を感じているのだろう。
「お待たせー」
「美味そうだな」
黒い一杯、砂糖やミルクは持ってこない。
どうせ使わないことを知っているからだ。
「いただきます」
「どうぞ」
味を感じた瞬間から、僕のこれからの目標というか、目的が決まった気がした。
管理者達の殲滅……それは僕のためか?誰のためだ?僕は道具にすぎないか?
キリカは僕についてきてくれる、理由はよく分からないけどそのおかげで僕はここまで生きてきたし戦ってこれた。
だから、僕が剣を振る理由、第一がキリカのために、守るために振る、そう決めた。
「キリカ、仲間でいてくれてありがとう、会えて嬉しかった、これからもよろしくたのむ」
「……うん、よろしく……ね?」
照れ隠しができない二人は赤くても笑った。
僕の思考を動かしたのは、この美味い珈琲のせいだったかもしれない。
『キリカ』Green
相対レベル:94(回避補正:-1)
・武器:黒打・蒼天流(耐久Lv.4,青の剣閃強化,白,刀)
・防具:倫理委員会戦闘対応制服(白黒色)
・アクセサリ:なし
他スキャンを実行していません。
三年も旅をしてきたから記憶が曖昧なんだ、けど多分合ってる。
そう、何故旅をしていたか、ここでしっかり語ろうと思う、だから……三年前だと14歳だということになるか。
それが私の転機だ。
私はミルザンドからはずっと離れた街に住んでいた。
なんならマラサにだって行ったことがあった。だからミルザンドから北側だと思う。
地図なんかよく読んだことがない、いや、自分の地元なんて見たくなかった。
街の名前は『ノース・アサカワ』正直ダサいと思う、ここで生まれ育った。
別に田舎というわけでもなく、ミルザンドよりは小さいがかなり広い街だった。
その街の名家に私は生まれた、ような記憶がある。
いや生まれた!
特に不自由なく11歳まで過ごした、学校にも行ったことがあるし、魔術の勉強だってした、剣術は家族全員が得意だったから自然に私も真似した。
この時はとても優しい兄だった。
家族は大好きだったし、愛していた。
でも私の記憶の色がセピア色になっていた頃はそろそろ終わる。
兄さんが突然行方不明になったらしい。
家に帰ってこない、学校では騒ぎになる、一部では『ヨウド・テル』が絡んでいると噂された。
確かに家の血はお金になるかもしれない。
そんなある日、兄は家に帰ってきたのだ、家族は驚愕したのを覚えてる、メイドさんもいたのだが、泣き崩れていた。
私は何を感じていた?久しぶりに会った兄さんは少し不気味だった気がした、なんだか目の色が薄く紫色に見えたような。違う人に見えて仕方がなかった。
雨の強い日、私は部屋に閉じこもっていた、外か怖かったのだろうか?雨が嫌いだったからかもしれない。
しかし、それは正解だった。
悲鳴が家を包んだ。硬直した。体がそれを感知した後ベットの下に潜っていた、ヨウド・テルかと思った。
悲鳴が何分も続いた後、何も聞こえなくなった。
何時間したか分からなくなった後で部屋の外へ出て思ったことは「どうして私の部屋に来なかったのか」だったが、その疑問はすぐに解決した。
その前に悪臭にやられた。
嫌な予感を強めるように悪臭のする方へゆっくり向かった、そこにあったのは幼い私には強すぎる光景だった。
腰が抜けたのを今でも覚えている。
ひたすらに粘性の強い赤い血が部屋中に着いていて、その真ん中にただ一人立つ青年、兄さんだった。
目が合った時は殺されると思った、どうしてか、兄さんの右腕に真剣が握られていたからだ。
「やぁキリカ、気分はどうだい?」
「……イヤ……どうして?」
震えた声は細くヒノキの耳に届いただろう。
間が抜けたのを覚えている、ヒノキは何事もなかったかのように部屋を出ていき、私はガードが来るまでその場を動けなかった。
家の人間は私とヒノキ以外が死んだ。
この時ヒノキがガードに言い放った言葉が滑稽だった。
「僕が帰って来たら!皆こうなっていました、妹が助かって良かったです!」
「え?」
まんまと信じたガードは私たち兄妹を保護、その後別の家に引き取られた。
私は兄にいつ殺されるか分からなかった、だからヒノキが家族を殺したかもしれないことはずっと黙っていた。
別の家族は私たちにとても優しかった、私も嘗ての傷を少しずつ癒していたが、事件はまたしても起きた。
『謎の盗賊集団による一家殺人?』
のようなものを見た、死んだのは私たちを引き取ってくれた家族、やっぱり犯人はヒノキだった。
狭い庭の木に義父と義母が人の字を書いて倒れていた。
一種の芸術なのかと思った、脳天を一突き、この芸当はヒノキだ、私には分かった。
今度こそ怖くなって私は学校にすら行けなくなってしまった、でもそれよりもヒノキから離れたかった。
またヒノキは同じ手口で別の家に引き取られるようにガードを仕向け、私はそれについて行くしかなかった。
3回目の家族は、私たちが何者かに狙われているのではないかと心配してくれた人達だった、かなりの腕前の剣豪が引き取ってくれた。
義父は体が大きく、剣術は真似が出来なかった。
そう、義父の用いていた刀は『黒打』だった。
私は何故殺されないのだろうと、日々そう思っていた。
家族がまた殺されるかもしれない、恐怖を抑えてヒノキを観察し見張ることにした。
行方不明になって以来まともに話したこともなかった兄は、私には別人に見えて、ずっと怖かった、青年の身体からは想像できない巨大な何かを放っているように見えたのだ。人に見えなかった。街の外にいるという魔物なんじゃないかと思っていた。
この家にはお手伝いさんというか、メイドさんがいた。
文化の異性を感じたが、慣れたものだ大丈夫。
一度家族が殺されてから三年程経ったか、ヒノキはみるみる力を付けて義父と対等になったと噂された。
そんなある日、メイドが私の髪を解いていたとき、何かを探すように私に言い渡した、きっと彼女は辛かっただろう、私のストレスの根源が晒された気がした。
気が触れたのだ。
その時から私はシロカミになった。
初めは襟足と右のもみあげから変色が開始した。
シロカミは一般的な老化とは異なる、心身の異常がもたらす白色化症候群……らしい。
髪を染めることは考えなかった、外に出ることもない、私はこれで……いいのか?とか考えた。
友達は本かメイドさんか、たまに触る刀。外の人間は誰でも怖かったが、その恐怖よりも風景に憧れた、私を知らない世界に行きたかった、もちろんシロカミが忌み嫌われることは知っていた、けど家族は嫌悪しなかったし、そこに自信は、あった。
夢は夢で、悪夢がやってきた。
3回目だった。
食事の最中ヒノキは突然立ち上がり、床板に隠していた刀を足で打ち上げ、構え、義父の喉元を狙った。
周りは動けなくなっていたが、義父はそれを左手で掴み止めた。
血が垂れるが深い傷ではなかったようだった。
ここでどうして?とか、そんな話し合いがあったような気がするが、結果は剣の打ち合い、当然のようにヒノキが勝利した、身体的にもかなり成熟しているだろう、義父も老いには勝てなかったか。
またしても私はヒノキと二人になってしまった。
もう、限界だった。
頭の成長した私は以前のように黙り続けるのを辞めた。
義父の死体から刀を拾い上げてヒノキと勝負、殺し合いをしようと思った。
足は震えたが、もうこんな地獄は沢山だ、ここで私も死ねるなら殺してくれと思いをこめた。
私はヒノキに刀を刺した、そう当たった。
ヒノキは避けることもしなかった、ただ両手を広げて私の刀を受け入れた。
人を刺したのは初めてで少し吐いたと思う。
絶命は確認していない、私は洗面所に逃げ込んだから。
戻ったころには姿が消えていた。
消滅時間が早いのだと思った。
私はガードに全てを打ち明けたのち、黒打一本を持ち、これからは一人で生きていこうと旅に出た。
完全に真っ白になったのは旅2年目だった気がする。
ーーーーーー
「……なる……ほどねぇ」
「そういう育ち方したの、私」
「さぞ酷い光景だった……でしょうね、ええ、僕にはコメントする権利はないけど」
「一人で生きていこうとしたけど、まぁムリだったよね、強敵は倒せないし生活について聞くこといっぱいあるし、サバイバル術とかね」
「そんな経緯で今に至るってことね」
「まぁざっくりと流れを説明するとね」
「なら、ヒノキは……次会ったらどうするんだ?」
キリカは僕の質問に苦しそうに、しかし心強く答えた。
「理由を聞きたい、けど、多分叶わなく……殺すと思う、いや殺す、必ず殺す!」
殺意の波動を感じた、萎縮させる勢いがある。
キョウスケが珈琲を飲もうと言う。
「珈琲飲みませんか?」
「そうだな、今度会ったら殺し合う、だが……待ってブレイクしよう、珈琲飲ませてくれ」
「それなら私が淹れるから待ってて」
「え、いいの?」
「うん、話し聞いてくれたし、もう私に隠すことも話してないことはもうない、オトメ君にはもう全部見せたつもり、意味分からないと思うけど、お礼的な何かだと思ってよ」
「わかった……」
キリカにとっては話しを聞くだけでよかったというのか、僕はキリカの過去を知ってどう思った?
あんな血の過去を持って三年を拒絶されながら生きて、それでもミルザンドまでやってきて、僕と出会った。
掲示板前で出会った。
初対面にここまで普通に話す人が珍しくて少し引いた気がする、だがそうでもしないと誰も助けてくれない世の中ではやっていけなかったのかもしれない。
つくづく僕は恵まれた環境で育ったと思う。
いや、2年も生きてない、なんなら一年と生きてない僕が何を感じているのだろう。
「お待たせー」
「美味そうだな」
黒い一杯、砂糖やミルクは持ってこない。
どうせ使わないことを知っているからだ。
「いただきます」
「どうぞ」
味を感じた瞬間から、僕のこれからの目標というか、目的が決まった気がした。
管理者達の殲滅……それは僕のためか?誰のためだ?僕は道具にすぎないか?
キリカは僕についてきてくれる、理由はよく分からないけどそのおかげで僕はここまで生きてきたし戦ってこれた。
だから、僕が剣を振る理由、第一がキリカのために、守るために振る、そう決めた。
「キリカ、仲間でいてくれてありがとう、会えて嬉しかった、これからもよろしくたのむ」
「……うん、よろしく……ね?」
照れ隠しができない二人は赤くても笑った。
僕の思考を動かしたのは、この美味い珈琲のせいだったかもしれない。
『キリカ』Green
相対レベル:94(回避補正:-1)
・武器:黒打・蒼天流(耐久Lv.4,青の剣閃強化,白,刀)
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