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医療室は重要だ。
ミルザンド地下に存在する「再生湖」は湧き出る「再生水」によるものだ。
世界中に地下を流れる再生水の大水脈があり、それを汲み取ることにより確保が可能。
構造は不明。
ポーションとは違うらしい。
スギ博士は「ポーションは再生力の異常加速と鎮痛効果、再生水は取って付けるって感覚かな」
と言っていた。
その貴重な再生水は要塞が地下に槍のような装置を突き刺し、採取が可能で、魔力を用いた保存が推奨されている。
空気に晒していると、一時間で使い物にならなくなるらしい。
もちろんそんな貴重な水は負傷者に使う。
とりあえず生きてさえいれば再生できるのだから。
そして僕はそんな説明を受けながら、医療室の装置を眺めていた。
タンクには嘗て見た光を纏う水。
そしてスギ博士の開発した保存装置。
「美しい装置だ。我ながら胸を張れるよ」
「スギ博士、これを戦場に持ち込むのはダメなんですか?」
「それは難しいだろう。今までも数々の研究者が実験してきたけど、無理だった。劣化がはやすぎるんだ。地下にはまだまだ秘密があるだろう、それを解析できれば何か変わるのだろうが……実際ここにあるのはすぐになくなるよ。負傷者の治療は再生水の汲み上げを同時進行で行う。ここにあるのはもしもの時の水さ」
「なるほど……重要。知るべき義務だな」
僕がここで説明を受けているのは、ミニ講義を受け損ねたというわけでなく、新な作戦について説明されていた故の知識補充である。
もうここに来て二ヵ月は経過するかもしれない。
ツルギさんは、最初に猶予を二ヵ月に設定してたけど、もしそうだったならお試し期間はただの訓練で終わっていたぞ。
やっぱりツルギさんには僕が確実に入隊するってわかっていたんだな。
一通り設備を確認したら会議室に入る。
入室しているのは、本部長、各隊長クラス、ツルギ、ギンジ、アリエ、そして僕。
皆真剣な顔で中央のデスクに映るホログラムを見ている。
PEとして見られるのにも少し慣れてきた。
作戦『管理者達の会議』
名称通りに会議を行う可能性は低い。
概要、一個小隊で動く倫理委員会の隠密偵察班の『ヒトツメ隊』が情報源。
管理者達がある場所に集結するという話だ。
理由は不明。
情報収集時に13回、管理者達の武装組織「ライヴ」のメンバーに接触、盗聴したらしい。
その場所は、「旧水神の都、浮都市廃墟、誰かが言った、スイセンドウ」
浮いているといっても巨大な黒金属の塊。
水面上は低層ビル群が広がる街。
水面下にも街は伸びていて、それらは屑の山。そこにはいくつもの巨大穴と迷路がある。
一度入ると、マップが無い限り、脱出は絶望的だ。
そんなスイセンドウは、ミルザンドから南に大海原が広がっていて、そこに意識なくプカプカ浮かんでいる。
まぁ遠いだろうな。
僕の経験、ギルドの仕事をサボりがてら南に行ったことがあるが、水平線に船以外は無かった。
やっぱり遠いだろうな。
「ライヴねぇ……生ものって感じするな!」
ライヴ兵の平均戦闘能力は低く、ECFならば5対1までなら余裕らしい。冗談だろ。
自分の世界の為に闘う兵士たち、すごく誇らしいし、かっこいい。
「管理者達のお偉いさま方の護衛も、多数配備される。信頼できる情報として、スイセンドウに攻撃を仕掛けることにする。あそこは廃墟だ。彼ら以外に誰もいないだろう、皆派手にやってくれ」
ナオヒト本部長が言うと、もう一人の男が話し出す。
「私はナオヒト本部長の補佐、アオバです。スイセンドウへは船で向かいます。皆さんの想像した一般の船ではありません。我々の突撃用小型飛空艇をステルス効果を付与して三隻飛ばします。一隻36人、合計108人の戦闘員が乗客です。スイセンドウ上空に着いたなら、そこから降下、戦闘服に内蔵のステルス機能を使って、街中広範囲に部隊を展開、奇襲します。これを合計二回まで行えます……心苦しいですが。第一陣はできるだけ増援無しで頑張ってください。伝達は本部とのSEによる通信により行います、通信距離はギリギリです。目的は皆さん察しの通り、管理者達の無力化です。以上です、皆さんなら安心して作戦を実行できるでしょう」
アオバ補佐が言い終わると、各隊の編成、配置などが行われた。
ECFは全員がエキスパートクラスに強い。
細かい作戦より、アドリブが楽らしい。
小隊(5から10人くらい)が決まると後は中隊(50人くらい)の編成を投げ出していた。
「オトメ、お前は俺と同じ隊だ。メンバーは……」
ツルギさんが僕に伝える。
『ツルギ隊』
・ツルギ
・アリエ
・オトメ
・キリカ
・サイケン
・カワセミ
・ガラス
・ミセット
合計8人。
知っている面子が多い。
ルーム210のメンバーは全員。
「ミセット」はツルギさんに一目置かれている。元々アリエの隊のメンバーで、アリエの弟子臭が色濃い。黒髪のショートヘアの衛生管理役。華奢に見えるが多分僕より体術得意だし銃もうまい。「ぜったいに死なせない!」がコンセプト。
特技は、奇跡の力、「回復魔術」
貴重な存在だ。彼女が隊にいるのは心強い。
「どうして210のメンバーを?」
「あいつらはコンビネーションにおいてはECFで右に出る者達はいないと思ってな。試行も兼ねている。四人中サイケン以外は作戦初参加だ。期待している」
ツルギさんはよく訓練を見ている。
人の才能を見抜く才能がある気がする。
そして……キリカの名前がある。
やっぱり僕の護衛的な話かな?
「ツルギさん、キリカはどうして同じ部隊に?」
「大した理由は無い。この隊が一番力を発揮すると思ったからだ。キリカは銃がヘタクソクソゴミだ、だから皆で補い合えるように隊を編成した……だが、正直俺一人で構わんのだがな」
「僕も……そう思います」
多分ツルギさんなら一人で都市を破壊しそうだ。
きっとアリエさんの理由も適当だろう。
「あぁぁぁあ何か緊張してきた!!」
僕は鳴る鼓動をなだめるように、頬を自分ではたく。
ここにいる重鎮方の編成が終了し、決行日が四日後となった。
「隊長の皆は、作戦開始まで隊員を気遣ってやるように、皆がんばろう、解散……」
「待ってぇぇえ!」
会議室に飛び込んできたのは、スギ博士だった。
左手にはアタッシュケースが握られている。
意外と重量があるのだろう、肩が下がっている。
「ナオヒト本部長、見てもらいたい物が……」
そう言って、アタッシュケースをナオヒトに見せるように開ける。
手が赤い、豆ができそうだ。重いのだろう。
「これは?」
「フックショットです!ようやく私の研究が役に立つ!」
場は失笑だった。
それは自動拳銃を一回り大きくした外装、塗装は反射を抑えた銀白色、銃口には可動する返しが付いている。
「な、何に使うのだね、スギ博士?」
ナオヒト本部長が苦笑しながらも受け入れていた。優しい。
「次の戦場がスイセンドウと聞きました。あそこには一度行きましたが、高低差に体力がやられてですね……要するに、高いところに楽に移動してほしくて開発しました!どうですか?」
「どうもこうも……(委員の身体能力を考えると要らないが)そうだな、いくつあるんだ?」
「今はそれ一つです。あぁでも、二日の内に全員分作るから!どうか、今回の作戦で使ってください!」
頭をかいている。無理なお願いだったのだろう。
僕は欲しいです。
「困ったな。出せる製作費もないし、時間も無い」
「そ、それじゃあ、試行ってことで、一つの隊に使わせていただけないでしょうか!?それなら8か9個くらいでどうにかなるでしょうし」
「装備が多くなる。スギ博士、今回は……」
続けるナオヒトの言葉にツルギが乗っかる。
「それなら俺の隊で試行しよう。PEに使わせたら面白いかもしれん」
ナオヒトは「……そうか、やはりツルギにはかなわんなぁ」と呟き、それを了解した。
スギ博士の茶番でその場は解散。
僕らの活躍が、今後のフックショットにかかっている。
しかし、ツルギは「スギの研究はどうでもいい」と言った。
『試作品FS21E:ver0.1』
限界体重は120キロ(装備品を含む)、ワイヤーの長さは20メートル。短い。
所有者の魔力で動力を確保、気体圧力で噴射して引っ掛ける。
操作は簡単。狙って、トリガーを引く。ワイヤーが飛び出す。地形に撃ち込まれる。
ワイヤーの張りを確認したら、銃身を引く。先端は自動可変。
なんてことでしょう!体が吸い込まれていくようにワイヤーを巻き取るではありませんか!
人によっては肩を脱臼する可能性がある。明らかな不良品である。
完全な移動用、戦闘の拡張にはならないだろう。
これを今作戦でツルギ隊全員が使う。
訓練している時間はない。
どんな使用感か、楽しみだ。
さて四日後、初の作戦参加、僕がどう努力しようとも、確実に犠牲は出る。
僕ができることはキョウスケの能力で皆を守ることだ。
それ以外に無い。ソレ以外ナイ。
さっくり終わらせて、ラクになりたい。
これが終わったら、ナノさんに記憶のことを訊こう。
僕らは解散後、八人で作戦内容を確認し、体調を整えてその日を待った。
勿論、回避補正LV.5も起動する。
レベルアップは訓練の成果だ。
当日は転送ポイント「ミルザンド」から飛空艇を展開、飛ぶ。
飛空艇も見てきた。あれは完全に空飛ぶ船だった。
作戦間近に緊張している僕と、破壊衝動に飢えている内側があった。
ミルザンド地下に存在する「再生湖」は湧き出る「再生水」によるものだ。
世界中に地下を流れる再生水の大水脈があり、それを汲み取ることにより確保が可能。
構造は不明。
ポーションとは違うらしい。
スギ博士は「ポーションは再生力の異常加速と鎮痛効果、再生水は取って付けるって感覚かな」
と言っていた。
その貴重な再生水は要塞が地下に槍のような装置を突き刺し、採取が可能で、魔力を用いた保存が推奨されている。
空気に晒していると、一時間で使い物にならなくなるらしい。
もちろんそんな貴重な水は負傷者に使う。
とりあえず生きてさえいれば再生できるのだから。
そして僕はそんな説明を受けながら、医療室の装置を眺めていた。
タンクには嘗て見た光を纏う水。
そしてスギ博士の開発した保存装置。
「美しい装置だ。我ながら胸を張れるよ」
「スギ博士、これを戦場に持ち込むのはダメなんですか?」
「それは難しいだろう。今までも数々の研究者が実験してきたけど、無理だった。劣化がはやすぎるんだ。地下にはまだまだ秘密があるだろう、それを解析できれば何か変わるのだろうが……実際ここにあるのはすぐになくなるよ。負傷者の治療は再生水の汲み上げを同時進行で行う。ここにあるのはもしもの時の水さ」
「なるほど……重要。知るべき義務だな」
僕がここで説明を受けているのは、ミニ講義を受け損ねたというわけでなく、新な作戦について説明されていた故の知識補充である。
もうここに来て二ヵ月は経過するかもしれない。
ツルギさんは、最初に猶予を二ヵ月に設定してたけど、もしそうだったならお試し期間はただの訓練で終わっていたぞ。
やっぱりツルギさんには僕が確実に入隊するってわかっていたんだな。
一通り設備を確認したら会議室に入る。
入室しているのは、本部長、各隊長クラス、ツルギ、ギンジ、アリエ、そして僕。
皆真剣な顔で中央のデスクに映るホログラムを見ている。
PEとして見られるのにも少し慣れてきた。
作戦『管理者達の会議』
名称通りに会議を行う可能性は低い。
概要、一個小隊で動く倫理委員会の隠密偵察班の『ヒトツメ隊』が情報源。
管理者達がある場所に集結するという話だ。
理由は不明。
情報収集時に13回、管理者達の武装組織「ライヴ」のメンバーに接触、盗聴したらしい。
その場所は、「旧水神の都、浮都市廃墟、誰かが言った、スイセンドウ」
浮いているといっても巨大な黒金属の塊。
水面上は低層ビル群が広がる街。
水面下にも街は伸びていて、それらは屑の山。そこにはいくつもの巨大穴と迷路がある。
一度入ると、マップが無い限り、脱出は絶望的だ。
そんなスイセンドウは、ミルザンドから南に大海原が広がっていて、そこに意識なくプカプカ浮かんでいる。
まぁ遠いだろうな。
僕の経験、ギルドの仕事をサボりがてら南に行ったことがあるが、水平線に船以外は無かった。
やっぱり遠いだろうな。
「ライヴねぇ……生ものって感じするな!」
ライヴ兵の平均戦闘能力は低く、ECFならば5対1までなら余裕らしい。冗談だろ。
自分の世界の為に闘う兵士たち、すごく誇らしいし、かっこいい。
「管理者達のお偉いさま方の護衛も、多数配備される。信頼できる情報として、スイセンドウに攻撃を仕掛けることにする。あそこは廃墟だ。彼ら以外に誰もいないだろう、皆派手にやってくれ」
ナオヒト本部長が言うと、もう一人の男が話し出す。
「私はナオヒト本部長の補佐、アオバです。スイセンドウへは船で向かいます。皆さんの想像した一般の船ではありません。我々の突撃用小型飛空艇をステルス効果を付与して三隻飛ばします。一隻36人、合計108人の戦闘員が乗客です。スイセンドウ上空に着いたなら、そこから降下、戦闘服に内蔵のステルス機能を使って、街中広範囲に部隊を展開、奇襲します。これを合計二回まで行えます……心苦しいですが。第一陣はできるだけ増援無しで頑張ってください。伝達は本部とのSEによる通信により行います、通信距離はギリギリです。目的は皆さん察しの通り、管理者達の無力化です。以上です、皆さんなら安心して作戦を実行できるでしょう」
アオバ補佐が言い終わると、各隊の編成、配置などが行われた。
ECFは全員がエキスパートクラスに強い。
細かい作戦より、アドリブが楽らしい。
小隊(5から10人くらい)が決まると後は中隊(50人くらい)の編成を投げ出していた。
「オトメ、お前は俺と同じ隊だ。メンバーは……」
ツルギさんが僕に伝える。
『ツルギ隊』
・ツルギ
・アリエ
・オトメ
・キリカ
・サイケン
・カワセミ
・ガラス
・ミセット
合計8人。
知っている面子が多い。
ルーム210のメンバーは全員。
「ミセット」はツルギさんに一目置かれている。元々アリエの隊のメンバーで、アリエの弟子臭が色濃い。黒髪のショートヘアの衛生管理役。華奢に見えるが多分僕より体術得意だし銃もうまい。「ぜったいに死なせない!」がコンセプト。
特技は、奇跡の力、「回復魔術」
貴重な存在だ。彼女が隊にいるのは心強い。
「どうして210のメンバーを?」
「あいつらはコンビネーションにおいてはECFで右に出る者達はいないと思ってな。試行も兼ねている。四人中サイケン以外は作戦初参加だ。期待している」
ツルギさんはよく訓練を見ている。
人の才能を見抜く才能がある気がする。
そして……キリカの名前がある。
やっぱり僕の護衛的な話かな?
「ツルギさん、キリカはどうして同じ部隊に?」
「大した理由は無い。この隊が一番力を発揮すると思ったからだ。キリカは銃がヘタクソクソゴミだ、だから皆で補い合えるように隊を編成した……だが、正直俺一人で構わんのだがな」
「僕も……そう思います」
多分ツルギさんなら一人で都市を破壊しそうだ。
きっとアリエさんの理由も適当だろう。
「あぁぁぁあ何か緊張してきた!!」
僕は鳴る鼓動をなだめるように、頬を自分ではたく。
ここにいる重鎮方の編成が終了し、決行日が四日後となった。
「隊長の皆は、作戦開始まで隊員を気遣ってやるように、皆がんばろう、解散……」
「待ってぇぇえ!」
会議室に飛び込んできたのは、スギ博士だった。
左手にはアタッシュケースが握られている。
意外と重量があるのだろう、肩が下がっている。
「ナオヒト本部長、見てもらいたい物が……」
そう言って、アタッシュケースをナオヒトに見せるように開ける。
手が赤い、豆ができそうだ。重いのだろう。
「これは?」
「フックショットです!ようやく私の研究が役に立つ!」
場は失笑だった。
それは自動拳銃を一回り大きくした外装、塗装は反射を抑えた銀白色、銃口には可動する返しが付いている。
「な、何に使うのだね、スギ博士?」
ナオヒト本部長が苦笑しながらも受け入れていた。優しい。
「次の戦場がスイセンドウと聞きました。あそこには一度行きましたが、高低差に体力がやられてですね……要するに、高いところに楽に移動してほしくて開発しました!どうですか?」
「どうもこうも……(委員の身体能力を考えると要らないが)そうだな、いくつあるんだ?」
「今はそれ一つです。あぁでも、二日の内に全員分作るから!どうか、今回の作戦で使ってください!」
頭をかいている。無理なお願いだったのだろう。
僕は欲しいです。
「困ったな。出せる製作費もないし、時間も無い」
「そ、それじゃあ、試行ってことで、一つの隊に使わせていただけないでしょうか!?それなら8か9個くらいでどうにかなるでしょうし」
「装備が多くなる。スギ博士、今回は……」
続けるナオヒトの言葉にツルギが乗っかる。
「それなら俺の隊で試行しよう。PEに使わせたら面白いかもしれん」
ナオヒトは「……そうか、やはりツルギにはかなわんなぁ」と呟き、それを了解した。
スギ博士の茶番でその場は解散。
僕らの活躍が、今後のフックショットにかかっている。
しかし、ツルギは「スギの研究はどうでもいい」と言った。
『試作品FS21E:ver0.1』
限界体重は120キロ(装備品を含む)、ワイヤーの長さは20メートル。短い。
所有者の魔力で動力を確保、気体圧力で噴射して引っ掛ける。
操作は簡単。狙って、トリガーを引く。ワイヤーが飛び出す。地形に撃ち込まれる。
ワイヤーの張りを確認したら、銃身を引く。先端は自動可変。
なんてことでしょう!体が吸い込まれていくようにワイヤーを巻き取るではありませんか!
人によっては肩を脱臼する可能性がある。明らかな不良品である。
完全な移動用、戦闘の拡張にはならないだろう。
これを今作戦でツルギ隊全員が使う。
訓練している時間はない。
どんな使用感か、楽しみだ。
さて四日後、初の作戦参加、僕がどう努力しようとも、確実に犠牲は出る。
僕ができることはキョウスケの能力で皆を守ることだ。
それ以外に無い。ソレ以外ナイ。
さっくり終わらせて、ラクになりたい。
これが終わったら、ナノさんに記憶のことを訊こう。
僕らは解散後、八人で作戦内容を確認し、体調を整えてその日を待った。
勿論、回避補正LV.5も起動する。
レベルアップは訓練の成果だ。
当日は転送ポイント「ミルザンド」から飛空艇を展開、飛ぶ。
飛空艇も見てきた。あれは完全に空飛ぶ船だった。
作戦間近に緊張している僕と、破壊衝動に飢えている内側があった。
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