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魔法学園に行こう!
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…そういえばユリウスさん、女子寮に入るの渋って無かったっけ?え、寮の前に捨て置かれたり、しないよね?
不安を抱えながらも大人しく運ばれていると建物の外に出た。…空が青いなぁ。まだ早い時間なのかな?誰も居ないみたいだけど。それにしては、日が高いし…
「ユリウスさん、なんでみんないないんですか?」
「なんでって今日は週に一度の休息日だろ」
「…そんなの、有ったんですか?」
「話聞いてなさすぎ。職員室で説明されるだろ」
多分また聞いてなかったんだろうな~休みってことは皆寮にいるか、お出かけしてるだろうし。はぁ…相部屋の子も出かけてるかも。私ベットから動けないだろうし、最初に会っておきたかったんだけどな~
無性にゴロゴロと転がりたくなったけれど、担架の上だしやめておいた。
しばらくすると、寮の前に着いた。昨日、荷物を預けた管理人さんの声がする。
「あらあら、大丈夫?編入初日からかわいそうにねぇ」
そう言いながら、お腹をバシバシ叩いてくる。いや痛いんですけど…お腹叩かれたら、背中に響くから!目で訴えるも全く気づく様子はない。もしかして、管理人さん…悪い人じゃないんだけどね~なんか、なんかアレだよね~…でお馴染みの親戚のおばちゃんタイプか!
私、ああいうタイプが一番苦手だったのに!毎回親戚で集まると彼氏出来たって聞いてくるんだよ!それも大声で…できるわけないだろ!毎年のように非モテを晒される私の身にもなってくれよ!
前世の文句を管理人さんにぶつけても仕方ないので、大人しくしていると視界からユリウスさんたちが消えた。
…え?そして私の真上には、管理人さんの顔が。
…受け渡しされちゃった系?でも、二人で運んでたのに、管理人一人で運べるの?
「じゃあ、今から部屋に行くからね」
「は、はい…」
首だけで振り向くと、笑顔で手を振るユリウスさんたちが。笑顔で見送ってないで説明くらいしてくれよ!
不安を抱えながらも大人しく運ばれていると建物の外に出た。…空が青いなぁ。まだ早い時間なのかな?誰も居ないみたいだけど。それにしては、日が高いし…
「ユリウスさん、なんでみんないないんですか?」
「なんでって今日は週に一度の休息日だろ」
「…そんなの、有ったんですか?」
「話聞いてなさすぎ。職員室で説明されるだろ」
多分また聞いてなかったんだろうな~休みってことは皆寮にいるか、お出かけしてるだろうし。はぁ…相部屋の子も出かけてるかも。私ベットから動けないだろうし、最初に会っておきたかったんだけどな~
無性にゴロゴロと転がりたくなったけれど、担架の上だしやめておいた。
しばらくすると、寮の前に着いた。昨日、荷物を預けた管理人さんの声がする。
「あらあら、大丈夫?編入初日からかわいそうにねぇ」
そう言いながら、お腹をバシバシ叩いてくる。いや痛いんですけど…お腹叩かれたら、背中に響くから!目で訴えるも全く気づく様子はない。もしかして、管理人さん…悪い人じゃないんだけどね~なんか、なんかアレだよね~…でお馴染みの親戚のおばちゃんタイプか!
私、ああいうタイプが一番苦手だったのに!毎回親戚で集まると彼氏出来たって聞いてくるんだよ!それも大声で…できるわけないだろ!毎年のように非モテを晒される私の身にもなってくれよ!
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…え?そして私の真上には、管理人さんの顔が。
…受け渡しされちゃった系?でも、二人で運んでたのに、管理人一人で運べるの?
「じゃあ、今から部屋に行くからね」
「は、はい…」
首だけで振り向くと、笑顔で手を振るユリウスさんたちが。笑顔で見送ってないで説明くらいしてくれよ!
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