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始まりはもはや突然。それは舞散る桜に舞天使。

あの素晴らしい愛をもう一度とは言いたけどそんな物は俺にはない。

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真面目な顔した天使が俺を睨んでくる。
クソ…ほんとにイケメンだなこいつ…。

「青春を取り戻したいだと?寝言は寝ながら言いたまえ特に顔面が貧乏人。」
母さん母さん。
天使は今まで考えていたより酷い人(?)のようです…
「うっさいわ!いちいち人を小馬鹿にするな!
大体あんた天使だろうが。
神様でもないのに青春時代に戻すとか出来ないだろ?
ラノベの女神様でもあるまいし。」

そう言われて、このイケメン天使は腕を組みながら言い放った。

「青春をもう一度?欲しければくれてやろう。但しだ。只の青春などくれてやらん。それはもう、この私の趣味全快の漫画やラノベの主人公を越えた女性読者ならドン引きしかねないのではないかと言うレベルの青春をくれてやろうはないか。
その代わりポンコツ会社員よ。
物を得るには代価が要るのだ。
君が18歳の誕生日を迎えるまでに彼女が出来たら君の勝ち。
できなければ君は死ぬ。
それで文句が無いならくれてやろう。
青春をな。」

俺は悩んだ。
そりゃあまぁ…な。

「命を代価にするわけか?」

未練がないわけでは無い。
だが、別にこの人生に満足して居たわけでも無い。


「それ以外に時を越える代価はない。
ちなみに本来なら貴様に関わる人間一人の命を代価とする。
だが、今回は特別にこの私の命を一旦代価として貸してやろうと言うのだ。
どうせ君がゲームに負ければ、私が貸した命の代価は戻るわけだし問題など無い。
まぁ君が勝てたとしても、私の命が数十年ばかし短くなるだけ。
私的にはなんの問題もない。」
「何が目的なんだ?」
「単純に暇潰しだ。
私はねぇポンコツ君。見てみたいんだよ。
現実に漫画の主人公のようなポンコツ君が現れたらどうなるかをね。」
「面白い人生なら、大歓迎だ。
俺も丁度普通過ぎる人生に飽き飽きしていた所だ。
その話のった!」

イケメン天使はニヤリと微笑む。

「交渉成立だな。まぁ1つだけ注意事項だ。
君はもうこの世界にもこの時間にも戻ることはできない。
つ ま り だ。
既に死んだも同然といったところだろうか?
まぁ精々頑張ってくれたまえ。
18歳の誕生日を迎えるまでは…ね。」
「な、なにぃぃぃぃいぃい!?
騙したな貴様ぁあ!!」
その直後。イケメン天使は巨大なハンマー(ゴルディ○ンハンマーとか叫んでた気がした)を振り回し俺を気絶させた
「まぁ精々頑張れ。
ポンコツ君」
そして、俺のもう一つの人生が今、幕をあける。
こう言うのって異世界転生とかの類になるのか?
そんな事を考えながら俺の意識は薄れていった。

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