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EX-延長戦
幾千万もの言葉より-中編-
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森の中の一軒家を覗き込む、不審な影があった。
ひょこっと窓から覗き込んだ少女――というかニチカは、薄暗い室内に誰も居ないのを見てホッと息をついた。どうやら師匠は外出したらしい。
ウルフィも居ないようだし、ユーナからの連絡待ちをどこで過ごそうか。そう考えた時、小さくお腹が鳴った。
じき昼時だ。ほとんど真上にある太陽を見上げながら、近くにあるリゼット村のランチ定食を思い浮かべる。
***
「アロロウ、イラウィシュヴィート?」
しかしニチカは忘れていた。言葉が通じなければ昼食を頼むことすら困難なのだ。
「アレと、同じもの、ワタシ食べる、オーケー?」
ジェスチャーを織り交ぜ怪訝な顔をされながらもなんとかコロコロ鳥のからあげ定食にありつく。しっかりと味付けされた衣がサクッ、続けて柔らかい肉を噛み締めればじゅうぅと肉汁が口いっぱいに広がる。これぞ幸せの塊なり。
ところが、満腹になり食後の冷たいミントティーをズズズと吸っていた時、古びたドアベルの音がカランカランと店内に鳴り響いた。何となく入り口を見やったニチカは口に含んだものを噴出しそうになる。オズワルドだ。
(どんな偶然よ~っ!!)
慌てて席を離れ腰を低くしながら後ずさる。幸いこの店は出入り口が二つある、師匠が入ってきたドアとは反対方向に逃げれば見つからずに――
「うわっ」
背中にドンと衝撃が走った。続けて野太い男の声が降ってくる。おそるおそる振り返るとヒゲをはやした人相の悪い男がこちらをにらみつけていた。その胸の辺りはぐっしょりと濡れている。手にもったグラスが半分しか入っていないところを見ると、こちらとぶつかった衝撃で零してしまったようだ。
「ルアルド!グラディスダナァァ!! イグニ!?」
「ごっ、ごめんなさいごめんなさい! わざとじゃないんです!」
叩きつけるような怒声に慌てて謝るが当然通じない。それが彼の怒りをさらに増長させてしまったようだ。
「グラーヴ!!」
「!」
腕を掴まれそうになりギュッと目をつむる。だが予想もしない方向からいきなり肩を引かれバランスを崩す。
「わっ」
振り仰げば見慣れた端整な顔立ちが、やはり見慣れた目線でこちらを見下ろしていた。つまり呆れの眼差しだ。
「師匠!」
「ルト、アヴィ?」
(! やっぱり通じない)
心のどこかで『もしかしたら』と言う希望があったのだが、やはりこの男とも会話が出来なくなっているようだ。
ショックを受けている少女にオズワルドは怪訝な顔をする。服を台無しにされた酔っ払いは無視されたと思ったのだろう、さらに大声を張り上げた。
「ディスダナァァ!! ダナァァ!!」
そちらを嫌そうな顔で見やった師匠は、懐から出した紙幣を相手の手に押し付けた。男の着ている粗末な服からすればそれは十分すぎる額だったのだが、酔っ払いの怒りは収まらず、脅すように腰のナイフを触り始めた。酔いが回り気が大きくなっている。
ハァとため息をついたオズワルドは、ニチカの後ろに回りこんだかと思うといきなり右の手首を掴んできた。そのまま前に突き出すように構えさせる。
「ちょ、ちょっと?」
中指につけた青い指輪が強い光を放つ。同時に頭の中に氷雪系魔導の図式が流れた。
「『フリーズ!』」
意思とは関係なく魔導が発動する。次の瞬間にはもう、酔っ払いは氷付けになり床にゴトンと落ちていた。
「あああっ! また人の魔力勝手につかって!!」
いきなり身体が動かなくなった酔っ払いは状況がわかっていないのか首だけをあちらこちらに向けている。
フンと尊大な笑みを落としたオズワルドは、そのままニチカの頭を掴んでざわつきだした店内を出た。
***
(気まずい……)
そのまま自宅まで連行されたニチカは、腰掛けることもなく所在なさげに立ち尽くしていた。何せここから飛び出してまだ半日も経っていない。どういう顔をして弁明すればいいのか、いや言葉は通じないのだけど。
ジェスチャーでどこまで伝わるだろうかと考えていると、何やら紙きれにサラサラと書いていた師匠はそれを掲げた。
“ついに言語能力まで失ったか?”
「ついにって何よ! そりゃ私はあなたに比べたら知能は劣るかもしれないけど――って、え?」
慌てて紙にもう一度目を通す。
読める、この世界に来てからウルフィに習った文字だ。意味が通じる。
差し出されたペンを受け取ったニチカは、少し考えて短く問いかけた。
“読める?”
期待してバッと顔を上げると、オズワルドは微かに頷いて見せた。この手があった、筆談なら意思の疎通ができる。
一気に肩の力が抜けた少女はこれまでの事情を説明すべく、ペンを握りなおした。
いきなり言葉が通じなくなってしまった事、
この世界に招き入れたイニが何かを知っているかもしれない事、
そのイニは今ウルフィが持っているかもしれない事、
ユーナが急ぎテイル村まで聞きに行った事。
全てを書き記す頃には紙が中ほどまで埋まってしまった。
状況を把握したらしい師匠は、ため息をついて口を開いた。
「ウーヴィストラ……」
そこで少しだけ目を開き、ペンを握る。
“待つしかないな”
コクと頷いたニチカは師匠の横に腰を下ろした。
コチ、コチと時計の音だけが居間に響き、もぞりと居住まいを正す。
「……」
「……」
彼と居てこんなに沈黙が長く続いたことがあっただろうか。
いつもならおしゃべりなニチカが今日あったことや感じた事を口にし、うるさそうにしながらもオズワルドは反応してくれた(エスカレートし言葉の殴り合いになることも多々あったが)
それなのに今日は会話がない。言葉が通じないのだから当たり前なのだが、重苦しい沈黙が肩にのしかかって来るようだ。
ふと不安がこみ上げる。もし一生このままだったら? ユーナがイニから何も聞き出せなかったら? そもそも今まで言葉が通じていたことが奇跡だったとしたら? 今からこの世界の言語を習得するのにどれだけかかるのだろう。しかも言葉が通じるのはユーナだけ。彼女は女神業で忙しく、気軽に先生にはなれないだろう。
(怖い)
じわりと涙がこみ上げる。いきなり見知らぬ世界にたった一人投げ出されたかのようだ。
この世界で親しくなった人達も、言葉が通じないと分かったら離れて行くのではないだろうか。隣に居る彼も……
――あなたのそういうところ、大っ嫌い!
「ごめ、ごめん、なさい」
こみ上げる嗚咽の合間に声を乗せる。ニチカはつい数時間前の発言をひどく後悔していた。
「嫌いなんて、ウソだから、本心じゃなかったのに、勢いであんなこと言っちゃって」
「ウート?」
最後に交わした会話が「大嫌い」だなんて、悔やんでも悔やみきれない。
ぼろぼろと流れ出す涙を拭いながら、どうせ聞こえていないだろうといつもは口に出せない素直な気持ちがあふれ出る。
「好きだよ、大好きだよ、その目も、声も、おっきな手も、ぜんぶぜんぶ私だけの物になればいいっていつも思ってる」
「リルシュ、イジュラアスタンドラ……」
「わかんない、このままだったらどうしよう、怖いよ……っ」
困惑したような声が聞こえ、涙を拭っていた手を引かれる。
至近距離で見つめられ、心臓がバクンと跳ねた。
流れる涙を指の腹でこすり落とし、彼は口を開いた。
「ニチカ」
名前だ。言語が違っても変わらない、自分という存在をこの場に確定させる、名前。その一言に込められた愛しさと優しさにまたも涙腺が決壊する。
オズワルドは仕方のないものを見るように少しだけ苦笑していた。頭に置かれた手に優しく撫でられる。
「師匠、師匠ぉ……」
すがる様にシャツを引くと、軽くまぶたに口づけが落とされる。
反射的に目をとじた後はもう、雨のようにキスが降ってきた。
「んっ……んぅ」
最初はついばむようだったそれが、幾度も繰り返すうちに次第に深く絡み合っていく。
いつの間にかソファに倒れ込む体勢になっていて、息をつく間もないほど攻め立てられていた。
ひょこっと窓から覗き込んだ少女――というかニチカは、薄暗い室内に誰も居ないのを見てホッと息をついた。どうやら師匠は外出したらしい。
ウルフィも居ないようだし、ユーナからの連絡待ちをどこで過ごそうか。そう考えた時、小さくお腹が鳴った。
じき昼時だ。ほとんど真上にある太陽を見上げながら、近くにあるリゼット村のランチ定食を思い浮かべる。
***
「アロロウ、イラウィシュヴィート?」
しかしニチカは忘れていた。言葉が通じなければ昼食を頼むことすら困難なのだ。
「アレと、同じもの、ワタシ食べる、オーケー?」
ジェスチャーを織り交ぜ怪訝な顔をされながらもなんとかコロコロ鳥のからあげ定食にありつく。しっかりと味付けされた衣がサクッ、続けて柔らかい肉を噛み締めればじゅうぅと肉汁が口いっぱいに広がる。これぞ幸せの塊なり。
ところが、満腹になり食後の冷たいミントティーをズズズと吸っていた時、古びたドアベルの音がカランカランと店内に鳴り響いた。何となく入り口を見やったニチカは口に含んだものを噴出しそうになる。オズワルドだ。
(どんな偶然よ~っ!!)
慌てて席を離れ腰を低くしながら後ずさる。幸いこの店は出入り口が二つある、師匠が入ってきたドアとは反対方向に逃げれば見つからずに――
「うわっ」
背中にドンと衝撃が走った。続けて野太い男の声が降ってくる。おそるおそる振り返るとヒゲをはやした人相の悪い男がこちらをにらみつけていた。その胸の辺りはぐっしょりと濡れている。手にもったグラスが半分しか入っていないところを見ると、こちらとぶつかった衝撃で零してしまったようだ。
「ルアルド!グラディスダナァァ!! イグニ!?」
「ごっ、ごめんなさいごめんなさい! わざとじゃないんです!」
叩きつけるような怒声に慌てて謝るが当然通じない。それが彼の怒りをさらに増長させてしまったようだ。
「グラーヴ!!」
「!」
腕を掴まれそうになりギュッと目をつむる。だが予想もしない方向からいきなり肩を引かれバランスを崩す。
「わっ」
振り仰げば見慣れた端整な顔立ちが、やはり見慣れた目線でこちらを見下ろしていた。つまり呆れの眼差しだ。
「師匠!」
「ルト、アヴィ?」
(! やっぱり通じない)
心のどこかで『もしかしたら』と言う希望があったのだが、やはりこの男とも会話が出来なくなっているようだ。
ショックを受けている少女にオズワルドは怪訝な顔をする。服を台無しにされた酔っ払いは無視されたと思ったのだろう、さらに大声を張り上げた。
「ディスダナァァ!! ダナァァ!!」
そちらを嫌そうな顔で見やった師匠は、懐から出した紙幣を相手の手に押し付けた。男の着ている粗末な服からすればそれは十分すぎる額だったのだが、酔っ払いの怒りは収まらず、脅すように腰のナイフを触り始めた。酔いが回り気が大きくなっている。
ハァとため息をついたオズワルドは、ニチカの後ろに回りこんだかと思うといきなり右の手首を掴んできた。そのまま前に突き出すように構えさせる。
「ちょ、ちょっと?」
中指につけた青い指輪が強い光を放つ。同時に頭の中に氷雪系魔導の図式が流れた。
「『フリーズ!』」
意思とは関係なく魔導が発動する。次の瞬間にはもう、酔っ払いは氷付けになり床にゴトンと落ちていた。
「あああっ! また人の魔力勝手につかって!!」
いきなり身体が動かなくなった酔っ払いは状況がわかっていないのか首だけをあちらこちらに向けている。
フンと尊大な笑みを落としたオズワルドは、そのままニチカの頭を掴んでざわつきだした店内を出た。
***
(気まずい……)
そのまま自宅まで連行されたニチカは、腰掛けることもなく所在なさげに立ち尽くしていた。何せここから飛び出してまだ半日も経っていない。どういう顔をして弁明すればいいのか、いや言葉は通じないのだけど。
ジェスチャーでどこまで伝わるだろうかと考えていると、何やら紙きれにサラサラと書いていた師匠はそれを掲げた。
“ついに言語能力まで失ったか?”
「ついにって何よ! そりゃ私はあなたに比べたら知能は劣るかもしれないけど――って、え?」
慌てて紙にもう一度目を通す。
読める、この世界に来てからウルフィに習った文字だ。意味が通じる。
差し出されたペンを受け取ったニチカは、少し考えて短く問いかけた。
“読める?”
期待してバッと顔を上げると、オズワルドは微かに頷いて見せた。この手があった、筆談なら意思の疎通ができる。
一気に肩の力が抜けた少女はこれまでの事情を説明すべく、ペンを握りなおした。
いきなり言葉が通じなくなってしまった事、
この世界に招き入れたイニが何かを知っているかもしれない事、
そのイニは今ウルフィが持っているかもしれない事、
ユーナが急ぎテイル村まで聞きに行った事。
全てを書き記す頃には紙が中ほどまで埋まってしまった。
状況を把握したらしい師匠は、ため息をついて口を開いた。
「ウーヴィストラ……」
そこで少しだけ目を開き、ペンを握る。
“待つしかないな”
コクと頷いたニチカは師匠の横に腰を下ろした。
コチ、コチと時計の音だけが居間に響き、もぞりと居住まいを正す。
「……」
「……」
彼と居てこんなに沈黙が長く続いたことがあっただろうか。
いつもならおしゃべりなニチカが今日あったことや感じた事を口にし、うるさそうにしながらもオズワルドは反応してくれた(エスカレートし言葉の殴り合いになることも多々あったが)
それなのに今日は会話がない。言葉が通じないのだから当たり前なのだが、重苦しい沈黙が肩にのしかかって来るようだ。
ふと不安がこみ上げる。もし一生このままだったら? ユーナがイニから何も聞き出せなかったら? そもそも今まで言葉が通じていたことが奇跡だったとしたら? 今からこの世界の言語を習得するのにどれだけかかるのだろう。しかも言葉が通じるのはユーナだけ。彼女は女神業で忙しく、気軽に先生にはなれないだろう。
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じわりと涙がこみ上げる。いきなり見知らぬ世界にたった一人投げ出されたかのようだ。
この世界で親しくなった人達も、言葉が通じないと分かったら離れて行くのではないだろうか。隣に居る彼も……
――あなたのそういうところ、大っ嫌い!
「ごめ、ごめん、なさい」
こみ上げる嗚咽の合間に声を乗せる。ニチカはつい数時間前の発言をひどく後悔していた。
「嫌いなんて、ウソだから、本心じゃなかったのに、勢いであんなこと言っちゃって」
「ウート?」
最後に交わした会話が「大嫌い」だなんて、悔やんでも悔やみきれない。
ぼろぼろと流れ出す涙を拭いながら、どうせ聞こえていないだろうといつもは口に出せない素直な気持ちがあふれ出る。
「好きだよ、大好きだよ、その目も、声も、おっきな手も、ぜんぶぜんぶ私だけの物になればいいっていつも思ってる」
「リルシュ、イジュラアスタンドラ……」
「わかんない、このままだったらどうしよう、怖いよ……っ」
困惑したような声が聞こえ、涙を拭っていた手を引かれる。
至近距離で見つめられ、心臓がバクンと跳ねた。
流れる涙を指の腹でこすり落とし、彼は口を開いた。
「ニチカ」
名前だ。言語が違っても変わらない、自分という存在をこの場に確定させる、名前。その一言に込められた愛しさと優しさにまたも涙腺が決壊する。
オズワルドは仕方のないものを見るように少しだけ苦笑していた。頭に置かれた手に優しく撫でられる。
「師匠、師匠ぉ……」
すがる様にシャツを引くと、軽くまぶたに口づけが落とされる。
反射的に目をとじた後はもう、雨のようにキスが降ってきた。
「んっ……んぅ」
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