110 / 156
10-水面にて跳ね空
110.少女、九死に一生を得る。
しおりを挟む
オズワルドは祠の前へと進み出た。そっとその表面に触れ、目を閉じ集中する。
すぐさま彼を中心に魔風が発生した。水面に波紋が発生し、黒い岩肌に青い紋様が走る。さほど間を置かずに扉がゆっくりと内側に動き始めた。
魔法を発動させる時とはまた違う手順のようで、魔力を変換せずにそのまま放出しているようだ。
(どうやるんだろう)
好奇心に駆られたニチカは、その様子をよく見ようとそーっと寄ってみる。師匠の後ろからのぞき込むようにした時だった。
「!? ッ……来るな!」
「え」
気配に気づいたオズワルドが焦ったように手を払う。
その手が肩に触れた瞬間、事件は起こった。
バチッ
「ひぅ!」
「っでぇ!」
二人の間に反発するような衝撃が走り吹っ飛ばされる。ニチカは祠の扉に叩きつけられ、肺の中の空気が押し出されて一瞬呼吸が止まった。
せき込みながら膝を着いていると、向こうで川に尻餅をついている師匠の怒号が飛んできた。
「バカ! お前は火の属性だと言っただろうが! 放出中に反属性が寄……るな……」
その表情が見る間に驚愕に染まっていく。視線の先を追った少女は、自分の背後の扉から半透明なゲル状の物が出てくるのを目の当たりにした。
「ニチカちゃん!」
「うやぁぁぁっ!?」
そのまま圧し掛かってくるのを脊髄反射的に転がって回避する。それでも水の魔物は掴みかかろうとしてきた。
「いやー! いやー!! いやぁぁぁ!!!」
死に物狂いで転がった少女は杖を構えて必死にマナを手繰り寄せる。
『ブラスト!』
炎属性の爆破が命中し、水の魔物の片腕が吹き飛ぶ。……だが一度散った水はすぐさま集まり再び形成してしまった。
「実態がないんだよっ、こっち」
「ラン君っ」
駆け寄ってきた彼に手を引かれ距離を取る。腰を抜かしている役員の側まで下がる事ができたが、オズワルドとは川を挟んで分断されてしまった。
水に火を撃ち込んでも当然のごとくダメージは与えられない。何か有効な手立ては……
「えーとえーとえーと、どうしよう。……雷? 電気とか! 『サン――』」
「わーっ! 待った待った! オレらまで感電するからそれはやめて!」
ランバールはパニックに陥ったニチカを何とか止める。実態のない相手に雷を撃ち込んでも電気を通すだけ、逆にこちらへの被害が出る、とんでもない自爆攻撃である。
「ニチカお前後で覚えてろよ!!」
うろたえていると川の向こうから師匠が叫んできた。水のバケモノを一瞥しただけで現状を把握したらしい。
「そいつはおそらくガーディアンの一種だ。この祠の中に守護の要になっている物があるはず」
水のガーディアンは、反属性だからか、はたまた単純に機嫌を損ねたからだろうか、執拗にニチカだけを狙い続けている。
幸い動きはそこまで素早くないのでなんとか避けられてはいるが、いつ当たるかも分からない。
「じゃ、それ早くどーにかしてよぉ!」
水中から間欠泉のごとく噴き上がった水柱に転びそうになる。
だがその発言に師匠は祠の壁をドンと叩いて非情な現実を伝えてくれた。
「お前が邪魔したせいで中途半端にしか開いてないんだよ! すぐ開けるから何とかそれまで持ちこたえろっ」
「うわぁぁぁん!!」
自分で蒔いた種とは言え悲惨すぎる。
ホウキを取り出した少女はしがみつくように飛び乗り逃げ始めた。
ところが水のガーディアンは不格好な人型から細い糸のようにスルスルと形を変え、まるで籠を編み上げるようにニチカの行く手をふさぎ始める。文字通り流れるような動きに一瞬だけ地上で見た噴水の事を思い出し見惚れてしまった。
「っ!!」
だがその内の一本が鋭い錐のようにこちらを攻撃してきてその認識を改める。こんな危険な水芸があってたまるか。
なんとか直撃は免れたが、かすめた頬から血が一筋流れ落ちる感覚が伝わる。その威力に冷や汗が吹き出る。
「下! 右斜め上! 下45度7時の方向!」
「ラン君わかんないってぇぇ!!」
次なる攻撃を下から半精霊が教えてくれるのだが、頭がこんがらがってワケが分からなくなっていく。
「真下と右後ろから同時に来てる! 左に飛んでっ、そのまま急降下!」
「っ!」
もはや感覚のみで避けていたのだが
「、う、あっ?」
コンマ数秒、攻撃の手がピタリと止む。
それまで張り詰めていた緊張感が、それでぷちんと、切れてしまった。
リズムを崩されたニチカは空中でたたらを踏む。
「……」
どう動けばいいか分からない。
どう動いていた?
いや、むしろどうやって飛んでいた?
「後ろ!」
切り裂くような声に呪縛が解ける。
振り向いたすぐ目の前に、水の槍が迫っていた。
時間がゆっくりと動いた。
槍はあと数センチで突き刺さる。
だが体はもどかしいほどゆっくりとしか動かない。
(もうダメだ――!!)
絶望に駆られた少女の耳はそれを捕らえた。
流れるような詠唱が響く。
――凍てつく風 凍える風
「!」
――冷やせ 氷らせ 熱を喰らえ
いつでも弾んでいるような声。
発動呪文《スペル》を操るその時でさえ彼女は楽しそうだった。
「『我らに仇なす敵を絶対零度の世界へいざなえ』ぇぇーッ!!」
「シャルロッテさん!?」
ホウキに乗って現れた彼女は、金色の尾を引きながら水の槍に向かって何かを投げ込む。空中でクルッと一回転したかと思うと、指を鳴らし合図を出した。
「急速冷却弾!」
バキン!という強烈な音を立てて、水が瞬時に凍りつく。ニチカの腹へ迫っていた槍は、触れるか触れないか本当にギリギリの位置で止まった。
少し押されたら刺さりそうな位置からじりじりと下がり、ほーっと息を吐く。
「だいじょ~ぶ? ニチカちゃん」
ニッと笑った魔女は顔の横でVサインを決めていた。
「いやホントぎりぎりだったわねぇ、オズちゃんの冷却弾じゃなきゃ危なかったかも」
二人で同時に空中から飛び降りると、下であっけに取られていたランバールが一つ瞬く。警戒しているのかその表情は固いものだった。
「ロッテ先輩、どうやってここに……」
「あー、そういうのは全部後々。とりあえずこのガーディアンをなんとかしなきゃでしょ?」
割り切った表情でシャルロッテはガチガチに凍ったガーディアンの根元をたどる。
こちらをじっと見据えるオズワルドに気づくと少しだけ肩をすくめた。
「言いたいこともあるだろうし、話したいことも色々あるけど。そっちが先」
祠の岩扉は猫くらいなら通り抜けられそうなぐらいには開いていた。もう何かに追われることもない。時間さえかければ問題なく開くだろう。
ところがシャルロッテはいきなりガッと手をかけると、ふすまでも開け放つような気軽さで押しのける。
「!?」
「ハイハイ、これね」
そのまま上半身だけを乗り出し、白い台座の上に奉られていた青く輝く魔導球をむんずと掴む。事も無げにそれを取り出すと繋がりが切れたのか、氷付けのガーディアンはバラバラに崩れ水の中に還っていった。
「……水属性だったんですか?」
「そうよ、言わなかったっけ?」
尋ねたいことは色々あった。
だが口を開きかけたところで師匠と目が合う。その視線の意味は言葉にしなくても伝わった。黙って居ろ、と。
「……」
沈黙が訪れる。気まずい雰囲気の中、口火を切ったのはオズワルドだった。
「シャルロッテ。話を始める前にこれだけ答えろ」
答えによっては殺さんばかりの気迫にランバールは固唾を呑み、ニチカはホウキをギュッと握り締めた。
「俺たちを裏切ったのか?」
しばらく俯いていた彼女は、ゆるゆると小さく頭を振った。
「いいえ……でも、結果的にはそうなっちゃったのかしら」
「箱の中身がディザイアだったのは――」
「それは本当に知らなかったの! 私には開けられなかったし、本当にただ運べと命令されただけで」
命令。
その言葉を口にしてしまったシャルロッテは息を呑み、オズワルドは一瞬考えを巡らせたあと地の底から這うような声を出した。
「あの男か」
「あ……」
「白魔《ハクマ》だな、そうだろ? シャル!」
最後はほぼ怒鳴りつけるように問い詰めると、彼女の緑の瞳がたちまちの内に潤んでいく。
そのまま流れの中に膝をついたシャルロッテは、張り詰めていた気持ちが割れてしまったかのようにすすり泣いた。
「お願い、助けて……オズワルド」
すぐさま彼を中心に魔風が発生した。水面に波紋が発生し、黒い岩肌に青い紋様が走る。さほど間を置かずに扉がゆっくりと内側に動き始めた。
魔法を発動させる時とはまた違う手順のようで、魔力を変換せずにそのまま放出しているようだ。
(どうやるんだろう)
好奇心に駆られたニチカは、その様子をよく見ようとそーっと寄ってみる。師匠の後ろからのぞき込むようにした時だった。
「!? ッ……来るな!」
「え」
気配に気づいたオズワルドが焦ったように手を払う。
その手が肩に触れた瞬間、事件は起こった。
バチッ
「ひぅ!」
「っでぇ!」
二人の間に反発するような衝撃が走り吹っ飛ばされる。ニチカは祠の扉に叩きつけられ、肺の中の空気が押し出されて一瞬呼吸が止まった。
せき込みながら膝を着いていると、向こうで川に尻餅をついている師匠の怒号が飛んできた。
「バカ! お前は火の属性だと言っただろうが! 放出中に反属性が寄……るな……」
その表情が見る間に驚愕に染まっていく。視線の先を追った少女は、自分の背後の扉から半透明なゲル状の物が出てくるのを目の当たりにした。
「ニチカちゃん!」
「うやぁぁぁっ!?」
そのまま圧し掛かってくるのを脊髄反射的に転がって回避する。それでも水の魔物は掴みかかろうとしてきた。
「いやー! いやー!! いやぁぁぁ!!!」
死に物狂いで転がった少女は杖を構えて必死にマナを手繰り寄せる。
『ブラスト!』
炎属性の爆破が命中し、水の魔物の片腕が吹き飛ぶ。……だが一度散った水はすぐさま集まり再び形成してしまった。
「実態がないんだよっ、こっち」
「ラン君っ」
駆け寄ってきた彼に手を引かれ距離を取る。腰を抜かしている役員の側まで下がる事ができたが、オズワルドとは川を挟んで分断されてしまった。
水に火を撃ち込んでも当然のごとくダメージは与えられない。何か有効な手立ては……
「えーとえーとえーと、どうしよう。……雷? 電気とか! 『サン――』」
「わーっ! 待った待った! オレらまで感電するからそれはやめて!」
ランバールはパニックに陥ったニチカを何とか止める。実態のない相手に雷を撃ち込んでも電気を通すだけ、逆にこちらへの被害が出る、とんでもない自爆攻撃である。
「ニチカお前後で覚えてろよ!!」
うろたえていると川の向こうから師匠が叫んできた。水のバケモノを一瞥しただけで現状を把握したらしい。
「そいつはおそらくガーディアンの一種だ。この祠の中に守護の要になっている物があるはず」
水のガーディアンは、反属性だからか、はたまた単純に機嫌を損ねたからだろうか、執拗にニチカだけを狙い続けている。
幸い動きはそこまで素早くないのでなんとか避けられてはいるが、いつ当たるかも分からない。
「じゃ、それ早くどーにかしてよぉ!」
水中から間欠泉のごとく噴き上がった水柱に転びそうになる。
だがその発言に師匠は祠の壁をドンと叩いて非情な現実を伝えてくれた。
「お前が邪魔したせいで中途半端にしか開いてないんだよ! すぐ開けるから何とかそれまで持ちこたえろっ」
「うわぁぁぁん!!」
自分で蒔いた種とは言え悲惨すぎる。
ホウキを取り出した少女はしがみつくように飛び乗り逃げ始めた。
ところが水のガーディアンは不格好な人型から細い糸のようにスルスルと形を変え、まるで籠を編み上げるようにニチカの行く手をふさぎ始める。文字通り流れるような動きに一瞬だけ地上で見た噴水の事を思い出し見惚れてしまった。
「っ!!」
だがその内の一本が鋭い錐のようにこちらを攻撃してきてその認識を改める。こんな危険な水芸があってたまるか。
なんとか直撃は免れたが、かすめた頬から血が一筋流れ落ちる感覚が伝わる。その威力に冷や汗が吹き出る。
「下! 右斜め上! 下45度7時の方向!」
「ラン君わかんないってぇぇ!!」
次なる攻撃を下から半精霊が教えてくれるのだが、頭がこんがらがってワケが分からなくなっていく。
「真下と右後ろから同時に来てる! 左に飛んでっ、そのまま急降下!」
「っ!」
もはや感覚のみで避けていたのだが
「、う、あっ?」
コンマ数秒、攻撃の手がピタリと止む。
それまで張り詰めていた緊張感が、それでぷちんと、切れてしまった。
リズムを崩されたニチカは空中でたたらを踏む。
「……」
どう動けばいいか分からない。
どう動いていた?
いや、むしろどうやって飛んでいた?
「後ろ!」
切り裂くような声に呪縛が解ける。
振り向いたすぐ目の前に、水の槍が迫っていた。
時間がゆっくりと動いた。
槍はあと数センチで突き刺さる。
だが体はもどかしいほどゆっくりとしか動かない。
(もうダメだ――!!)
絶望に駆られた少女の耳はそれを捕らえた。
流れるような詠唱が響く。
――凍てつく風 凍える風
「!」
――冷やせ 氷らせ 熱を喰らえ
いつでも弾んでいるような声。
発動呪文《スペル》を操るその時でさえ彼女は楽しそうだった。
「『我らに仇なす敵を絶対零度の世界へいざなえ』ぇぇーッ!!」
「シャルロッテさん!?」
ホウキに乗って現れた彼女は、金色の尾を引きながら水の槍に向かって何かを投げ込む。空中でクルッと一回転したかと思うと、指を鳴らし合図を出した。
「急速冷却弾!」
バキン!という強烈な音を立てて、水が瞬時に凍りつく。ニチカの腹へ迫っていた槍は、触れるか触れないか本当にギリギリの位置で止まった。
少し押されたら刺さりそうな位置からじりじりと下がり、ほーっと息を吐く。
「だいじょ~ぶ? ニチカちゃん」
ニッと笑った魔女は顔の横でVサインを決めていた。
「いやホントぎりぎりだったわねぇ、オズちゃんの冷却弾じゃなきゃ危なかったかも」
二人で同時に空中から飛び降りると、下であっけに取られていたランバールが一つ瞬く。警戒しているのかその表情は固いものだった。
「ロッテ先輩、どうやってここに……」
「あー、そういうのは全部後々。とりあえずこのガーディアンをなんとかしなきゃでしょ?」
割り切った表情でシャルロッテはガチガチに凍ったガーディアンの根元をたどる。
こちらをじっと見据えるオズワルドに気づくと少しだけ肩をすくめた。
「言いたいこともあるだろうし、話したいことも色々あるけど。そっちが先」
祠の岩扉は猫くらいなら通り抜けられそうなぐらいには開いていた。もう何かに追われることもない。時間さえかければ問題なく開くだろう。
ところがシャルロッテはいきなりガッと手をかけると、ふすまでも開け放つような気軽さで押しのける。
「!?」
「ハイハイ、これね」
そのまま上半身だけを乗り出し、白い台座の上に奉られていた青く輝く魔導球をむんずと掴む。事も無げにそれを取り出すと繋がりが切れたのか、氷付けのガーディアンはバラバラに崩れ水の中に還っていった。
「……水属性だったんですか?」
「そうよ、言わなかったっけ?」
尋ねたいことは色々あった。
だが口を開きかけたところで師匠と目が合う。その視線の意味は言葉にしなくても伝わった。黙って居ろ、と。
「……」
沈黙が訪れる。気まずい雰囲気の中、口火を切ったのはオズワルドだった。
「シャルロッテ。話を始める前にこれだけ答えろ」
答えによっては殺さんばかりの気迫にランバールは固唾を呑み、ニチカはホウキをギュッと握り締めた。
「俺たちを裏切ったのか?」
しばらく俯いていた彼女は、ゆるゆると小さく頭を振った。
「いいえ……でも、結果的にはそうなっちゃったのかしら」
「箱の中身がディザイアだったのは――」
「それは本当に知らなかったの! 私には開けられなかったし、本当にただ運べと命令されただけで」
命令。
その言葉を口にしてしまったシャルロッテは息を呑み、オズワルドは一瞬考えを巡らせたあと地の底から這うような声を出した。
「あの男か」
「あ……」
「白魔《ハクマ》だな、そうだろ? シャル!」
最後はほぼ怒鳴りつけるように問い詰めると、彼女の緑の瞳がたちまちの内に潤んでいく。
そのまま流れの中に膝をついたシャルロッテは、張り詰めていた気持ちが割れてしまったかのようにすすり泣いた。
「お願い、助けて……オズワルド」
0
あなたにおすすめの小説
夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い
青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。
神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。
もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。
生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。
過去世と同じ轍を踏みたくない……
皆様ありがとう!今日で王妃、やめます!〜十三歳で王妃に、十八歳でこのたび離縁いたしました〜
百門一新
恋愛
セレスティーヌは、たった十三歳という年齢でアルフレッド・デュガウスと結婚し、国王と王妃になった。彼が王になる多には必要な結婚だった――それから五年、ようやく吉報がきた。
「君には苦労をかけた。王妃にする相手が決まった」
ということは……もうつらい仕事はしなくていいのねっ? 夫婦だと偽装する日々からも解放されるのね!?
ありがとうアルフレッド様! さすが私のことよく分かってるわ! セレスティーヌは離縁を大喜びで受け入れてバカンスに出かけたのだが、夫、いや元夫の様子が少しおかしいようで……?
サクッと読める読み切りの短編となっていります!お楽しみいただけましたら嬉しく思います!
※他サイト様にも掲載
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました
桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。
言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。
しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。
──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。
その一行が、彼の目に留まった。
「この文字を書いたのは、あなたですか?」
美しく、完璧で、どこか現実離れした男。
日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。
最初はただの好奇心だと思っていた。
けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。
彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。
毎日19時に更新予定です。
3歳で捨てられた件
玲羅
恋愛
前世の記憶を持つ者が1000人に1人は居る時代。
それゆえに変わった子供扱いをされ、疎まれて捨てられた少女、キャプシーヌ。拾ったのは宰相を務めるフェルナー侯爵。
キャプシーヌの運命が再度変わったのは貴族学院入学後だった。
美男美女の同僚のおまけとして異世界召喚された私、ゴミ無能扱いされ王城から叩き出されるも、才能を見出してくれた隣国の王子様とスローライフ
さら
恋愛
会社では地味で目立たない、ただの事務員だった私。
ある日突然、美男美女の同僚二人のおまけとして、異世界に召喚されてしまった。
けれど、測定された“能力値”は最低。
「無能」「お荷物」「役立たず」と王たちに笑われ、王城を追い出されて――私は一人、行くあてもなく途方に暮れていた。
そんな私を拾ってくれたのは、隣国の第二王子・レオン。
優しく、誠実で、誰よりも人の心を見てくれる人だった。
彼に導かれ、私は“癒しの力”を持つことを知る。
人の心を穏やかにし、傷を癒す――それは“無能”と呼ばれた私だけが持っていた奇跡だった。
やがて、王子と共に過ごす穏やかな日々の中で芽生える、恋の予感。
不器用だけど優しい彼の言葉に、心が少しずつ満たされていく。
侯爵家の婚約者
やまだごんた
恋愛
侯爵家の嫡男カインは、自分を見向きもしない母に、なんとか認められようと努力を続ける。
7歳の誕生日を王宮で祝ってもらっていたが、自分以外の子供を可愛がる母の姿をみて、魔力を暴走させる。
その場の全員が死を覚悟したその時、1人の少女ジルダがカインの魔力を吸収して救ってくれた。
カインが魔力を暴走させないよう、王はカインとジルダを婚約させ、定期的な魔力吸収を命じる。
家族から冷たくされていたジルダに、カインは母から愛されない自分の寂しさを重ね、よき婚約者になろうと努力する。
だが、母が死に際に枕元にジルダを呼んだのを知り、ジルダもまた自分を裏切ったのだと絶望する。
17歳になった2人は、翌年の結婚を控えていたが、関係は歪なままだった。
そんな中、カインは仕事中に魔獣に攻撃され、死にかけていたところを救ってくれたイレリアという美しい少女と出会い、心を通わせていく。
全86話+番外編の予定
挙式後すぐに離婚届を手渡された私は、この結婚は予め捨てられることが確定していた事実を知らされました
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
【結婚した日に、「君にこれを預けておく」と離婚届を手渡されました】
今日、私は子供の頃からずっと大好きだった人と結婚した。しかし、式の後に絶望的な事を彼に言われた。
「ごめん、本当は君とは結婚したくなかったんだ。これを預けておくから、その気になったら提出してくれ」
そう言って手渡されたのは何と離婚届けだった。
そしてどこまでも冷たい態度の夫の行動に傷つけられていく私。
けれどその裏には私の知らない、ある深い事情が隠されていた。
その真意を知った時、私は―。
※暫く鬱展開が続きます
※他サイトでも投稿中
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる