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3-炎の精霊
22.少女、妄想する。
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街まで下りて来たニチカとウルフィは、それなりに上等な宿を取って休んでいた。時刻はすでに夜の九時半。とっくに夕食も済ませてしまっているのにオズワルドが帰ってくる気配はない。
「ご主人おそいねー」
「うーん」
二階の窓から赤い欄干にもたれるように外を見ていたニチカの口から生返事が漏れる。見下ろす先、通りを歩く人たちはさざめき合いながら赤ちょうちんを下げたあっちの店、こっちの店へと吸い込まれていった。
「由良姫とよろしくやってるのかもね」
「よろしく?」
「あっ、ううん、なんでもないの」
口ではそう言いつつも、オズワルドに向けられた由良姫のあの熱っぽい視線が忘れられない。ニチカは頬杖をつきながらブツブツとつぶやいた。
「商品売りつけるために枕営業でもしてるってわけ? でも由良さま美人だったなぁ。オズワルドも性格はアレだけど、顔はまぁ、ほんのちょっぴり、カッコよかったりするし。今ごろ二人で――って、何考えてるの私!」
ぐるぐるとあらぬ想像をし続け時刻は夜の十一時を回る。古風な時計盤をボーッと見ていたニチカはハッとした。
「え、今日もしかして『して』ない?」
最後にキスをしたのはいつだったかと思い、昨日の今頃はまだ眠りから覚めていなかったことを思い出す。
「ちょっとこれ、まずいんじゃ」
フェイクラヴァーズが体内で目を覚ますまでどれだけの猶予があるのだろう。背すじを冷たいものが伝わり、慌てて数歩先に居るオオカミの元へと駆け寄った。
「ウルフィ起きて! 聞きたいことがあるの!」
「ふにゃー」
満腹でぐっすりと眠り込んでいたオオカミをゆさぶるが、幸せそうな顔をした彼は起きなかった。皮膚の下で薔薇の枝がもぞりと動いたような気がして血の気が引く。危うく死にかけたあの晩の恐怖が心臓を逸らせた。
「なんで帰ってこないのよ……ばかぁ!」
涙目になりながら思い出すのは、廊下へ消えていくオズワルドと由良姫の後姿。カチンと来たニチカは目元を拭いて立ち上がった。
「っ、そうよ、別にアイツの体液じゃなくたっていいわけだし、私一人でなんとかしてみせるんだから」
そう決意した少女は慌ただしくケープを羽織り、年季の入った宿屋の階段をトントンと降りていく。ガラッと引き戸を開けるとフードを目深にかぶりながらそそくさと移動した。
(勢いで出てきたはいいけど、どう切り出したらいいんだろう。私とキスしませんか? ――ただの痴女だ)
途方にくれて立ち止まる。こういうとき男は娼館があっていいなとか思ってしまい慌てて頭をふる。
本音を言えばこんなことしたくない。だが仕方ないではないか、約束を忘れ帰って来ないあの男が悪い。いつ爆発するかも分からない爆弾を抱えた少女に、精神的余裕はまったくと言って良いほどなかった。
(とにかくなりふり構ってられる余裕はないんだ。誰でもいいっ、男の人! そう、誰だって……)
自分の言葉に嫌悪を感じながら、ニチカは目の前を通りかかった三人組のうちの一人の袖を掴んで引き止めていた。引っかかりを感じたその男は足を止め振り返る。
「あん? 何、どうしたのお嬢さん」
「え、なになに?」
連れの二人も何事かと背後から覗き込む。ニチカは恥ずかしさで爆発しそうになりながらフードをパサリと引き下げる。ほの暗い灯りの下、頬を上気させた少女の姿はやけに扇情的で男たちは目を見張った。
「あ、の、私と」
胸元をぎゅっと掴みながら、ニチカは視線を横に流す。やっとの事で押し出した声は少しだけかすれていた。
「キス……してくれませんか」
ふわりと甘い匂いがその身体から立ち昇る。男たちはゴクリと喉をならした後、顔を見合わせ、すぐにニヤリと笑いニチカの肩を抱いた。
***
白砂敷きの広い庭園、パンッと軽い破裂音が響き渡る。しばらく静止していた由良姫は詰めていた息を吐くと構えていた銃を降ろした。鋭い光を宿すタカのようだった目が緊張を解きゆるやかにほどける。
「お見事」
男の賞賛に凛々しく微笑む彼女は、さきほどまでの艶(あで)やかな雰囲気からは一変していた。おろしていた長い髪を一まとめにし、重たい着物から袴へと身なりを変えている。にわかには信じられないことだが、こちらが本来の姿だ。女の身でありながら軍事のトップに立つ彼女は、ジャコンと次の弾を弾倉に送った。
「見事なのはこの弾ですわ、実に素晴らしい」
姫はもう一度破裂音を響かせる。二枚目の的も先ほどの千々に飛び散った一枚目と同じ運命をたどった。弾の軌跡を追っていた由良姫は確信を持って訊ねる。
「当たったところから斬撃が四方に拡散しているようね?」
「この弾には風の刻印がされていて、目標に当たると相手を切り裂きます。コストはかかりますがそれに見合うだけの威力はあるかと」
「柔らかい敵に効果がありそうね」
銃を近くの側近に渡した由良姫はオズワルドと連れ立って東屋へ移動した。桟橋を渡りながら凛とした口調で続ける。
「そちらの言い値で図面を買い取ります。その代わり他国には売らないでちょうだい」
「かしこまりました。……と言いたいところですが、一つ条件が」
「あら珍しい、何かしら」
渡り終えたところで振り返った由良姫は、少し意外そうな顔で次の言葉を待つ。この男の悪名は裏の世界では有名だが、吹っ掛ける相手はきちんと選ぶのを知っている。上客である自分に暴利な条件を出すほど考えなしでは無いはずだが? そう考えていると魔女は斜め上の願いを申し出た。
「資料室の閲覧許可を頂きたい」
「……ふむ」
街の外れに作られた資料室には、貴重な本やこの国の成り立ちなどを記した書物が収められている。とは言え、よく探せば外部にもある物ばかりだ。本当に重要な書類は城に保管してある。優美なアゴに手をやり、しばらく思案していた由良姫は多少恩を着せることにした。
「本来この国の重役以外には許可していないものですが、良いでしょう」
「ありがとうございます」
ここでふと笑った姫は、からかうように声の調子をあげた。
「あの子のため?」
「……」
とたんにブスッとした顔になる男にますます破顔する。あまり手の内を見せようとしない男の本性をほんの少し暴いたようで愉快だった。コロコロと笑いながら口元に手をあてる。
「やはりそうですか、珍しいと思ったのですよ女連れなど。あの子はあなたにとってなんなのか聞いても良いかしら?」
「厄介な拾い物です、早急に捨てるために奔走しているところでして」
「ふふふ、それは大変ね」
東屋から出た由良姫は歩き出す。髪を解きながら振り返った彼女は再びくらりとするような雰囲気を纏っていた。
「さて、商談もまとまったことですし夜も更けてまいりましたわ、どうされます?」
「どう、とは?」
「今宵の宿はどちらに?」
わざと視線を逸らしするりと腕を絡め取る。その一挙一動が男の本能を刺激するような計算されたものだと、騙された男たちは気づきもしないのだが。武将でありながら色香を武器とする由良姫の十八番だった。
しばらくそれを無言で見下ろしていたオズワルドはフッと笑った。
「残念ですがビタ一文まけませんよ」
「あらそ。相変わらずつれないお方ですこと」
ツンと顔をそらした由良姫だったが、それでも視線を流してきた。ここから先は純粋に個人的なお誘いだ。
「商談抜きにしてもいかが? 退屈はさせませんわよ」
「せっかくですが」
昇りきった月をちらりとみた男はやや大げさなため息をついた。その脳裏に平和ボケした弟子のぽやっとした面が浮かぶ。
「ミジンコにクスリをやる時間ですので」
「ご主人おそいねー」
「うーん」
二階の窓から赤い欄干にもたれるように外を見ていたニチカの口から生返事が漏れる。見下ろす先、通りを歩く人たちはさざめき合いながら赤ちょうちんを下げたあっちの店、こっちの店へと吸い込まれていった。
「由良姫とよろしくやってるのかもね」
「よろしく?」
「あっ、ううん、なんでもないの」
口ではそう言いつつも、オズワルドに向けられた由良姫のあの熱っぽい視線が忘れられない。ニチカは頬杖をつきながらブツブツとつぶやいた。
「商品売りつけるために枕営業でもしてるってわけ? でも由良さま美人だったなぁ。オズワルドも性格はアレだけど、顔はまぁ、ほんのちょっぴり、カッコよかったりするし。今ごろ二人で――って、何考えてるの私!」
ぐるぐるとあらぬ想像をし続け時刻は夜の十一時を回る。古風な時計盤をボーッと見ていたニチカはハッとした。
「え、今日もしかして『して』ない?」
最後にキスをしたのはいつだったかと思い、昨日の今頃はまだ眠りから覚めていなかったことを思い出す。
「ちょっとこれ、まずいんじゃ」
フェイクラヴァーズが体内で目を覚ますまでどれだけの猶予があるのだろう。背すじを冷たいものが伝わり、慌てて数歩先に居るオオカミの元へと駆け寄った。
「ウルフィ起きて! 聞きたいことがあるの!」
「ふにゃー」
満腹でぐっすりと眠り込んでいたオオカミをゆさぶるが、幸せそうな顔をした彼は起きなかった。皮膚の下で薔薇の枝がもぞりと動いたような気がして血の気が引く。危うく死にかけたあの晩の恐怖が心臓を逸らせた。
「なんで帰ってこないのよ……ばかぁ!」
涙目になりながら思い出すのは、廊下へ消えていくオズワルドと由良姫の後姿。カチンと来たニチカは目元を拭いて立ち上がった。
「っ、そうよ、別にアイツの体液じゃなくたっていいわけだし、私一人でなんとかしてみせるんだから」
そう決意した少女は慌ただしくケープを羽織り、年季の入った宿屋の階段をトントンと降りていく。ガラッと引き戸を開けるとフードを目深にかぶりながらそそくさと移動した。
(勢いで出てきたはいいけど、どう切り出したらいいんだろう。私とキスしませんか? ――ただの痴女だ)
途方にくれて立ち止まる。こういうとき男は娼館があっていいなとか思ってしまい慌てて頭をふる。
本音を言えばこんなことしたくない。だが仕方ないではないか、約束を忘れ帰って来ないあの男が悪い。いつ爆発するかも分からない爆弾を抱えた少女に、精神的余裕はまったくと言って良いほどなかった。
(とにかくなりふり構ってられる余裕はないんだ。誰でもいいっ、男の人! そう、誰だって……)
自分の言葉に嫌悪を感じながら、ニチカは目の前を通りかかった三人組のうちの一人の袖を掴んで引き止めていた。引っかかりを感じたその男は足を止め振り返る。
「あん? 何、どうしたのお嬢さん」
「え、なになに?」
連れの二人も何事かと背後から覗き込む。ニチカは恥ずかしさで爆発しそうになりながらフードをパサリと引き下げる。ほの暗い灯りの下、頬を上気させた少女の姿はやけに扇情的で男たちは目を見張った。
「あ、の、私と」
胸元をぎゅっと掴みながら、ニチカは視線を横に流す。やっとの事で押し出した声は少しだけかすれていた。
「キス……してくれませんか」
ふわりと甘い匂いがその身体から立ち昇る。男たちはゴクリと喉をならした後、顔を見合わせ、すぐにニヤリと笑いニチカの肩を抱いた。
***
白砂敷きの広い庭園、パンッと軽い破裂音が響き渡る。しばらく静止していた由良姫は詰めていた息を吐くと構えていた銃を降ろした。鋭い光を宿すタカのようだった目が緊張を解きゆるやかにほどける。
「お見事」
男の賞賛に凛々しく微笑む彼女は、さきほどまでの艶(あで)やかな雰囲気からは一変していた。おろしていた長い髪を一まとめにし、重たい着物から袴へと身なりを変えている。にわかには信じられないことだが、こちらが本来の姿だ。女の身でありながら軍事のトップに立つ彼女は、ジャコンと次の弾を弾倉に送った。
「見事なのはこの弾ですわ、実に素晴らしい」
姫はもう一度破裂音を響かせる。二枚目の的も先ほどの千々に飛び散った一枚目と同じ運命をたどった。弾の軌跡を追っていた由良姫は確信を持って訊ねる。
「当たったところから斬撃が四方に拡散しているようね?」
「この弾には風の刻印がされていて、目標に当たると相手を切り裂きます。コストはかかりますがそれに見合うだけの威力はあるかと」
「柔らかい敵に効果がありそうね」
銃を近くの側近に渡した由良姫はオズワルドと連れ立って東屋へ移動した。桟橋を渡りながら凛とした口調で続ける。
「そちらの言い値で図面を買い取ります。その代わり他国には売らないでちょうだい」
「かしこまりました。……と言いたいところですが、一つ条件が」
「あら珍しい、何かしら」
渡り終えたところで振り返った由良姫は、少し意外そうな顔で次の言葉を待つ。この男の悪名は裏の世界では有名だが、吹っ掛ける相手はきちんと選ぶのを知っている。上客である自分に暴利な条件を出すほど考えなしでは無いはずだが? そう考えていると魔女は斜め上の願いを申し出た。
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「本来この国の重役以外には許可していないものですが、良いでしょう」
「ありがとうございます」
ここでふと笑った姫は、からかうように声の調子をあげた。
「あの子のため?」
「……」
とたんにブスッとした顔になる男にますます破顔する。あまり手の内を見せようとしない男の本性をほんの少し暴いたようで愉快だった。コロコロと笑いながら口元に手をあてる。
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「厄介な拾い物です、早急に捨てるために奔走しているところでして」
「ふふふ、それは大変ね」
東屋から出た由良姫は歩き出す。髪を解きながら振り返った彼女は再びくらりとするような雰囲気を纏っていた。
「さて、商談もまとまったことですし夜も更けてまいりましたわ、どうされます?」
「どう、とは?」
「今宵の宿はどちらに?」
わざと視線を逸らしするりと腕を絡め取る。その一挙一動が男の本能を刺激するような計算されたものだと、騙された男たちは気づきもしないのだが。武将でありながら色香を武器とする由良姫の十八番だった。
しばらくそれを無言で見下ろしていたオズワルドはフッと笑った。
「残念ですがビタ一文まけませんよ」
「あらそ。相変わらずつれないお方ですこと」
ツンと顔をそらした由良姫だったが、それでも視線を流してきた。ここから先は純粋に個人的なお誘いだ。
「商談抜きにしてもいかが? 退屈はさせませんわよ」
「せっかくですが」
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