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旅路〜デザリア・ダンジョン〜
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__________
「・・・何だ?」
ギラつかせた目を背後に向けるとエルフの男は目を細めた。
「なんだ?
この国の戦士か?
造作もない。」
「どうやら違うようだ。
戦士とは、感覚が違う。
これは・・・いや、何でもないさ。」
「はっ!
なんだそれは!
獣なら狩ればいい。
そうさっ!
腹も減った事だ。獣を狩って食い漁ろう。」
だだっ広い草原をエルフの男が2人歩いていた。
彼等は使命があって此処にいる。
その目的がダンジョンの奥に隠されているとなれば、行くべき場所ば決まっている。
2人にとって誤算だったのはダンジョンに入って暫くして体が鉛のように重くなっていく事だった。
1歩また1歩と肩や足にのし掛かる重さが尋常ではない。
次第に眠気との戦いが加わり、過酷な道のりも使命の前には誉であった。
通常の人間なら睡魔に負けているところを2人は自身に傷をつけながら眠気に抗った。
その代わりに重さという苦痛が襲い掛かる。
武器も使う事が出来なければ、魔法まで使えない。
それでも草原を這いずりながらも前に進む男達の執念は里に戻った後の功績で報われる事だろう。
どれほどの時間、苦痛と戦ってきたか。
誰にも会わなければ魔獣も現れない。
もはや、相方よりも先に意識を手放すものかと、お互いの意地の張り合いでもあったろう。
それがついぞ終わった。
唐突に眠気も重さも無くなり、2人は何が起こったのか分からなかった。
それでも疲弊した体が今までの出来事が現実であったと認識させる。
1人の男が自らと相方に魔法をかけた。
体力が戻ってきた2人は軽くなった体を確かめるように前を向き歩き出した。
「この数日、一体なんだったんだ?」
「ダンジョンの力が動いたのだろう。
どちらにせよ破壊されるのだ。
意味のない抵抗だ。
何故、苦痛から解放されたかは分からぬが今なら最深部へ行けるだろう。」
「なんにせよ。
栄誉は俺の手に来るって事だな。」
「馬鹿か。
今だって、体力を戻すのに私の助けを借りただろうが。
お前は私の言う通りに動けばいい。」
「なんだと!
お前だけが光の栄誉を得られると思うなっ!」
今までのストレスを発散するような2人だった。
後方から気配が感じられるが、全く気にもしない相方に呆れつつも男も振り返る事はなかった。
たとえ、それが何だとしても自分達を止める抑止力にはなり得ないからだ。
エルフの男達は知らなかった。
草原を猛追する大きな力の事を・・・。
__________
「なんだこれはぁぁぁぁぁ!!」
草原を一台の馬車が颯爽と駆け抜ける。
「「「「キャハハハハハハ!!」」」」
子供達の笑い声と共に男の叫びが聞こえていた。
ここはダンジョン。
“余慶のダンジョン”の草原エリアを小さな馬車が騒々しさなどお構いなしに進んで行く・・・。
「・・・何だ?」
ギラつかせた目を背後に向けるとエルフの男は目を細めた。
「なんだ?
この国の戦士か?
造作もない。」
「どうやら違うようだ。
戦士とは、感覚が違う。
これは・・・いや、何でもないさ。」
「はっ!
なんだそれは!
獣なら狩ればいい。
そうさっ!
腹も減った事だ。獣を狩って食い漁ろう。」
だだっ広い草原をエルフの男が2人歩いていた。
彼等は使命があって此処にいる。
その目的がダンジョンの奥に隠されているとなれば、行くべき場所ば決まっている。
2人にとって誤算だったのはダンジョンに入って暫くして体が鉛のように重くなっていく事だった。
1歩また1歩と肩や足にのし掛かる重さが尋常ではない。
次第に眠気との戦いが加わり、過酷な道のりも使命の前には誉であった。
通常の人間なら睡魔に負けているところを2人は自身に傷をつけながら眠気に抗った。
その代わりに重さという苦痛が襲い掛かる。
武器も使う事が出来なければ、魔法まで使えない。
それでも草原を這いずりながらも前に進む男達の執念は里に戻った後の功績で報われる事だろう。
どれほどの時間、苦痛と戦ってきたか。
誰にも会わなければ魔獣も現れない。
もはや、相方よりも先に意識を手放すものかと、お互いの意地の張り合いでもあったろう。
それがついぞ終わった。
唐突に眠気も重さも無くなり、2人は何が起こったのか分からなかった。
それでも疲弊した体が今までの出来事が現実であったと認識させる。
1人の男が自らと相方に魔法をかけた。
体力が戻ってきた2人は軽くなった体を確かめるように前を向き歩き出した。
「この数日、一体なんだったんだ?」
「ダンジョンの力が動いたのだろう。
どちらにせよ破壊されるのだ。
意味のない抵抗だ。
何故、苦痛から解放されたかは分からぬが今なら最深部へ行けるだろう。」
「なんにせよ。
栄誉は俺の手に来るって事だな。」
「馬鹿か。
今だって、体力を戻すのに私の助けを借りただろうが。
お前は私の言う通りに動けばいい。」
「なんだと!
お前だけが光の栄誉を得られると思うなっ!」
今までのストレスを発散するような2人だった。
後方から気配が感じられるが、全く気にもしない相方に呆れつつも男も振り返る事はなかった。
たとえ、それが何だとしても自分達を止める抑止力にはなり得ないからだ。
エルフの男達は知らなかった。
草原を猛追する大きな力の事を・・・。
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「なんだこれはぁぁぁぁぁ!!」
草原を一台の馬車が颯爽と駆け抜ける。
「「「「キャハハハハハハ!!」」」」
子供達の笑い声と共に男の叫びが聞こえていた。
ここはダンジョン。
“余慶のダンジョン”の草原エリアを小さな馬車が騒々しさなどお構いなしに進んで行く・・・。
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