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第一章
下位悪魔召喚
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『よし。ではそれをいつでも使えるような場所にしまったら、後は死ぬ気でこの死霊騎士どもを破壊しろ。全員な』
「なにーっ!?無理無理!!絶対死ぬって!」
『あんな雑魚ども相手に死ぬか!少しぐらいの傷なら俺が治してやるから、とっととやれ!ほら、一体来たぞ』
「ちくしょー!!ベル!そもそもお前が従魔の役目を果たさねーから!!」
文句を叫びながらベルの言う通り、横から襲い掛かってきた死霊騎士を撃破する。
そうして次々と襲い掛かってくる死霊騎士を、剣で叩き潰していきながら、何とか全ての死霊騎士を破壊する事に成功した。
だけど、その時にはもう全身で息をしている状態になってしまった。うう…このままへたりこめたら、どんなに楽か…。
「ベ…ベル…。ぜ、全部…倒したけど…?」
ゼイゼイと息を切らしながらそう言っている間にも、死霊騎士達の身体がどんどん元の姿に戻っていく。
『ユキヤ。先程の宝石を手にしろ』
言われた通り、胸元のポケットからエメラルドを取り出す。
すると突如、頭の中に言葉が…いや、呪文が次々と浮かんできてそれが言葉となり、自然と口から洩れ出す。
『生命の輝きを宿し宝珠。その清浄な光もて、冥府に蠢く邪悪を浄化したまえ“光の加護”!』
すると手の中のエメラルドがまばゆい光を放ち、死霊騎士達がみるみるうちにその光に包まれ、消えていく。
やがて全ての死霊騎士が消滅すると、手の中のエメラルドに無数の亀裂が入り、粉々に砕けてしまった。
「ベ、ベル…。これって…?」
『純度の高い宝石には、光の魔力を増幅する効果があるからな』
――光の魔力!?
つまりは聖魔力という事か。…まてよ?なんで悪魔が聖魔力なんて知ってるんだ?ってかそもそも、ベル自身が浄化とかされちゃわないのか?
『されるか馬鹿。そもそも聖魔法ってのは、邪悪に身を堕とした死霊や魔物に対して効果を発揮する魔法だ』
「だったら、悪魔なんてその筆頭じゃん?」
『…お前、そもそも悪魔の定義と認識が根本的に間違ってんだよ!』
はて?間違ってるって言うけど、どこがどう間違っているのだろうか。そもそも俺の前世では、悪魔なんて邪悪な人間の欲望を糧にする、もっとも邪悪で醜悪な存在って言われていたんだけど。…見た目も恐いしさ。
……いやまぁ、ベルは人間に近い姿をしているし綺麗だけど。
「な…なんで…。聖魔法…だと?!お前は…一体…」
ローレンス王子が呆然としながら、身体を震わせている。次の従魔を出すそぶりもないし、召喚した従魔もこれで打ち止めかな?
だとしたら助かった。正直言って、もう体力も魔力も使い果たして限界だ。さっさと家に帰って二日ほど爆睡したい。マジで。
「ローレンス王子。貴方の手ゴマはこれで全部ですか?ならばもう、ここらへんで終わりに…」
「う…そだ…!嘘だ!こんなの認めない!お前なんかに負けるなんて、僕は絶対に認めない!!」
そう叫ぶと、ローレンス王子の瞳が再び鮮やかな黄緑色に光り、空間に魔法陣が出現する。…が、その魔法陣を見た俺は、驚愕に目を見開いた。
あれは…あの魔法陣は、以前俺がベルを呼び出してしまった時にイメージした、五芒星のペンタクル!
そう、ローレンス王子が描いた魔法陣。それは以前ベルが言っていた、全方位に魔物や精霊を呼び寄せるものだった。
しかもその魔方陣は呼び出す相手をイメージする事無く、それを用いる事で自分が望まぬ者や手に負えない強大な力を持ったヤツが召喚されてしまう事があるっていう、厄介極まる代物だ。
そんなものをこの状態の王子が使ってしまえば、何が召喚されてしまうか分からない。
「ダメだ!それを使うな、ローレンス王子!」
慌てて止めようとするが、その前にローレンス王子が叫ぶ。
『我が名と魂において命ずる。何でもいい!僕に勝利をもたらす者よ、この場に顕現しろ!』
その言葉を皮切りに、ペンタクルが金色の粒子へと姿を変える。
そして浮かび上がる様々な模様の魔法陣。その中でひと際大きな魔法陣が光を放ち、そこから『何か』が現れる。
牡牛の頭と、黒い影のごときローブを身に纏う異形のモノ。細長い手足には、鋭いかぎ爪がナイフのように黒光りしていた。これは…。
「下位悪魔…!」
そう、よりにもよってローレンス王子が呼びだしたのは、精霊系の魔物…悪魔だった。
「なにーっ!?無理無理!!絶対死ぬって!」
『あんな雑魚ども相手に死ぬか!少しぐらいの傷なら俺が治してやるから、とっととやれ!ほら、一体来たぞ』
「ちくしょー!!ベル!そもそもお前が従魔の役目を果たさねーから!!」
文句を叫びながらベルの言う通り、横から襲い掛かってきた死霊騎士を撃破する。
そうして次々と襲い掛かってくる死霊騎士を、剣で叩き潰していきながら、何とか全ての死霊騎士を破壊する事に成功した。
だけど、その時にはもう全身で息をしている状態になってしまった。うう…このままへたりこめたら、どんなに楽か…。
「ベ…ベル…。ぜ、全部…倒したけど…?」
ゼイゼイと息を切らしながらそう言っている間にも、死霊騎士達の身体がどんどん元の姿に戻っていく。
『ユキヤ。先程の宝石を手にしろ』
言われた通り、胸元のポケットからエメラルドを取り出す。
すると突如、頭の中に言葉が…いや、呪文が次々と浮かんできてそれが言葉となり、自然と口から洩れ出す。
『生命の輝きを宿し宝珠。その清浄な光もて、冥府に蠢く邪悪を浄化したまえ“光の加護”!』
すると手の中のエメラルドがまばゆい光を放ち、死霊騎士達がみるみるうちにその光に包まれ、消えていく。
やがて全ての死霊騎士が消滅すると、手の中のエメラルドに無数の亀裂が入り、粉々に砕けてしまった。
「ベ、ベル…。これって…?」
『純度の高い宝石には、光の魔力を増幅する効果があるからな』
――光の魔力!?
つまりは聖魔力という事か。…まてよ?なんで悪魔が聖魔力なんて知ってるんだ?ってかそもそも、ベル自身が浄化とかされちゃわないのか?
『されるか馬鹿。そもそも聖魔法ってのは、邪悪に身を堕とした死霊や魔物に対して効果を発揮する魔法だ』
「だったら、悪魔なんてその筆頭じゃん?」
『…お前、そもそも悪魔の定義と認識が根本的に間違ってんだよ!』
はて?間違ってるって言うけど、どこがどう間違っているのだろうか。そもそも俺の前世では、悪魔なんて邪悪な人間の欲望を糧にする、もっとも邪悪で醜悪な存在って言われていたんだけど。…見た目も恐いしさ。
……いやまぁ、ベルは人間に近い姿をしているし綺麗だけど。
「な…なんで…。聖魔法…だと?!お前は…一体…」
ローレンス王子が呆然としながら、身体を震わせている。次の従魔を出すそぶりもないし、召喚した従魔もこれで打ち止めかな?
だとしたら助かった。正直言って、もう体力も魔力も使い果たして限界だ。さっさと家に帰って二日ほど爆睡したい。マジで。
「ローレンス王子。貴方の手ゴマはこれで全部ですか?ならばもう、ここらへんで終わりに…」
「う…そだ…!嘘だ!こんなの認めない!お前なんかに負けるなんて、僕は絶対に認めない!!」
そう叫ぶと、ローレンス王子の瞳が再び鮮やかな黄緑色に光り、空間に魔法陣が出現する。…が、その魔法陣を見た俺は、驚愕に目を見開いた。
あれは…あの魔法陣は、以前俺がベルを呼び出してしまった時にイメージした、五芒星のペンタクル!
そう、ローレンス王子が描いた魔法陣。それは以前ベルが言っていた、全方位に魔物や精霊を呼び寄せるものだった。
しかもその魔方陣は呼び出す相手をイメージする事無く、それを用いる事で自分が望まぬ者や手に負えない強大な力を持ったヤツが召喚されてしまう事があるっていう、厄介極まる代物だ。
そんなものをこの状態の王子が使ってしまえば、何が召喚されてしまうか分からない。
「ダメだ!それを使うな、ローレンス王子!」
慌てて止めようとするが、その前にローレンス王子が叫ぶ。
『我が名と魂において命ずる。何でもいい!僕に勝利をもたらす者よ、この場に顕現しろ!』
その言葉を皮切りに、ペンタクルが金色の粒子へと姿を変える。
そして浮かび上がる様々な模様の魔法陣。その中でひと際大きな魔法陣が光を放ち、そこから『何か』が現れる。
牡牛の頭と、黒い影のごときローブを身に纏う異形のモノ。細長い手足には、鋭いかぎ爪がナイフのように黒光りしていた。これは…。
「下位悪魔…!」
そう、よりにもよってローレンス王子が呼びだしたのは、精霊系の魔物…悪魔だった。
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