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Scene24 地下室探偵高天原宇宙と俺の教会の部屋
第136話
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「『Glaaki』はそんな大物じゃないわ。
サイズは人間大程度。
本体の戦闘力は大したコト無いハズよ。
問題は棘の犠牲者を大量に出すコト。
コイツの棘を受けると人間はゾンビ化する。
意識の無い屍人と化して同士討ちを永遠に続けるわ」
「本体は大したコト無いのか。
ソイツは何処にいるんだ?」
キャンディーに逆が訪ねる。
「分からないのよ。
反応は有るんだけど。
犠牲者たちも同じ反応出してる。
東京地区に大量に反応有るの。
本体の特定は難しいわ」
どういう技術かは知らんが、『Glaaki』の反応は確認出来る。
しかし、溢れかえったゾンビも同じ反応が有る。
ゾンビは関東に溢れてるのだ。
何処を探していいやら。
「『Dagon』はその手下、Deep Onesが呼び出した。
同じように『Glaaki』を呼び出したナニカもいるんですの」
円花が訊く。
「『Glaaki』はそんなに大物じゃない。
直接この世界の人間が召喚できると思うわ。
方法は魔導書なんかで呼び出すの。
宗教と同じよ。
多数の人間達が崇めてるモノには力が宿る。
人間の書いた魔導書だって長年そう信じられていれば『外宇宙邪神』を召喚する力を持つ。
『Dagon』は大物過ぎる。
普通の人間が呼び出せる存在じゃない。
この世界に実体化させるのは相当のエネルギーが必要。
召喚できるのはDeep Onesくらいかしら。
アイツらだって元々この世界の存在じゃない。
誰かに召喚されたのよ」
魔導書。
召喚。
何かイヤな予感がする。
俺はジーンズの中の魔水晶を握りしめる。
廻りに気付かれない様、意識だけで会話する。
「シアカテル、聞こえるか」
「はい、勿論です」
「確かあいつ、ミクトランテクゥトのヤツは魔導書好きじゃなかったか」
「そうです。
あれはもう好きとか言うレベルじゃ無いです。
マニア、コレクター。
魔導書キチガイですね」
「どうした、草薙の。
なんだか様子が変だぜ」
逆が俺の方を気にする。
この女は暗殺術を会得してる等と言い出すだけ有る。
なかなか鋭い。
「いや、ウツのスマホにかけてみようと思ったんだ。
アイツに『Glaaki』の居場所が分からないか。
調べてくれと言った、何か情報が有るかもしれない」
サイズは人間大程度。
本体の戦闘力は大したコト無いハズよ。
問題は棘の犠牲者を大量に出すコト。
コイツの棘を受けると人間はゾンビ化する。
意識の無い屍人と化して同士討ちを永遠に続けるわ」
「本体は大したコト無いのか。
ソイツは何処にいるんだ?」
キャンディーに逆が訪ねる。
「分からないのよ。
反応は有るんだけど。
犠牲者たちも同じ反応出してる。
東京地区に大量に反応有るの。
本体の特定は難しいわ」
どういう技術かは知らんが、『Glaaki』の反応は確認出来る。
しかし、溢れかえったゾンビも同じ反応が有る。
ゾンビは関東に溢れてるのだ。
何処を探していいやら。
「『Dagon』はその手下、Deep Onesが呼び出した。
同じように『Glaaki』を呼び出したナニカもいるんですの」
円花が訊く。
「『Glaaki』はそんなに大物じゃない。
直接この世界の人間が召喚できると思うわ。
方法は魔導書なんかで呼び出すの。
宗教と同じよ。
多数の人間達が崇めてるモノには力が宿る。
人間の書いた魔導書だって長年そう信じられていれば『外宇宙邪神』を召喚する力を持つ。
『Dagon』は大物過ぎる。
普通の人間が呼び出せる存在じゃない。
この世界に実体化させるのは相当のエネルギーが必要。
召喚できるのはDeep Onesくらいかしら。
アイツらだって元々この世界の存在じゃない。
誰かに召喚されたのよ」
魔導書。
召喚。
何かイヤな予感がする。
俺はジーンズの中の魔水晶を握りしめる。
廻りに気付かれない様、意識だけで会話する。
「シアカテル、聞こえるか」
「はい、勿論です」
「確かあいつ、ミクトランテクゥトのヤツは魔導書好きじゃなかったか」
「そうです。
あれはもう好きとか言うレベルじゃ無いです。
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なかなか鋭い。
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