ゾンビと魔法少女と外宇宙邪神と変身ヒーローと弩級ハッカー、あと俺。

くろねこ教授

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Scene24　地下室探偵高天原宇宙と俺の教会の部屋

第135話

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俺は打ち合わせをする。
今後の方針を決める作戦会議。
教会にある一室をシスターに借りた。
出席者は七鮎川円花、五古河逆、俺、そしてゲストにスペース刑事見習いキャンディー。

「米軍に受け入れて貰うのは厳しいんだな」

円花の両親は横須賀の米軍基地にいる。
逆がその状況を探りに行ったのだ。

「ああ、空母を破壊された米軍は相当ピリピリしてる。
　五古河も七鮎川も監禁とまではいかないが、
　扱いはよろしくねえ。
　オレは近づかない方が良いと思うぜ」

「元々、ゾンビ騒動が収まるまで空母で日本を離れる計画だったのでしょう。
　空母が無い現在、米軍基地に行く意味は有りませんわ」

「しかし、そこにはご両親が居るのだろう。
　逆も円花を横須賀に連れて行くのが仕事だと言って無かったか」

「オレが頼まれたのは七鮎川円花の護衛。
　軟禁状態の場所に連れて行くのは護衛のすべき事に反してる。
　オレはそう考えるね」

むしろ両親を助ける事を考えるべきか。
逆の親戚もいるのだろう。

「真悟さん、七鮎川の事は気遣い無用です。
　わたし達が助けなくてはいけない様な人達では有りません。
　自分達で生き延びます。
　わたしも両親とは幼い頃から離れて暮らしています。
　両親の顔が見たい等と言う気持ちは有りません」

「五古河の連中は……お前よ、兄の凌を見たんだろ。
　あんな狂った連中しかいないんだぜ。
　助けに来たなんて言って見ろ。
　むしろ袋叩きにされるぜ。　
　『ナメてんのかっ』てな」

円花も逆も俺の見たところ情の薄いタイプでは無いのだが。
己の親戚に関してはドライだな。

「ならば、キャンディーに協力するか」

スペース刑事見習いキャンディー。
彼女は『外宇宙邪神』を追っている。

現在の標的は『Glaaki』。
このゾンビ騒動の元凶と思われる邪神。

『Dagon』米軍の空母を破壊したとみられる巨大な怪獣モドキ。
コイツを倒した訳では無いが。
その手下、Deep Onesやザコどもはほとんど全滅。
『Dagon』がこの世界に実体化する事はもう出来ないらしい。
良くは分からんが、スペース刑事がそう言うのだ。
とりあえずは信じておこう。

「その『Glaaki』が真実ゾンビ騒動の元凶なら迷う余地は有りません。
　協力して滅するべきでしょう」

円花は優等生の発言。
逆の方はそこまで積極的でも無い。

「しかしよ、『Glaaki』ってのはどんなヤツなんだ？
　あの『Dagon』みたいな怪獣だったら、オレ達の出る幕は無いぜ」

逆の言う事ももっとも。
碧き魔法少女、七鮎川円花。
暗殺術を使う危険な女、五古河逆。
どちらもそれなりの戦力だが、怪獣相手に戦うウルトラマンでは無い。

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