願いを叶える魔法の傷薬~俺の異世界転生に必要なスキルを72時間しか遊べない体験版ゲームで取に行くところです~

ゼルダのりょーご

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 俺と駒次郎は芝居小屋の楽屋で再会した。

 駒次郎は俺のなにかを疑いながら、俺に接触している。
 俺の方もそれは気になっていた。
 兄の盤次郎のひとりごとがきっかけで、一気に険悪な印象を彼らにいだいてしまった。

 俺だって好きで盗み聞きをした訳じゃない。
 自動的に聞こえてしまうんだから仕方ないだろ。

 盤次郎が本当に蔵破りをするのか、それとも別の意味でなのか。
 分からなさ過ぎて、つい駒次郎にぶつけてしまった。

 駒次郎は態度を急変させた。
 意味深に低い声をだしたり、背後から強い力で掴んできたりした。

 もう本当のところを聞くしかないと思った。

 彼らが何を成そうとしていても、手伝わなければポイントは得られないのだから。
 逃げようか、遠ざかろうかとも思ったけど、それは出来ないようだ。

 今回は、忍者だからな。
 正義感なんかにこだわっている場合ではないのかもしれない。

 このゲームは勇気が肝心だ。
 様子見とか、事情を探るばかりじゃ日が暮れてしまう。
 ぶつかって行くほかはないだろうな。

 そんなわけで単刀直入になってしまった。
 蔵を破ることを認めたので、俺が駒次郎の問いに答えなければならないようだ。


「コマさん、俺が忍びかどうかってそんなに重要なことですか?」
「……答えたくないというわけか」

 俺は彼の目を見つめながら、首を横に振った。

「ひとつ確実に言えることは隠密ではないということだよ」
「ほう。隠密ではないけど、忍びだということは否定しないんだな」

 なぜ、そんなに忍びにこだわるんだ。
 だけど……

「べつに否定はしないよ。さあ俺も答えたよ。蔵破りで得た金で娘さんを助け出したあとは、夜逃げでもするのかな?」
「否定しないか。こちらからもう一つ聞きたい。グンは誰の差し金でおれたちを探っているんだ?」
「な、なに……!?」

 質問に質問で切り返すのはどうかと思ったが。
 駒次郎の質問でハッとさせられた。

 いや待て。
 そうか──そうだよな。

 彼が疑っている理由があるとすれば、捜査の手という意味である。
 いわば彼らは大きな借財の返済のため、強盗をするのだから。
 二人だけの秘密の計画を第三者が知るとすれば、隠密行動によるものとなる。
 そう考えることまで、読んでいなかった。

 だが忍びの里からの派兵を心配するあたりが不思議だ。
 ここらの里は例のゴロツキか、それとも公儀のお抱えなのだろうか。

「だってそうだろよ、子供の一人旅なのに。いくら人助けをしたいからといっても、蔵を破ると知って誰にも告げず、一人で探るとか、手伝うとか。なにを調べてどこへ持って行くんだ?」

 駒次郎も、すでにとぼけなくなっている。
 聞きたいことは分かるよ。
 だけど俺は誰かの差し金で動いてなんかいないんです。

 俺が彼らのお手伝いをする理由が欲しいようだが。
 単なるお節介では納得してくれないか。

 すべてを説明できない。
 できるはずもない。
 どうする俺?

 隠密とまで言われてよ。


「コマさんが疑いたくなる気持ちは分からないでもないよ。でも、俺には主なんていないから。こればかりは信じてもらうしかないよ。俺は旅の忍びだ。気に入らないなら旅立たせてもらうだけだ。俺は忍術も持っているから、ちからずくは怪我の元だよ!」

 強気でいった。
 こちらも必死にならなきゃダメだ。
 ハッタリではあるが。

「おいおい、早まっちゃいけないよ。だけどな、泥棒の手伝いなんかしてバレちまったら、後ろに手が回るんだぜ? 知りながら協力しても何の得がおめえさんにあるんだい?」

 聞きたいのは本当にそれなのか。

 リスクをかえりみず手伝う理由はスキルのポイント稼ぎだ。
 だが断じて伏せなければならない項目であるし。
 それに関する記憶があるだけに、顔に出ないか心配ではあるが。

 え、いま何と言った。

「泥棒の手伝いなんかって、まるで他人事みたいに。だいたい、盗みを働いた金で救われたって、お里さんが悲しむだけじゃないの──」
「うん、まあ他人事なんだけどね…」
「え…」

 えええっ!

 どういうことですか。
 俺は一瞬、あっけに取られた。

 だが、すぐさま駒次郎に食い入った。
 他人事の説明プリ────ッズ!!!
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