嵐は突然やってくる

白うさぎ

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第7章 ボスとクリスマス

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「廉ちゃん何時間寝るかな?」
「今日は運動もしたから3時間は固いんじゃないかな?」
「ボス。おいで。」
翔さんがボスを呼ぶと尻尾を下げてトボトボ歩いてきた。
「お前を嫌いだからじゃないから、ボスも昼寝しときな。廉くん寝たら長いから。」
ボスはシュンとしながらも翔さんの足の間で丸くなった。
「ボスのこういうとこに、空みを感じるんだよね」
直人が少し悲しげに笑う。
「こんなに甘えん坊なら翔くんたまらなかったでしょ~!廉ちゃんは甘え下手だから..」
「そうそう、廉ちゃん優しいけど自分が優しくされるのは得意じゃないからね!」
「ボス廉ちゃんに執拗にベタベタしてたら嫌われちゃうから、さりげなーく側にいれる技術を磨かなきゃね。」
「ボスが距離感つかめないのは子犬の間だけだよ。ゴールデンレトリバーは賢いからね。」
「そうなの?」
「うん。百々ちゃんもボスがちょうどいい距離を取ってくれるよ。」
「そうなんだ・・・。子犬だから今学習中か。」
「そういう事!」
ボスはすっかり落ち込んで翔に撫でられながら爆睡モードに。
ソファで眠った廉も小さな寝息を立てている。
廉とボスが寝て起きる頃には扉は新しいデザインのものに変わっていたし、業者はもちろん帰っていた。
が・・・。今度は警察が昨日の調書の続きを聞きたいと来ていた。
「ん・・・。」
「廉ちゃん起きちゃった。」
「廉くん、二階上がる?まだ眠たいでしょ。」
「・・・。」
状況がわからずキョロキョロして警察に気づいたようで、頷いて二階に行き始めた。
となると、ボスももちろんついていく。
「ボスはもう廉ちゃんのストーカーね。」
階段はまだ上がれないボスは幽霊のように静かに上がる廉を見上げて前足で待って!と言わんばかりに階段にバンバンと前足を同時にドンドンする。
翔が後ろからボスを抱えてやり、階段が終わると離す。
ボスは翔を見上げた。
「いいよ。入って。」
初日にハーネスでつながれてたから翔の顔を窺って止まったようだったのだが、人間味があり面白いボスに翔は思わず笑みがこぼれた。
翔も百々も動物は好きだから廉を取られちゃうという感情がなければ二人ともモフモフしているだろう。
ボスは意気揚々と廉の部屋に入り、ベッドにダイブしている廉の横に静かに座った。
「お。邪魔しない。成長してる。廉くん、一人でボスとまだ寝とく?」
「・・・ん。」
「わかったよ。今リビングで寝て2時間たってるからさすがにあと1時間寝たら起こすね。」
「ん・・・。」
ボスはまた寝るんだねと言うように、丸くなっていた。
やっぱりボスは中に人間が入っててもおかしくないレベルで賢い。
空が躾けたにしては賢すぎる気がするが・・・。
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