嵐は突然やってくる

白うさぎ

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第六章 ぼくは君を許さない。

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「廉ちゃん、とりあえず2ピースは食べなさい。あとスープは全て飲むこと。」
「・・・・。」
ポテトはお腹に溜まってしまうため現状食べきるまで無理・・。
百々はパクパクとピザを食べている。ちなみに今2ピース目。
俺はまだ一口かじったとこだぞ・・・。
「廉くん、ゆっくりでいいから。」
翔さんはそう言いながら300mlは入っているであろうお水を俺の机に置いた。
イジメだ!!ますます小さくなる一口。
直人さんは少し笑って俺を見ている。
みんながドンドン食べ終わる中、まだようやく1ピース目が終わり、スープを三口飲んだところの俺。
とにかくピザから口を離さない作戦で食べているふりをしているが母親の目はごまかせない。
「廉ちゃん、お口にピザ入ってないわね。咥えているだけじゃ減らないわよ?」
「・・・・。」
一食二食食べないくらいじゃ死なないし残してもいいじゃないか・・・と思いながら小さく小さく食べていく。
直人さんと翔さんが俺につき合って晩酌をしながら席に座っていてくれてはいるんだけど、もう1ピース食べ終わったんだからいいじゃん・・・。と思いながら少しずつかじり続ける。
「廉君、百合さんあっち向いたし百々ちゃんスマホいじってるからピザこっち寄せてごらん」
翔さんに言われてピザを持ったまま翔さんの方を向くと翔さんが大きく一口食べた。
「ほら、元に戻って。」
また前を向く。直人さんはもちろんばっちり見ていたからクスクス笑っている。
母親が向こうを向くたびに翔さんが食べていきピザがなくなった。
かぼちゃのスープは半分。何とかなりそうだ。
「・・・たべた。」
「はい。食べたら言うことは?」
「ごちそうさまでした・・・。」
「廉ちゃん、ずるしたわよね?」
ばれてる・・・。何!?後ろにも目あるの!?
「・・・・。」
「廉ちゃん?」
「翔さんに食べてもらった・・・ごめんなさい・・・。」
「はぁ・・・。結局1ピースとかぼちゃスープ1杯ね?」
「2ピース目も少しは食べた・・・先端だけ・・・。」
「廉ちゃん小さい子みたい」
じわっと涙が浮かぶ。最近涙腺が異常に弱いんだもん・・・。
百々にバカにされたくらいでここ最近よく泣いてる気がする。
「百々ちゃん、余計なこと言わない!」
「廉ちゃん、嘘はダメ。もう限界だったならそういえばよかったのよ?病院と同じくママは廉ちゃんの残量ちゃんと見てるんだから。わかった?今度から嘘はつかない。」
「まぁまぁ百合さん。お家なんだから。色々あって食欲が落ちてたんだよ。それに1ピースでも結構あったしね!パン屋ならあれ1ピースだけで売ってるんだから。十分食べてるよ。」
「直人さんも翔くんも廉ちゃんを甘やかしすぎたらダメよ?」
「「はい・・。」」
結局全員怒られた気がするんだけど・・・。
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