嵐は突然やってくる

白うさぎ

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第六章 ぼくは君を許さない。

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「何でも屋ならもっと頭のいい奴雇えばいいのにお金ないのね」
そう言って母親が魔女のような笑い方をした。
キレている・・・。やばいときの笑い方だ・・・。
「ママ、廉ちゃんがママに怯えてるからその笑い方辞めて!怖い!!」
百々が怒ってくれたおかげでいつもの笑みに戻ったけど、なんかこわい・・。
ピーターを抱きしめる手が強くなる。
「あー、廉ちゃんごめんごめん。」
母親が駆け寄ってきて隣に座って俺の頭を撫でる。
「あの弟、まだまともかと思ったのに。」
「どうやら事業失敗をして借金があるらしい。それで廉くんがたまたまみた雑誌に出てるのをみて金稼ぎができると思って廉くんを狙ってたみたいだね。廉くん小さい時の面影があるからすぐに甥っ子って気づいたみたい。頭が悪くなければもう廉くんが自分の意思で人生を決定する年齢だってわかってたはずだけどね。よっぽど金に困ってるんでしょ。」
そう言って直人さんも苛立ってしまっていて・・・。
両親の気持ちはうれしいんだけど、怖い・・・。
「パパラッチが最近多かったのもこの弟が雇った何でも屋があることない事マスコミに吹き込んだらしい。病院は通り魔の時とかの週刊誌情報をさかのぼって翔の情報から白山総合病院までたどり着いてる。わかりやすく言うと、廉くんの雑誌を見て、専属モデルだからブランド名で翔のショップを把握、パパラッチに廉くんを追わせてみたらこの家に翔と何度も入っていて僕たちも撮られた結果かなりついてこられた感じ。廉くんが誘拐されなくてよかったよ・・。」
「廉ちゃん、美形だからかなんか人生大変だね。」
百々、面と向かって言われても・・・。
何でも屋ってあるんだね、って思ってる冷静な自分と、狙われてるのに気づかなかったことに恐怖を感じてる自分がいて、かなり動揺している。
「問題は弟の行方がまだわかってないそうなんだよ。警察が全力で捜査してくれて入るんだけど数日はかかるだろうって。」
「そっか。廉ちゃん、3日間百々と仲良くお家でステイホームしようね!」
「母さん、百々はよろしく。」
「廉ちゃん、照れるなよ~」
「うざい・・・。」
「玄関付近には警察の方がたまに見回り来てくれるからね。」
「うん。お外はあまり見ないようにね。心に悪いからね。」
「うん・・・。」
「さぁ、ピザ食べよう!!ポテトもあるよ~」
ピリ着いていた空気をピリ着かせていた本人が収めた。
「かぼちゃのスープもちゃんと食べるのよ?廉ちゃん特に。」
「・・・・。」
「返事。」
「はい・・・。」
メンタルが落ちると総じて落ちる俺の食欲。察した母親は早めに釘を打って来た・・・。
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