嵐は突然やってくる

白うさぎ

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第五章 ハタチ

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エレベーターを2回人がいたのでやり過ごし、タワーの展望台へ到着した。
ヘッドホンをまた外してみる。
「ほら、廉くん綺麗だよ!」
直人さんに背中を押されて、展望デッキに向かうと綺麗な京都の夜景が広がっていた。
「どう?来てよかった?」
翔さんが聞いてきたので頷いた。
「望遠鏡覗いてみたら?」
母親に言われて覗いてみる。
「清水寺付近は向こうだね。」
「うわー、めっちゃ見える!!」
百々もテンションが上がっているようだ。
『あの子、フードかぶってキャップもかぶって芸能人かな?』
『さっきちらっと顔見えたけど、すっごい整った顔してたよ!』
百々がやってきて、何やら声のする方を見ている。
「百々ちゃん、あなた想像の100倍怖い顔してるわよ?」
「だって廉ちゃんが嫌がってる!!」
「廉くん、音楽聞こうか。」
首にかけていたヘッドホンをして音楽を直人さんが流してくれた。
すると周りの声が少し小さくなり、さっきの声が消えた。
翔さんは俺の真後ろにいて人からあまり見えないようにしてくれてる。
百々が聞こえる?雑音。とスマホのライン画面を見せてきた。
首を横に振るとにんまり笑った。
そのあともいろんなところを覗いた。
結構フォーカスできるから悪い事してる気持ちになったんだけどね。
人があまりいなくなってヘッドホンを外す。
「廉ちゃん、京都タワーのガチャあるよ!!」
百々が回したいだけじゃん・・・。
すぐにお金を取りだし、回す百々。
「オレンジだ~!!」
「へぇー。組み立てて飾るんだね。」
「光るらしいよ!」
翔さんと百々は興味津々で出てきたガチャの説明書を読んでる。
「百々ちゃんパーツなくすから、ホテルで組み立てなさい?」
母親が百々に声をかけると百々は大事そうにポケットにしまっていた。
『あの!お兄さん芸能人ですか!?」
さっきの人だ・・・・たぶん。
「ごめんね。彼は芸能人じゃないよ。」
『あ、ごめんなさい。」
「いえ。」
直人さんがすぐに間に入ってくれた。
「廉くん、やっぱり人気だね。」
そう言って直人さんが笑う。
「困ったもんだ」
百々は俺の腕をつかんで抱き着いてきた。
「・・・・。」
「百々ちゃん、廉ちゃんが顔で離れてって言ってるわよ。」
「いいじゃん。兄妹なんだから。」
「そういう問題じゃない。だって。」
表情で俺の思考読み取るのやめてよね・・・。
「さ、帰って廉くんもう一回お風呂入ってからだ暖めてね!起きれてたら飲むお酒買って帰ろうか。」
「百々もジュースでいいから一緒に飲む!」
「当り前です!未成年なんだから。」
「へーい。」
すでにあくびが出てる俺と逆にずっと元気いっぱいな百々・・・。
俺起きてる自信ないかもー・・・。
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