嵐は突然やってくる

白うさぎ

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第四章 また一緒に。

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「廉くん、風船で遊ぼうか。」
おじいちゃん先生が赤い風船を取りだして膨らます。
風船でトレーニングになるのだろうか・・・。
「廉くん、マットの上に座ったままでいいからね?落としたほうが負け。よーいスタート!!」
「ぁ・・・。」
夢中になって風船を叩いて上にあげる。
「上手上手。」
座ったままだが右へ左へ前へ後ろへ風船は飛ぶのでしんどくなってきた。
「廉くーん、次行くよぉ~」
終わるころには俺はもうクタクタだった。
「疲れちゃったかな?院長が迎えに来るからそこで休んでていいよ~」
そう言って薄い毛布が体にかけられた。
おじいちゃん先生が片づけをしている音を聞きながら目を閉じた。


「廉くん、寝ちゃったかぁ」
「院長、廉くんよく頑張りましたよ」
「どうですか?1週間で何とかなりそうですか?」
「えぇ、疲れたようですけど初日にあれだけ動けたら体力づくりなんてあっという間ですよ。」
「そうですか。どうしようかな。とりあえず院長室に連れていこうかな。」
「車いす使います?」
「あぁ、大丈夫。この子ごはん食べれなかったから体重が軽くて。」
「ほー。そりゃ困りましたな。」
「よいしょ。やっぱり軽いな」
「腰痛めないように気を付けてくださいよ?」
「大丈夫ですよ、今日はありがとうございました。じゃぁ失礼します。」
「はい。」
廉を抱えたままスタスタ歩き、院長室のソファに寝かせた。
毛布を掛けてやると先ほどと変わらずにスヤスヤ寝ている。
「緊張しちゃったかな」
目が覚めたらごはんにしたいので廉のご飯を準備する。
朝保温ができる弁当箱にお粥と卵焼きを入れてきた。
「フルーツゼリー少しだそうかな。」
院長室にある小さな冷蔵庫からフルーツゼリーを取りだす。
少しでもカロリーの摂取量を増やしたい。
おやつにアイスも用意している。


14時になりそろそろ起こさなくてはと直人が声をかけると眠たそうに眼をこすりながら直人を見た。
「ごはんにしようね。」
「・・・・」
「はい。お粥と卵焼き、それにゼリーもどうぞ。」
「・・・・」
ジッと出されたものをみる廉を微笑みながら手を付けるのを待つ直人。
スプーンを握って、お粥を少しすくって口に入れた。
「・・・」
「さ、僕も食べよ。」
百合手作りのお弁当を開けると大好きな甘辛チキンが入っていた。
「百合さんいつもありがとう。」
そう言って手を合わせる直人を不思議そうに見て、卵焼きもつまむ廉。
「廉くん、ゼリーまで頑張ろうね!」
お粥の量は元から少なく、廉が完食で来たと感じられる量にしてある。
卵焼きも2切れだけ。
ゆっくり食べ終えたのを確認してゼリーを出す。
メロンとマスカットの珍しい果肉入りゼリー。
「はい、どうぞ。」
出すと今日はお腹が空いていたのかペロッとゆっくりだが食べた。
「廉くん、今日はいい感じだね!」
「・・・」
「僕を待ってる間リハビリ室で器具使ってもいいし、ここで待っててもいいよ」
「・・・一緒に・・・帰る?」
「うん、今日は百合さんと百々ちゃん女子会なんだって!」
「・・・・」
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