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第四章 また一緒に。
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百々と母親は女子会とのことで、直人さんと帰る時間まで待ちぼうけ・・・。
帰りたい・・・。
でも、帰ったらダメって言われてしまったうえに、今は体力がないので家まで絶対にたどり着けない。
あきらめて院長室でスマホをいじりながら待つ。
ソファにゴロンと横になる。
院長室からは中庭が見えて、車いすの人や松葉杖の人が家族や看護師にサポートされながら散歩をしている。
俺もちょっと前まではサポートしてる人みたいに普通に歩ける体力あったのにな・・・。
ゴロンとしたまま腹筋してみるかと試してみるが5回もすれば体が鉛のようで持ちあがらない・・・。
「ふ・・・っ・・・」
少し悔しくて涙が出てしまった。
体を起こして家具でいつでも支えられるように安全に気を付けながら歩く。途中で躓きかけたりもしたが、この8畳ほどの部屋を5周歩いた。
「廉くん、危ないから無理はしないよ。」
直人さんがいつの間にか部屋にいた。
少し汗をかいている俺を見てドリンクを持ってきながら少し心配げな顔をしていた。
「ほら、汗かいてる。いつものやつ飲んで。」
ストローキャップでチューチュー吸いながら水分補給をする。
前より水分も摂取できるようになってきた。
「おじいちゃん先生がいるお部屋に行っておいで。手が空いたときにリハビリのメニューをしてくれるよ。」
おじいちゃん先生のところか・・・
できれば一人で練習したいがプロに見てもらって筋トレとかしたほうが体力作れるかな。
おじいちゃん先生のいるリハビリ室へ行くとおじいちゃん先生がニコニコしながら待っていた。
「こんにちは。さっきぶりだね!」
「・・・ちわ・・・」
「さぁリハビリを先にするかい?それとも少しお話ししてからにするかい?」
「リハビリ・・・」
「うん、わかったよ。廉くん、急ぎすぎはよくないからね?これだけは覚えておいて?」
「・・・早く・・・前みたいに普通に生活したい・・・」
「そっかぁ。廉くんがご飯食べれるようになってることとかさっき聞いたよ?無理しなければきっとすぐ普通の生活に戻れるよ。でも、そのためには廉くんの心も体も健康じゃなきゃね!」
「・・・・」
「廉くん、最近何か不安なこととかある?」
「・・・・」
「ごめんごめん。無理には聞かない。さぁリハビリをしようか。まずは準備体操からね」
そう言っておじいちゃんがゴロンとした俺の足を曲げ伸ばししてストレッチをしてくれる。
不安なことか・・・。
翔さんとの関係や、トラウマのこと、将来のこと、俺が生きてるだけで誰かに迷惑をかけてしまうこと―
言ってもいいのだろうか。
帰りたい・・・。
でも、帰ったらダメって言われてしまったうえに、今は体力がないので家まで絶対にたどり着けない。
あきらめて院長室でスマホをいじりながら待つ。
ソファにゴロンと横になる。
院長室からは中庭が見えて、車いすの人や松葉杖の人が家族や看護師にサポートされながら散歩をしている。
俺もちょっと前まではサポートしてる人みたいに普通に歩ける体力あったのにな・・・。
ゴロンとしたまま腹筋してみるかと試してみるが5回もすれば体が鉛のようで持ちあがらない・・・。
「ふ・・・っ・・・」
少し悔しくて涙が出てしまった。
体を起こして家具でいつでも支えられるように安全に気を付けながら歩く。途中で躓きかけたりもしたが、この8畳ほどの部屋を5周歩いた。
「廉くん、危ないから無理はしないよ。」
直人さんがいつの間にか部屋にいた。
少し汗をかいている俺を見てドリンクを持ってきながら少し心配げな顔をしていた。
「ほら、汗かいてる。いつものやつ飲んで。」
ストローキャップでチューチュー吸いながら水分補給をする。
前より水分も摂取できるようになってきた。
「おじいちゃん先生がいるお部屋に行っておいで。手が空いたときにリハビリのメニューをしてくれるよ。」
おじいちゃん先生のところか・・・
できれば一人で練習したいがプロに見てもらって筋トレとかしたほうが体力作れるかな。
おじいちゃん先生のいるリハビリ室へ行くとおじいちゃん先生がニコニコしながら待っていた。
「こんにちは。さっきぶりだね!」
「・・・ちわ・・・」
「さぁリハビリを先にするかい?それとも少しお話ししてからにするかい?」
「リハビリ・・・」
「うん、わかったよ。廉くん、急ぎすぎはよくないからね?これだけは覚えておいて?」
「・・・早く・・・前みたいに普通に生活したい・・・」
「そっかぁ。廉くんがご飯食べれるようになってることとかさっき聞いたよ?無理しなければきっとすぐ普通の生活に戻れるよ。でも、そのためには廉くんの心も体も健康じゃなきゃね!」
「・・・・」
「廉くん、最近何か不安なこととかある?」
「・・・・」
「ごめんごめん。無理には聞かない。さぁリハビリをしようか。まずは準備体操からね」
そう言っておじいちゃんがゴロンとした俺の足を曲げ伸ばししてストレッチをしてくれる。
不安なことか・・・。
翔さんとの関係や、トラウマのこと、将来のこと、俺が生きてるだけで誰かに迷惑をかけてしまうこと―
言ってもいいのだろうか。
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