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第二章 翔の仕事
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警察は10時に来ることになっている。
oliveには9時についた。
今日は幹也さんと透矢さんがシフトらしい。
羽間さんじゃなくてよかった・・・。
二人に挨拶をしてデザインルームへ上がる。
風太さんと文さんがいつも通り「おはよう」と挨拶をしてくれた。
「おはようございます。」
「風太、ぬいぐるみ廉くん気に入ったみたいだよ。」
「本当っすか!?よかったっす!!」
「風太、廉くんに特別なココア入れてあげて。」
文さんに言われてすぐに特別なココアを作り始めてくれた。
「廉くん、どうしよっか。社長室でお話しする?」
「・・・・」
「でも、昨日俺たちが受けた通りだとどの道ここに上がることになるよ?」
「そっか・・・。お守りあるからね、いざとなったら。」
「・・・はい」
「廉くん悪い事してないんだからそんな顔しないの」
翔さんが頭をポンポンしてくれる。
「できたっすよ!特別なココア」
「ありがとうございます・・風太さん」
「ありがとな風太」
「文さん!俺イケメン兄弟二人に朝からお礼言われましたよ!!今日はいいことあるっすかね!!」
「あるよ~風太は今日は1着仮サンプル仕上げるっていうとってもいいことがある」
「・・・・文さん、鬼っす・・・。廉くん、部屋の隅見てみてくださいっす!」
風太さんに引っ張られていくと大きなクマのぬいぐるみ。
「おっきいっすよね!これなら埋もれて眠れるっすよ」
「風太、買ったの?」
「はい!」
「後で払うよ。廉くんの為でしょ?」
「いいっすよ。俺からのプレゼントっす」
「給料に追加しとく。」
早速ポフッとしに行く。
「ふかふか」
「喜んでもらえてよかったっす!」
「廉くん警察がくるまでそこでゆっくりしといていいよ。」
「寝れるなら寝てもいいし!」
「これは僕からね~」
そう言ってタオルケットのような薄手のクマ柄の布がかけられた。
「ありがとな文」
「いいえ。」
「廉くんそれ文の手作りだよ」
「え!」
「文は縫製得意だからね」
「そう!僕そういうの作るの得意なんだ。」
「すごいです!!」
「さ、リラックスできるように寝ときなさい」
文さんに促されて目を閉じる。
「廉くん眠れてないっすか?」
「昨日は2時まで起きてたよ。なんか事件のことだけじゃなくて将来のことでも悩んでるみたいだった。」
「で、翔はいいアドバイスできたの?」
「まぁまぁ。昨晩は俺が寝かし付けたけど、事件当日はやっぱり眠れなったみたいで親の部屋に起きたらいたよ。」
「親にはかなわなかったか」
文が笑うと、翔がムスっとする。
「今は眠れてるっすかね」
「うん、表情も穏やかだし眠れてそうだよ。1時間だけどゆっくりストレスなしでいてほしいよ。」
「ここがトラウマの場所にならないようにしてあげたいっすしね」
「それであの隅に、あのデカいクマ置いたのか?」
「それもあるっす」
「風太、たまにはやるな」
「いつもやる奴っす俺は。」
oliveには9時についた。
今日は幹也さんと透矢さんがシフトらしい。
羽間さんじゃなくてよかった・・・。
二人に挨拶をしてデザインルームへ上がる。
風太さんと文さんがいつも通り「おはよう」と挨拶をしてくれた。
「おはようございます。」
「風太、ぬいぐるみ廉くん気に入ったみたいだよ。」
「本当っすか!?よかったっす!!」
「風太、廉くんに特別なココア入れてあげて。」
文さんに言われてすぐに特別なココアを作り始めてくれた。
「廉くん、どうしよっか。社長室でお話しする?」
「・・・・」
「でも、昨日俺たちが受けた通りだとどの道ここに上がることになるよ?」
「そっか・・・。お守りあるからね、いざとなったら。」
「・・・はい」
「廉くん悪い事してないんだからそんな顔しないの」
翔さんが頭をポンポンしてくれる。
「できたっすよ!特別なココア」
「ありがとうございます・・風太さん」
「ありがとな風太」
「文さん!俺イケメン兄弟二人に朝からお礼言われましたよ!!今日はいいことあるっすかね!!」
「あるよ~風太は今日は1着仮サンプル仕上げるっていうとってもいいことがある」
「・・・・文さん、鬼っす・・・。廉くん、部屋の隅見てみてくださいっす!」
風太さんに引っ張られていくと大きなクマのぬいぐるみ。
「おっきいっすよね!これなら埋もれて眠れるっすよ」
「風太、買ったの?」
「はい!」
「後で払うよ。廉くんの為でしょ?」
「いいっすよ。俺からのプレゼントっす」
「給料に追加しとく。」
早速ポフッとしに行く。
「ふかふか」
「喜んでもらえてよかったっす!」
「廉くん警察がくるまでそこでゆっくりしといていいよ。」
「寝れるなら寝てもいいし!」
「これは僕からね~」
そう言ってタオルケットのような薄手のクマ柄の布がかけられた。
「ありがとな文」
「いいえ。」
「廉くんそれ文の手作りだよ」
「え!」
「文は縫製得意だからね」
「そう!僕そういうの作るの得意なんだ。」
「すごいです!!」
「さ、リラックスできるように寝ときなさい」
文さんに促されて目を閉じる。
「廉くん眠れてないっすか?」
「昨日は2時まで起きてたよ。なんか事件のことだけじゃなくて将来のことでも悩んでるみたいだった。」
「で、翔はいいアドバイスできたの?」
「まぁまぁ。昨晩は俺が寝かし付けたけど、事件当日はやっぱり眠れなったみたいで親の部屋に起きたらいたよ。」
「親にはかなわなかったか」
文が笑うと、翔がムスっとする。
「今は眠れてるっすかね」
「うん、表情も穏やかだし眠れてそうだよ。1時間だけどゆっくりストレスなしでいてほしいよ。」
「ここがトラウマの場所にならないようにしてあげたいっすしね」
「それであの隅に、あのデカいクマ置いたのか?」
「それもあるっす」
「風太、たまにはやるな」
「いつもやる奴っす俺は。」
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