嵐は突然やってくる

白うさぎ

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第二章 翔の仕事

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「廉くん、警察の人来たから起きようか・・・」
翔さんが体をゆすってくる。
でも、眠気が勝ってしまってクマに埋もれる。
「廉くーん?かわいいし、眠たいのもすっごくわかるんっすけどこのあと衣装合わせとかあるし・・・とにかく起きてほしいっす!!」
「廉くん、ほら起きてぇ~メロンソーダあるよ?」
「・・・・」
子供じゃない。メロンソーダごときじゃ眠気を取るに決まってる。
文さん手作りのタオルケットをさらに被る。
夏の冷房から避けるタオルケットの中ってなんでこんなに気持ちいいのだろう。
「よっぽど眠たいんでしょうね。」
だれか知らない声に笑われてるし、なんかすっごく視線を感じる。
クマの後ろに移動して手の隙間から見てみる。
「ん・・・・けいさつ・・・?」
なんか俺今年だけで警察に事情聴取されるの何気に2回目。
1回目は福岡のプチ家出の時。2回目は原因俺じゃないのにな・・・。 
「起きた?そこではなす?」
「いいの・・・・?」
「うん、たぶんいいと思うよ。廉くんが好きなところで。」
たぶん発作が起きないようにの配慮だろうな。普通ならちゃんと座ってだもん。まぁ座ってはいるけど、クマの後ろだからな。
「こんにちは。白山廉さんであってますね?」
「はい・・・。」
やっぱりなんだかこっちが悪い事している気分。
「どうして、廉さんは一人でここにいたんですか?」
「俺は人の怒鳴り声とかそういうのダメだから・・・・。あの時は怒鳴り声が聞こえたから俺はいっても迷惑かける。発作が起きないように最善を尽くすのが俺にできることだったから・・・。」
「そうですか。」
そのあとも淡々と事情聴取をされた。
あとは非常口まで行く途中のこととか、機動隊とのアイコンタクトや携帯での会話とか。
一通り聞かれたら30分ほどで俺は解放されて、翔さんが少し話しを聞かれていた。


「はい、メロンソーダ。」
「ありがとうございます・・・」
「頑張ったね。」
「はい・・・」
文さんからメロンソーダを渡されコクコクと飲み干す。
氷をガリガリかみ砕いて、ごちそうさまと手を合わせてまたクマの元へ戻る。
翔さんも話が終わったらしい。
「廉くん、父さんから電話だよ」
「直人さん?」
電話を替わると確かに直人さんの声だった。
『廉くん、どうもないかい?』
「はい。落ち着くスペースができてて、そこで事情聴取を受けたので。」
『よかった。心配でそわそわしちゃって。でも、無事終わったならよかったよ』
「心配おかけしました」
『いいんだよ。僕は君の親なんだから。心配するのは当たり前だよ。』
「ありがとうございます・・・。」
『この後も何かあったら遠慮せず電話するんだよ』
「はい」
直人さんと翔さんの心配性はそっくりだな・・・と思った。
「さ、廉くん衣装を確認しようね」
「はぁい。」
30着試着するらしい・・・。なんか事前に聞いてたのより増えた気がするんだけど!?と思いながらもすべて試着していった。
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