嵐は突然やってくる

白うさぎ

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第二章 翔の仕事

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今日は百々がバイトの日とのことで、夜食にドーナツを買ってきてくれた。
「廉ちゃんはイチゴチョコリングだよね!」
俺の好きなドーナツは1位イチゴチョコリング、2位ダブルチョコドーナツ、3位シュガードーナツだ。
百々は大抵イチゴチョコリングを買ってきてくれる。
「翔さんはなんとなくチョコ系かと思ってダブルチョコドーナツにしてみたんだけど・・・」
「ダブルチョコドーナツ好きだよ。ありがとう」
「よかった!百々は安定のアップルパイ!!」
「ねぇ。百々さ、ドーナツ屋で何でいつもアップルパイなの。」
「だって、おいしいんだよ?これ」
「いや、たまにはドーナツをさ」
「まぁまぁ。百々ちゃんドーナツ少し食べる?」
「ううん、ニキビできるからこれでいい!」
「ほぉ。あんなにいつも甘いものばかり食べる小娘が。」
「廉ちゃん、ドーナツ返して。」
「ごめん百々様!」
「廉くん、明日会社に行ったら明後日着る予定の衣装試着してくれる?一応サイズ見たいから」
「はぁい。」
もぐもぐしながら答える。
翔さん俺たちと話しながらも手はデザインを描いたりしている。
「それ新作?」
と百々が聞いて興味を持っている。
「百々ちゃんはさ、カップルで着るなら何色がいい?カラフルな方で」
「えー。カラフルかぁ・・・。緑と赤・・・とかかな。でも淡い色も好き。」
「それはペアルック?リンクコーデ?」
「リンクコーデ!さすがにペアルックはきつい!」
「廉くんは?」
「俺!?んー俺も二択ならリンクコーデかな・・・」
「赤と緑以外なら?」
「黄色とか・・・」
「あー黄色もありだね!」
「女性ならカーディガン、男性ならパーカーが使いやすいと思う!」
「ありがと。参考になったよ!やっぱり身近に若い子がいると意見が聞けて助かるよ」
「お役に立てて何より。」
トントンとノックが聞こえて直人さんと母親が入ってきた。
「廉ちゃん、翔くんから明日事情聴取受けるって聞いたんだけど。」
「うん。」
「これ。軽い精神安定剤。もしもパニックになったら飲むこと。約束できる?」
「はい。」
「翔、お前も予備持っておいて。廉くんがなくしたり忘れたりしたとき用に。」
「了解。」
「それ飲んで落ち着かなかったら病院においで。待ってるから。」
「はい・・・」
「あら、廉ちゃんぬいぐるみなんて持ってたかしら?」
「会社の人がぬいぐるみくれた。」
「そう、よかったわね」
「名前はあるのかい?」
「ピーター。」
「あれ、名前決めたんだ。」
「癒してもらうから、なんとなくつけた。」
「廉ちゃんかわいい!」
「今日は早く寝るのよ?」
「うん。これ食べて歯磨きしたら寝るよ」
「今日こそ三人でね!!」
あ、百々根に持ってる・・・・こわいな・・・。

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