嵐は突然やってくる

白うさぎ

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第1章 はじめまして。家族になった日

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福岡に来て1日目。
とりあえずバイト探しだ。
無料の求人誌をホテルに持ち帰り、途中で買ったコンビニサラダとおにぎりを食べる。
「優雅な時間だなー。」
スマホはもちろん誰からも連絡が入らないから、動画サイトでBGMを流す機械になっている。
時給で見ると色々あるが夜の清掃とか意外と儲かりそう。
後は以前勤めてたネットカフェならすぐに戦力になれそうだな。
結果初日にして2件面接を申し込んだ。
コンビニで履歴書を買い、記入していく。
「早くアパートも借りなきゃな」
今のままでは、自転車操業になる。
明日面接2件受けて、それ次第ではアパートももう決めよう。
スマホで候補を探すと月4万で借りれる物件が。
もう借りた方がいいだろうか…
初めての自立はわからない事だらけだ。




3日後、面接結果は二つとも合格だった。
「アパート借りちゃおうかな」
保証人どうしようかな。
広島にいるおばあちゃんにお願いしようかな。
おばあちゃん俺が福岡にいる事黙ってられるかな。
サイトを見ていると保証人なしOKの文字。
「これでいいや!」
意外に綺麗なアパートに見える。
しかもバイト先からも近い。
すぐに内見予約をした。

家出4日目にしてバイト先が決まり、
7日後にはアパートが決まった。
「順調、順調!!」

バイトもこなして、早一カ月がたったある日。
バイトも休みで大学の予習をしながら、朝ごはんのパンを食べていた。
ピンポーンとチャイムが鳴った。
「おはようございます。警察の田沼です。」
玄関を開けると50歳くらいの女性警官。
「?お、おはようございます...」
俺なんかしたかな?
「白山廉さんですね?」
「?はい。」
そっか母親が再婚したから苗字変わったんだ。
「親御様から行方不明との事で探してました。事件などではないですか?」
「違います。自立しただけです!」
「そうですよね。とりあえず、親御さんが心配されてるので電話連絡してもらえますか?」
「...やだ。」
「え?」
「やです!」
「ん?電話かけるだけでいいんですよ?」
ぷいっとすると苦笑いしてる女性警官。
「困ったな~。宮原さん、どうしますか?」
ドアで見えなかったが、男性警官もいたみたいだ。
「お兄さん、私たちから親子さんにいましたよって報告はしてもいいかな?」
「嫌って言ってもするじゃないですか。」
「よくわかってる」
なんか笑われてるし。
「帰らないって伝えといてください。じゃ。」
「こらこら」
ドアを閉めようとすると足を入れてきた。
よくドラマで見るやつじゃん。
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