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第1章 はじめまして。家族になった日
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リビングは部屋とは違いモダンなグレーにダウンライト、床は大理石...
次元がいきなり違いすぎなんだよ...
「さ、始めましょう」
「廉くん百々ちゃん、白山家へようこそ。乾杯」
「「かんぱーい」」
「「...」」
「もぉ~。廉ちゃん、百々ちゃん?」
「「...」」
「大丈夫だよ、百合さん。二人にいきなり家族に認めて仲良くしろなんて酷なことは言わないし思ってないよ。再婚はあくまで私たちの勝手だし。だから、廉くんも百々ちゃんも無理しなくていいんだからね。無理してストレスで倒れたら大変だ。」
「俺は早く仲良くしたいけどな~」
「翔くんは二人に興味津々ね!」
「もちろん!こんな可愛い弟と妹ができて、俺は二人に感謝しかないよ!」
お寿司を食べながら百々とため息をついた。
母親と直人さんから婚姻届の証人にサインしてほしいと言われ、これは仕方なくサインした。
フルーツがたくさん乗ったケーキを食べ、
百々と二人で部屋に戻った。
「廉ちゃん、夜ふかしといえばお菓子がないとね!」
「それは、コンビニ行こうよって事?」
「話が早い!!さすが!」
「でも、今22時だよ?」
「こっそり出たら大丈夫だよ」
「鍵は?」
「ママから入手した!」
「母さんは知ってるの?」
「ううん」
「嫌な予感するけどなー」
「でも、コンビニ徒歩5分だし、すぐ戻れば大丈夫だよ!」
「はぁ」
「お願い」
「もー。」
結局可愛い妹には勝てず...
二人で息を殺して階段を降りて、玄関を出る。
鍵をカチャリと最低限の音に留めて抜け出しに成功。
コンビニについて、百々がお菓子を選ぶのを隣でスマホを見ながら待つ。
「百々、選んだ?」
「廉ちゃんアイスは?」
「えー、お風呂先入らなきゃだから溶けちゃうじゃん。」
「そっか...じゃあ、プリンにしよ!」
「はい、カゴに入れて。」
「ありがとう!」
「あと、炭酸と廉ちゃんお水?」
「水はなんか部屋にウォーターサーバーの小さいのあったからいいや。」
「百々の部屋にはなかったから、廉ちゃん脱水対策されてるね」
苦笑いしながら会計へ向かい、支払いを済ませて外へ出た。
「こんな時間に二人でコソコソどこ行ってんの?」
「「あ...」」
そこには車に寄りかかりながらこちらを見る翔さんがいた。
「べ、別に勝手でしょ、俺たちの。」
「誰かに言って出た?」
「「...」」
「とりあえず乗って。家帰るよ。」
怒気を含んだ声にびくつく俺と、腕にしがみつく百々。
これ以上怒らせるのはヤバそうだと判断し後部座席に乗った。
てかたった5分くらい徒歩で...
黙っておくけど。
家について、車を降りて家に今度は堂々と鍵を開けて入る。
母親が誰かしらくらいのテンションでヒョコっと覗いた。
「あら?出かけてたの?おかえりなさい」
「...ただいま」
靴を揃えてスリッパを履くと後ろから来た翔さんに腕を掴まれ2階の俺の部屋に百々と二人で入れられた。
次元がいきなり違いすぎなんだよ...
「さ、始めましょう」
「廉くん百々ちゃん、白山家へようこそ。乾杯」
「「かんぱーい」」
「「...」」
「もぉ~。廉ちゃん、百々ちゃん?」
「「...」」
「大丈夫だよ、百合さん。二人にいきなり家族に認めて仲良くしろなんて酷なことは言わないし思ってないよ。再婚はあくまで私たちの勝手だし。だから、廉くんも百々ちゃんも無理しなくていいんだからね。無理してストレスで倒れたら大変だ。」
「俺は早く仲良くしたいけどな~」
「翔くんは二人に興味津々ね!」
「もちろん!こんな可愛い弟と妹ができて、俺は二人に感謝しかないよ!」
お寿司を食べながら百々とため息をついた。
母親と直人さんから婚姻届の証人にサインしてほしいと言われ、これは仕方なくサインした。
フルーツがたくさん乗ったケーキを食べ、
百々と二人で部屋に戻った。
「廉ちゃん、夜ふかしといえばお菓子がないとね!」
「それは、コンビニ行こうよって事?」
「話が早い!!さすが!」
「でも、今22時だよ?」
「こっそり出たら大丈夫だよ」
「鍵は?」
「ママから入手した!」
「母さんは知ってるの?」
「ううん」
「嫌な予感するけどなー」
「でも、コンビニ徒歩5分だし、すぐ戻れば大丈夫だよ!」
「はぁ」
「お願い」
「もー。」
結局可愛い妹には勝てず...
二人で息を殺して階段を降りて、玄関を出る。
鍵をカチャリと最低限の音に留めて抜け出しに成功。
コンビニについて、百々がお菓子を選ぶのを隣でスマホを見ながら待つ。
「百々、選んだ?」
「廉ちゃんアイスは?」
「えー、お風呂先入らなきゃだから溶けちゃうじゃん。」
「そっか...じゃあ、プリンにしよ!」
「はい、カゴに入れて。」
「ありがとう!」
「あと、炭酸と廉ちゃんお水?」
「水はなんか部屋にウォーターサーバーの小さいのあったからいいや。」
「百々の部屋にはなかったから、廉ちゃん脱水対策されてるね」
苦笑いしながら会計へ向かい、支払いを済ませて外へ出た。
「こんな時間に二人でコソコソどこ行ってんの?」
「「あ...」」
そこには車に寄りかかりながらこちらを見る翔さんがいた。
「べ、別に勝手でしょ、俺たちの。」
「誰かに言って出た?」
「「...」」
「とりあえず乗って。家帰るよ。」
怒気を含んだ声にびくつく俺と、腕にしがみつく百々。
これ以上怒らせるのはヤバそうだと判断し後部座席に乗った。
てかたった5分くらい徒歩で...
黙っておくけど。
家について、車を降りて家に今度は堂々と鍵を開けて入る。
母親が誰かしらくらいのテンションでヒョコっと覗いた。
「あら?出かけてたの?おかえりなさい」
「...ただいま」
靴を揃えてスリッパを履くと後ろから来た翔さんに腕を掴まれ2階の俺の部屋に百々と二人で入れられた。
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