馬鹿でミーハーな女の添い寝フレンドになってしまった俺の話。

茜琉ぴーたん

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 この日の朝、遥は銀行の封筒を長岡に差し出して

「はいコレ、今日のデート資金と直樹のお手当ね」

と伝えていた。

 中身は万札が5枚、長岡は確認して絶句したものの有り難く財布へと収める。

「ディナーは2万くらいそこから飛ぶからね。直樹の日当が1万円くらいかな、だから残りの1万円でランチとおやつね、よろしくぅ」

「あとの1万は?」

「ガソリン代とか…迷惑料的なやつよ」

「あぁそう」

 ならば安い昼飯と観光でもしてデート代を浮かせるか、長岡はルートを考え始めるものの、

「ランチは決めてあるから。大人気の映えるところ、あとねぇ、」

と丸々遥の方でプランは練ってあった。

 面倒なことだと思ったが金を受け取ってしまったので仕方ない、人生に一度はこんなクリスマスも悪くないだろうと長岡は覚悟を決める。
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