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兄弟って良いな!
しおりを挟む放課後。
「田中。」
担任が荷物を纏めていた俺に話しかけて来た。
えっ、なになに??もしかしてホームルーム中にニヤけてたから雑用?!
なんで今日に限って…と落ち込んでいると、担任がそのまま話を続ける。
「お前、美術部に入ったんだってな。」
「え、はい。」
そういや担任に届け出してなかったな。
やべ、そっちか!!!
「部長には会ったか?」
「秀先輩ですか?会いましたよ。」
すると、担任は面食らったような顔をした。
「秀…先輩…?」
「え、なんですか。」
「名前で呼んでるのか?」
「そりゃ、皇先生と区別付かないので…」
「そうか…初めてかもしれねえな。」
担任は綻ぶ様に笑うと、俺の頭をグシャッと撫でた。
ああっ!折角セットした髪が…っ!!!
許すまじイケメン!
「アイツ、少し頑張りすぎるところがあるんだ。たまに気に掛けてやってくれ。」
「え?」
「アイツには、お前みたいな適当な奴が良い薬になるだろ。」
「ちょっと聞き捨てならないのですが!!!」
「じゃ、よろしくな。」
一方的に要件を伝え、踵を返す担任は、
「クソッ…いい兄貴じゃねえか…!」
俺様ながらもめちゃくちゃ良い兄貴だった。
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