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主人公
しおりを挟むふぅ~~~~~~
危なかった!!今のはギリギリセーフだったな!!
と自分を鼓舞しながら着席する。
ざっと見渡すと、隣にこれまたキラキライケメンと、少し離れたところにこれまた2人のイケメン。
…あれ?イケメンの配分間違ってない?
俺らのクラス、新入生のイケメン大集合しちゃってない?
一学年4クラスあるのだが、イケメンは新入生のうち3人しかいなかったので、他のクラスの人間は総じてモブということになる。
しかも担任までイケメンときた。
すなわち、他のクラスはモブの掃き溜め…まさに地獄絵図だ。
(本当に容赦ないなこのゲーム…)
担任が教壇に登ったので、先程お叱りを受けた俺はしっかりと前を向く。
とはいえ、話を聞くとは約束していないので、じっくりしっかり担任を観察させていただこう。
担任は教師には珍しい暗い茶金のような髪色で、ウルフカットにしている。
スーツは質の良さそうなシックなものだ。
顔立ちで言うと、綺麗な美形の印象だが……言葉遣いがまぁ荒い荒い。
(おー怖。逆らわないようにしとこ。)
…担任がこんな言動でも許される世の中、ポイズン
なんて一人でキメていたところで、春あるあるな自己紹介が始まった。
あ、さっき見つけたヤンデレ君だ。
「黒木 良です…よろしく」
ずっしりと暗く重い雰囲気を漂わせた黒木は、名前だけの自己紹介を終える。
自己紹介サボるタイプのキャラクターらしい。
他の人は趣味くらいは話しているのに、黒木は全くその気がないようだ。
黒の髪と目、白い肌と言った不健康感のある細身の美形だ。
うん、確かに病みそうなタイプだな。
がんばれ主人公。
お、次は王子様か!
「里田 浩平です。趣味はバスケかなあ…1年間よろしくお願いします。」
ンンン~!名前がモブ!
むしろ好感度がアップしちゃうな。
里田は太陽さえも恥入るプラチナブロンドに、焦げ茶の目、180は裕にありそうな長身。
どう頑張っても容姿が主要キャラだった。
それで名前でバランス取りに来たのか。なるほどなるほど。
で、次は主人公君だな。
「主人 公です。仕事をしていますが、学校は両立させていく予定です。よろしくお願いします。」
「名前そのまんまかーい!!!」
「?!」
バッッ、やってしまった!!!
遂にツッコミの手腕をお披露目してしまった。
反則じゃない?主人公?そのままじゃん!
「なんでもないです!すみません先生!!」
「オイ田中!うるせえぞ!!次お前の番だ!」
「あ、そうなん…田中 悟です。趣味ないです。よろしく!」
よし、目立ってない目立ってない!
自分に言い聞かせるように唱える俺は、
イケメン達からの視線をスルーし続けた。
だって目立ってないもん!
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