BLゲームのモブ(俺)は誰にも見つからないはずだった

はちのす

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キラキラオーラ

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「起立ッ!」


「ハイッッッ!!」


…ハッ!
思わず元気いっぱい返事しちゃったけど、そうか今入学式中だったな。やべやべ。

俺は寝こけていたことを隠す様に毅然とした態度で立ち上がったが、叫ぶ様な返事は確かに聞こえていたらしい。

両隣のモブはおもいっきりこっちを凝視している。


(仕方ない、ここはシラを切るしかあるまい!)


「え、何?どうかした?」


先程の絶叫などなかった風に立ち上がると、
列に紛れてそそくさ退場しようとした。

したのだが…


「オイ、新入生。入学早々寝こけるとは肝が据わってんなぁ」


肩をガシィィッって音が鳴るほど掴まれ行動を阻まれる。

アイタタタ!!


「ちょっとなにする…oh…」


「俺のクラスになったからには、一瞬たりとも寝ることは許されねぇ…ん?何だその顔」


振り向いた先には、キラキラオーラを全開で放つスーツ姿のイケメンがいた。

え、オイオイおかしいだろ!
イケメンはこちらの行動を感知しないんじゃないか?!


「もしかして、担任…?」


「大当たりだ」


「うへぇ…」


ダメだ…この担任にはモブフィルターが効かないらしい。

と言うより教師に効かない説あるかもしれん。

キャラ説明でも見かけていない気がするし、ストーリー進行とは全然別軸だから効かない可能性もあるか。
考えるほどにこのフィルターの信用度が下がる。

(もしや俺が海賊王ごっこしてるのも誰かに見られてたり…?)

俺が1人で大航海時代を繰り広げているのを見られていたら、そう考えると足が震えた。

これぞ、"大後悔"ってか!

寒いギャグで恥の上塗りをしながらも、俺は脳味噌に冷や汗をかいて担任の視線をやり過ごす方法を考えた。


(不味いな、決して目立ちたいわけではないのに)


「すみませんでしたっ!以後気をつけますっ!」


「あ?返事だけはいいな…ホームルームも気を抜くなよ。見てっからな」


「へへへ…」


手を捏ねくり回し、どこか俺様気質のある担任と雑談しつつゴマをすっているうちに教室に到着した。


「じゃあ俺はこれで…」


「おい、田中。お前のことは1番に覚えたからな。おかしな真似はすんじゃねぇぞ。」


「ハイ、勿論でございます。」


あ、自己紹介が遅れました。
俺、田中悟って言います。以後よろしく!

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