Please Love Me

稲田シンタロウ(SAN値ぜろ!)

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Ep.2 基地から回収された記録(3)

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   ◆◆◆

「~♪」

 受付の男とは対照的に、清掃員の男は真面目であった。
 掃除用の自動ロボットが巡回しているゆえに念入りにやらなくてもある程度の清潔は保たれる。
 だが、男は単純に掃除が好きであった。
 それにロボットはゴミやホコリを吸い込むことしかしない。だから男はモップを片手に水拭きをやっていた。
 音楽を聴きながらホールを軽く掃除し、やる必要の無い交差点にまで足を伸ばし、それが飽きたら再びホールに戻る。

「……おいおい」

 そしてそれを見た清掃員は思わず呆れた。
 受付はまだ無人だった。
 交代のやつは盛大な寝坊をかましているようだな、と、清掃員の男は思った。
 しかしこれがバレてもクビにならないのがこの基地の良いところであり、悪いところでもある。
 だが、いくらなんでもこれはマズイだろう、そう思った清掃員は事務室に向かうことにした。
 そこなら誰かいるだろう、そう思ったのだ。
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