俺のスパダリはギャップがすごい 〜いつも爽やかスパダリが豹変すると… 〜

葉月

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俺のスパダリはギャップがすごい ー立花蓮sideー

真司の忘れ物 ④

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真司はそう言ってたが、本当にいいんだろうか…?
俺はどこからどうみても男だ。
引かれるに決まってる。
真司が変な目で見られるに決まってる…
今からでも、持っていくのやめようか…

蓮の中で色々な思いが渦巻く中、蓮は真司と真司の職場の後輩のところへやってきた。

あの男性…確か真司とバーで飲んでいた後輩くん…
彼は俺の事、覚えてるんだろうか?

蓮をみた後輩は驚き目を見開く。

「真司…これ…」
蓮は小声になりながら、蓮は真司に合鍵を渡す。
「わざわざありがとう」

後輩くんは…

蓮がチラッと後輩の方を見ると、驚きのあまり言葉を失っていた。

そりゃそうだよな…
仕事の先輩が男と付き合っていたら、驚くよな…

蓮はそんな後輩の様子を見て、気まずそうにしていた。
「じゃあ、俺はこれで…」
蓮はさっとその場を立ち去ろうとした時、
「蓮、もし帰りが遅くなりそうだったら連絡して」

!!
そんな事言ったら余計に真司の立場が…
でも俺の事を隠さずいてくれて、本当に嬉しい。

真司が蓮に声をかけると、蓮は嬉しそうに振り返り微笑みその場を後にした。

蓮の心は暖かくなり、真司に会うまであったトゲトゲした気持ちが無くなる。

ありがとう、真司…

蓮の中には、この言葉しかなかった。
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