どこにでもある異世界転移~第三部 俺のハーレム・パーティはやっぱりおかしい/ラッキースケベは終了しました!

ダメ人間共同体

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第二部 お兄ちゃん、待っててね!/ラッキースケベは必・・・あぁ! そんなものねぇーよ!!

魔法使い・雨宮加奈

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加奈は思う。
茜はいい子だけど時々暴走するクセは何とかして欲しい。
碧さんの苦労が分かる。
異世界に来て僅か数分だが痛いほど思うようになった。
私と詩織で茜の暴走を止めないと、この世界が破滅するんじゃないかと真剣に思うのであった。
絶対に力を渡してはいけない子に究極の力を渡してしまった・・・・・・いや、強奪してしまった。
何故、女神様は簡単に究極の力を渡してしまったのだろうか?
最初のアイアンクローにそれほどの威力があったのだろうか?
ハルフェルナは魔王たちの侵略に崩壊寸前と言うことだけど引導を渡すのは茜なのではないかと真剣に心配していた。

私も碧さんを助けたいと思っている。
私は規則にうるさく細かい事にも色々言う性格なので同級生の男子からとても疎まれている。
そんな私に

「加奈ちゃんが色々注意してくれるから助かるよ」
とか

「細かい事に気がつくね~ いいお嫁さんになれるんじゃない!」
とか

同級生の男子から見れば一番嫌われるところを美徳だといって誉めてくれる。

いつも私や詩織に気を使ってくれる。

「加奈ちゃん、詩織ちゃん、うちの茜ちゃんが迷惑かけてすまないね」
「二人が居るから俺は安心していられるよ」

碧さんはいつも私に優しく接してくれる。
いつも、いつも、いつも・・・・・
だから私も碧さんを助けたいと心から思っている。
心から。


最後に私の順番がやって来た。
どうやら私も魔法使いとして標準的なステータスだそうだ。
好んで魔法使いを選んだのではなく魔法使いしか残っていなかったのだ。
私の魔法が碧さんを助けるのに役立つ日が来れば良いと。




「王様、白田 碧という格好いい少年に心当たりは無いの?」

「茜ちゃん、敬語敬語」
詩織が茜を諭す。

「茜様、少なくとも35人もの異世界人を召喚したという話は聞いたことがございません」

「どこか他の国で召喚したんじゃないの?」

「その可能性は捨て切れませんが我が国を除いて召喚可能な国はウオレル、ウインレルの2カ国だけです」

「他にも沢山、国はあるでしょ」

「他の国は人口35000人も居ません。人口の1割を割いて召喚などするはずがありません。
 10人単位で召喚できるのは我がファイレルを含め3か国だけです」

「エッ!そんなに人類ってそんなに少ないの?」

「魔族や魔物に多くの者が倒されていきました」

「人類ってそんなに弱いの?魔族が強いの?」

「両方です。人間は弱いのですよ。魔族どころか魔物を倒すのが精一杯です」

「魔族と魔物って違うの?」

「魔族というのは知性をもっています。人型をしている者が多いです。
  魔物は獣が魔獣化したものが多いので知性は低いものが多いのです」

「う~~ん、そう」
と茜はあまり興味が無さそうに返事をした。

「じゃぁ、お兄ちゃんは召喚していないということ?」

「少なくとも我が国では召喚はしておりません」

「他の2カ国へ行ってみないと分からないか~面倒ね」

「で、この国はどうすれば助けられるの?」

「この国には魔王が5人います。その5人を封印してい欲しいのです」

「分かったわ。魔王をブッ倒してくるから待ってなさい」

「ちょちょ、茜!ちょっと待て。王様、私達の衣食住と旅に関するお金の面倒見てね。
 そして、茜のお兄さんに関する情報もお願いします。
 それから道案内に誰か身分の高い方を付けてくれませんか?
 例えば第一王子様とか」
と加奈は王様に頭を下げながらお願いをした。

「無礼者が!! 案内人に王子を指名するとは何たる無礼。そこに直れ!」
マストンが激高した。
 
加奈の言い分は恐ろしく無礼で尊大な要求だ。
旅の案内人に第一王子がなるなんて有り合えない事だ。
第一王子と言えば次の国王になる人物なのだ。
旅の人質を差し出せというのと同義語なのだからマストンが激怒するのも当たり前だ。

「マストン様。当然の要求ですわ。
 我々の旅の安全の確保にそれなりの人物を用意していただかないと自由に移動さえ出来ません。
 皆さんが私達を見捨てないようにしていただかないと困りますからね。
 それに、王子様。私達といっしょに魔王討伐に当たれば箔が付きますよね。
 損は無い話だと思いますけど」

「無礼すぎるぞ、小娘!」

「茜、この城壊せる? 魔法いっぱい貰ったでしょ。試し撃ちしたくない?」

「ちょっと撃ちたいかも・・いや、凄く撃ちたくなってきちゃった。
 どうしよう撃っちゃおうかな?何の魔法が良いかな?」
とにっこり笑う。
のちにこれが『勇者・茜の悪魔の微笑み』と言われることになる。

「マストン、控えろ。元より私は茜様の旅に付いて行くつもりだ」

国王グレーコ2世の前に跪き願い出る。

「国王陛下、私からもお願いします。茜様の旅の手助けしとう存じます。
 王子として騎士として何もしないで城で待つことなど国民に顔向けできません。
 何卒、何卒。私の我がままをお聞き入れください。
 私に何かあっても心優しき弟ベルファがいます。何も問題ありません」

王はしばしの沈黙の後。

「分かった。アルファよ。茜様の旅の力になるのじゃ。茜様、加奈殿、アルファのこと頼む」

第一王子アルファが茜たちの旅に同行する事になった。


「さすが、加奈! 私の専属マネージャーの任を与える」

「あぁ、はいはい」

と言って肩を竦めながら、色々と気遣いのできる碧さんの妹なのか?と真剣に考える今日この頃であった。

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