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② 憧れの先輩とこんなことになるなんて
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先輩のために料理をしつつ、着々と家の片付けと掃除をすすめていった。
家がきれいになるのも気持ちがいいし、私の料理が毎回完食されるのも気持ちがいい。
目に見えて成果がわかるこの仕事は、私にあっているようだと思った。
家の掃除と片付けが一通り終わった後は、三日に一度の間隔で通うということになっていた。
男性の一人暮らしなのだから、それくらいで十分のはずだ。
料理もまとめてつくって冷蔵庫に入れておいて、好きな時に自分で温めてもらうことになる。
すっかりきれいになったリビングをぐるりと見渡し、毎日通うのは今日で最後になるかな、と思っていた時のことだった。
背後で扉が開いた音に振り返り、
「……え」
なんとも間の抜けた声をあげてしまった。
そこにいたのは、私が洗濯して畳んでおいたスウェットの下だけ着て、上半身は裸のままの若い男性だった。
無精ひげが剃られ、いつもはボサボサと顔にかかっている髪は水気を含んで後ろにかき上げられていて、黒縁眼鏡もない。
状況的に間違いなく私の雇い主なのだが、初めてはっきりと見たその顔に、私は心の底から驚愕した。
「あ、ごめん、いつもの癖で」
「岸野先輩……?」
踵を返そうとした先輩は、私の呟きに首を傾げた。
「そう呼ばれるのは随分と久しぶりだなぁ。
オレのこと知ってるの?」
「……同じ高校に、通ってました。私が一学年下で……」
私はしどろもどろになりながら、なんとか答えた。
あまりに不意打ちすぎて、脳内処理が追いつかない。
「へぇ、そうなんだ。偶然だね、こんなところで会うなんて」
朗らかに笑ったその顔は、高校生の時と同じように整っているだけでなく、大人の色気まで追加されている。
私の知る限りかなり不健康な生活をしているはずなのに、その上半身は適度に引き締まっていて、目のやり場に困った私は俯いた。
「あ、あの、今日で掃除もだいたい終わりましたので、これからは三日に一度ということでよろしいでしょうか」
「うーん……そうだねぇ」
先輩は考え込むように顎に手をあてて私をじっとみた。
「家政婦さん……栗崎さん、だったよね」
「はい」
「下の名前は?」
「詩乃です。栗崎詩乃」
「詩乃ちゃんね」
突然そんな呼び方をされ、困惑する私に先輩はずんずんと歩み寄ってきた。
「あ、あの」
「高校の時さ、オレのファンだった?」
数歩後ろに下がったところで、背中が壁にくっついてしまった。
逃げ場を失い慌てる私の顔の横に手をついて、先輩は上から覗きこんだ。
「オレにこういうことされるって、妄想したりしなかった?」
した。何度もした。
先輩に壁ドンされるなんて、今の状況はあの頃の妄想そのままだ。
「へぇ、可愛い顔してるじゃない。
オレとしたことが、なんで気づかなかったのかなぁ」
普段はボサボサヨレヨレの先輩には言われたくないと思ったが、大きな手で頬に触れられて言葉が出てこなかった。
「詩乃ちゃんは、オレがなんの仕事してるか知ってる?」
「い、いえ……在宅のお仕事で、すごくお忙しいってことしか」
「そう。じゃあ、見せてあげるよ。おいで」
私は先輩に手を引かれ、仕事部屋に連れて行かれた。
パソコンやよくわからない機器があるその部屋に入るのは、数日前に床掃除をして以来のことだった。
「これ、オレが描いたんだよ」
先輩が慣れた手つきでカチカチとマウスを操作すると、目の前のモニターに絵が映し出された。
「……え」
それは、服の前を開けた若い女性が、大きな胸を揉まれている絵だった。
カチカチとクリックする音とともに、モニターの絵も切り替わっていく。
次の絵は、ブラジャーから引き出された胸の頂きを摘ままれながら、さっきの女性が涙目で喘いるところだった。
その次は、視点が下半身に移動し、ショーツを脱がされていた。
その次は、ついに男性の大きなアレが挿入されるところが描かれていて……
「これって……」
「見ての通り、大人向けのエロ漫画だよ。
オレね、こういうのが専門の漫画家なんだ」
爽やかに笑う先輩がまたカチッとクリックすると、女性の顔に大量の精液がぶちまけられているという、爽やかではない絵が大きく映し出された。
成績優秀な先輩は、どこかの有名大学に進学したという話だったはずだ。
それがまさかエロ漫画家になっているとは。
予想外にも程がある。
「高校の時はサッカーばかりしてたけど、昔から絵を描くのも好きでね。
大学に入ってから仲良くなったのが、二次創作の薄い本とかつくっちゃうようなヤツで、頼まれてイベントの売り子とかしてたら、なんだか楽しくなって、オレもやってみようかなって思って漫画を描き始めたんだよ」
「そう、だったんですか……」
私は漫画に詳しいわけではないが、先輩の絵はとてもきれいだと思う。
女性の表情も仕草も、なんとも色っぽいではないか。
サッカー部のキャプテンで後輩たちからも慕われていた先輩は、きっとなにをしてもそつなく器用にこなせるタイプなのだ。
私とは大違いだ……
「じゃあ、次は詩乃ちゃんの番だよ。
詩乃ちゃんのこと、教えて?」
私は訊かれるままに、高校を卒業した後のことを話した。
といっても、あまり面白い内容ではない。
地元から離れた大学に進学し、そのままそこで就職してOLになったのはいいが、お局様にいびられて退職して、現在は家政婦をしながら資格の勉強をしようとしているところだ。
「資格って、どんなの?」
「とりあえず、簿記か宅建の勉強をしようかと思っています」
「なるほど、無難なところだね」
頷いた先輩は、なぜか顔をぐっと私に近づけてきた。
「じゃあさ、詩乃ちゃん。
オレのところで、バイトする気はない?」
「バイト、ですか?」
「うん。家政婦の仕事に追加して、オレの仕事を手伝ってくれないかな。
もちろん報酬はちゃんと支払うよ」
「私、絵は下手なんですけど」
「ああ、そっちのアシスタントさんはちゃんといるから大丈夫。
詩乃ちゃんには、別のことを頼みたいんだ」
リビングの時のように後ろに下がろうとしたが、大きな両手で頬を覆われて動きが封じられてしまった。
「詩乃ちゃんには、ネタ出しの手伝いをお願いしたい」
「ネタ出し?」
「つまりは、漫画のストーリーとか設定とか、そういうネタを考えるのを手伝ってほしいってことだよ」
なるほど、そういう意味か。
こういうジャンルの漫画にも、ネタが必要であるということは私にもわかる。
ただエロければそれでいいというような、そんな単純なものではないのだろう。
「どうも最近行き詰ってるというか、ネタが尽きて困ってたんだよ。
エッチな動画観たり、官能小説読んだりしたけど、いまいちピンとくるものがなくてね。
このままじゃ、次の新作の締め切りに間に合わないかもって思ってた。
ところが、さっき詩乃ちゃんに先輩って呼ばれた時、なんかビビッときたんだよね」
「は、はぁ……」
今の私は、見苦しくはない程度の最低限の身だしなみだ。
髪は邪魔にならないようにひっつめて、化粧は薄くファンデーションとリップを塗っただけ。
オリーブ色のポロシャツ、動きやすい伸縮素材の黒いパンツ、派遣元から支給された制服代わりの紺色のエプロン。
こんな私のどこに、ビビッとくる要素があったのだろう。
「あの、先輩……ネタ出しの手伝いって、具体的になにをするんですか」
「そうだねぇ。まず、キスするところからかな」
「え?」
キス?先輩と私が、キスするの?
「詩乃ちゃんは、オレとキスするの嫌?」
「そ、それは、嫌ではないと」
思いますけど、と続けようとしたところで、強引に重ねられた唇によって遮られた。
「んうぅっ……!」
分厚い舌が口の中に侵入してきて私の舌に絡みつき、そのまま息が止まりそうなほど深いキスになった。
ファーストキスなわけではないが、なんの心の準備もできていなかった私は抵抗もできずに貪られ続けた。
「どう?嫌じゃなかったよね?」
しばらくしてやっと解放されたが、そんなことを訊かれても呼吸が乱れて返事なんかできない。
「キスだけでそんなに蕩けた顔して。詩乃ちゃんは可愛いなぁ」
先輩の肌から成熟した異性の匂いがして、そこに男性用シャンプーの匂いも混ざって、私の判断力とか理性とか、そういったものを根こそぎ奪っていった。
「って、オレもひとのこと言えないんだけどね。だって、ほら」
ぎゅっと抱きしめられ、視界が全て先輩の素肌で埋まった。
それと同時に、お腹になにか硬いものが押しつけられた。
「詩乃ちゃんのせいで、もうこんなになってる」
それがなんであるのかは、私にもよくわかった。
あの憧れの岸野先輩が、私に欲情してくれている。
そう思うと、ぽっきりと折れたままだった私の自尊心がじんわりと癒されていくのを感じた。
「これ、ほしくない?」
硬いものの存在を主張するように、先輩は私の腰をさらに引き寄せた。
「詩乃ちゃんが望むなら、たくさんあげるよ」
至近距離で蠱惑的に笑う先輩の瞳には、はっきりと情欲の色があった。
「ほしいよね?ほしいって言って?」
高校二年生の時、隣のクラスに学年一の美少女がいた。
あの美少女ですら、先輩に告白してフられたという話だったのに、今の私はこんなにも先輩に求められている。
こんなの、拒めるはずがない。
「ほ……ほしい、です……」
熱に浮かされたような気分でそう応えると、先輩の瞳がギラリと光った。
家がきれいになるのも気持ちがいいし、私の料理が毎回完食されるのも気持ちがいい。
目に見えて成果がわかるこの仕事は、私にあっているようだと思った。
家の掃除と片付けが一通り終わった後は、三日に一度の間隔で通うということになっていた。
男性の一人暮らしなのだから、それくらいで十分のはずだ。
料理もまとめてつくって冷蔵庫に入れておいて、好きな時に自分で温めてもらうことになる。
すっかりきれいになったリビングをぐるりと見渡し、毎日通うのは今日で最後になるかな、と思っていた時のことだった。
背後で扉が開いた音に振り返り、
「……え」
なんとも間の抜けた声をあげてしまった。
そこにいたのは、私が洗濯して畳んでおいたスウェットの下だけ着て、上半身は裸のままの若い男性だった。
無精ひげが剃られ、いつもはボサボサと顔にかかっている髪は水気を含んで後ろにかき上げられていて、黒縁眼鏡もない。
状況的に間違いなく私の雇い主なのだが、初めてはっきりと見たその顔に、私は心の底から驚愕した。
「あ、ごめん、いつもの癖で」
「岸野先輩……?」
踵を返そうとした先輩は、私の呟きに首を傾げた。
「そう呼ばれるのは随分と久しぶりだなぁ。
オレのこと知ってるの?」
「……同じ高校に、通ってました。私が一学年下で……」
私はしどろもどろになりながら、なんとか答えた。
あまりに不意打ちすぎて、脳内処理が追いつかない。
「へぇ、そうなんだ。偶然だね、こんなところで会うなんて」
朗らかに笑ったその顔は、高校生の時と同じように整っているだけでなく、大人の色気まで追加されている。
私の知る限りかなり不健康な生活をしているはずなのに、その上半身は適度に引き締まっていて、目のやり場に困った私は俯いた。
「あ、あの、今日で掃除もだいたい終わりましたので、これからは三日に一度ということでよろしいでしょうか」
「うーん……そうだねぇ」
先輩は考え込むように顎に手をあてて私をじっとみた。
「家政婦さん……栗崎さん、だったよね」
「はい」
「下の名前は?」
「詩乃です。栗崎詩乃」
「詩乃ちゃんね」
突然そんな呼び方をされ、困惑する私に先輩はずんずんと歩み寄ってきた。
「あ、あの」
「高校の時さ、オレのファンだった?」
数歩後ろに下がったところで、背中が壁にくっついてしまった。
逃げ場を失い慌てる私の顔の横に手をついて、先輩は上から覗きこんだ。
「オレにこういうことされるって、妄想したりしなかった?」
した。何度もした。
先輩に壁ドンされるなんて、今の状況はあの頃の妄想そのままだ。
「へぇ、可愛い顔してるじゃない。
オレとしたことが、なんで気づかなかったのかなぁ」
普段はボサボサヨレヨレの先輩には言われたくないと思ったが、大きな手で頬に触れられて言葉が出てこなかった。
「詩乃ちゃんは、オレがなんの仕事してるか知ってる?」
「い、いえ……在宅のお仕事で、すごくお忙しいってことしか」
「そう。じゃあ、見せてあげるよ。おいで」
私は先輩に手を引かれ、仕事部屋に連れて行かれた。
パソコンやよくわからない機器があるその部屋に入るのは、数日前に床掃除をして以来のことだった。
「これ、オレが描いたんだよ」
先輩が慣れた手つきでカチカチとマウスを操作すると、目の前のモニターに絵が映し出された。
「……え」
それは、服の前を開けた若い女性が、大きな胸を揉まれている絵だった。
カチカチとクリックする音とともに、モニターの絵も切り替わっていく。
次の絵は、ブラジャーから引き出された胸の頂きを摘ままれながら、さっきの女性が涙目で喘いるところだった。
その次は、視点が下半身に移動し、ショーツを脱がされていた。
その次は、ついに男性の大きなアレが挿入されるところが描かれていて……
「これって……」
「見ての通り、大人向けのエロ漫画だよ。
オレね、こういうのが専門の漫画家なんだ」
爽やかに笑う先輩がまたカチッとクリックすると、女性の顔に大量の精液がぶちまけられているという、爽やかではない絵が大きく映し出された。
成績優秀な先輩は、どこかの有名大学に進学したという話だったはずだ。
それがまさかエロ漫画家になっているとは。
予想外にも程がある。
「高校の時はサッカーばかりしてたけど、昔から絵を描くのも好きでね。
大学に入ってから仲良くなったのが、二次創作の薄い本とかつくっちゃうようなヤツで、頼まれてイベントの売り子とかしてたら、なんだか楽しくなって、オレもやってみようかなって思って漫画を描き始めたんだよ」
「そう、だったんですか……」
私は漫画に詳しいわけではないが、先輩の絵はとてもきれいだと思う。
女性の表情も仕草も、なんとも色っぽいではないか。
サッカー部のキャプテンで後輩たちからも慕われていた先輩は、きっとなにをしてもそつなく器用にこなせるタイプなのだ。
私とは大違いだ……
「じゃあ、次は詩乃ちゃんの番だよ。
詩乃ちゃんのこと、教えて?」
私は訊かれるままに、高校を卒業した後のことを話した。
といっても、あまり面白い内容ではない。
地元から離れた大学に進学し、そのままそこで就職してOLになったのはいいが、お局様にいびられて退職して、現在は家政婦をしながら資格の勉強をしようとしているところだ。
「資格って、どんなの?」
「とりあえず、簿記か宅建の勉強をしようかと思っています」
「なるほど、無難なところだね」
頷いた先輩は、なぜか顔をぐっと私に近づけてきた。
「じゃあさ、詩乃ちゃん。
オレのところで、バイトする気はない?」
「バイト、ですか?」
「うん。家政婦の仕事に追加して、オレの仕事を手伝ってくれないかな。
もちろん報酬はちゃんと支払うよ」
「私、絵は下手なんですけど」
「ああ、そっちのアシスタントさんはちゃんといるから大丈夫。
詩乃ちゃんには、別のことを頼みたいんだ」
リビングの時のように後ろに下がろうとしたが、大きな両手で頬を覆われて動きが封じられてしまった。
「詩乃ちゃんには、ネタ出しの手伝いをお願いしたい」
「ネタ出し?」
「つまりは、漫画のストーリーとか設定とか、そういうネタを考えるのを手伝ってほしいってことだよ」
なるほど、そういう意味か。
こういうジャンルの漫画にも、ネタが必要であるということは私にもわかる。
ただエロければそれでいいというような、そんな単純なものではないのだろう。
「どうも最近行き詰ってるというか、ネタが尽きて困ってたんだよ。
エッチな動画観たり、官能小説読んだりしたけど、いまいちピンとくるものがなくてね。
このままじゃ、次の新作の締め切りに間に合わないかもって思ってた。
ところが、さっき詩乃ちゃんに先輩って呼ばれた時、なんかビビッときたんだよね」
「は、はぁ……」
今の私は、見苦しくはない程度の最低限の身だしなみだ。
髪は邪魔にならないようにひっつめて、化粧は薄くファンデーションとリップを塗っただけ。
オリーブ色のポロシャツ、動きやすい伸縮素材の黒いパンツ、派遣元から支給された制服代わりの紺色のエプロン。
こんな私のどこに、ビビッとくる要素があったのだろう。
「あの、先輩……ネタ出しの手伝いって、具体的になにをするんですか」
「そうだねぇ。まず、キスするところからかな」
「え?」
キス?先輩と私が、キスするの?
「詩乃ちゃんは、オレとキスするの嫌?」
「そ、それは、嫌ではないと」
思いますけど、と続けようとしたところで、強引に重ねられた唇によって遮られた。
「んうぅっ……!」
分厚い舌が口の中に侵入してきて私の舌に絡みつき、そのまま息が止まりそうなほど深いキスになった。
ファーストキスなわけではないが、なんの心の準備もできていなかった私は抵抗もできずに貪られ続けた。
「どう?嫌じゃなかったよね?」
しばらくしてやっと解放されたが、そんなことを訊かれても呼吸が乱れて返事なんかできない。
「キスだけでそんなに蕩けた顔して。詩乃ちゃんは可愛いなぁ」
先輩の肌から成熟した異性の匂いがして、そこに男性用シャンプーの匂いも混ざって、私の判断力とか理性とか、そういったものを根こそぎ奪っていった。
「って、オレもひとのこと言えないんだけどね。だって、ほら」
ぎゅっと抱きしめられ、視界が全て先輩の素肌で埋まった。
それと同時に、お腹になにか硬いものが押しつけられた。
「詩乃ちゃんのせいで、もうこんなになってる」
それがなんであるのかは、私にもよくわかった。
あの憧れの岸野先輩が、私に欲情してくれている。
そう思うと、ぽっきりと折れたままだった私の自尊心がじんわりと癒されていくのを感じた。
「これ、ほしくない?」
硬いものの存在を主張するように、先輩は私の腰をさらに引き寄せた。
「詩乃ちゃんが望むなら、たくさんあげるよ」
至近距離で蠱惑的に笑う先輩の瞳には、はっきりと情欲の色があった。
「ほしいよね?ほしいって言って?」
高校二年生の時、隣のクラスに学年一の美少女がいた。
あの美少女ですら、先輩に告白してフられたという話だったのに、今の私はこんなにも先輩に求められている。
こんなの、拒めるはずがない。
「ほ……ほしい、です……」
熱に浮かされたような気分でそう応えると、先輩の瞳がギラリと光った。
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