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幼少期編
閑話 心の拠り所
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Side レオンハルト
俺の名はレオンハルト.ロードヴィリア
この国を統べる国王と正妃の母から生まれた
生まれながらに次期国王としての未来を約束された存在、それが俺だ
しかしソレは順当に行けば得られる未来、母上以外にも国王陛下である父上には3人の側室がいる
俺の未来は約束していそうで、脆い足場の上にあるものだと気付いたのは物心ついた頃だ
弟達は教養の授業が終わると直に自由時間を与えられる…
だが俺は次期国王、教養以外にも国の歴史や諸外国の情勢など学ぶ事が余りにも多い…休む暇があっては良き王になれないと教師は常に言い続け俺に自由な時間は無かった
座学、教養、剣術、魔術………毎日毎日毎日毎日……延々と繰り返される知識の刷り込み、それが将来的にこの国を統べるものとして大切なのは幼いながらにわかる…わかるはずなのにどうしても納得できない
母上も父上も優しいとは思う…俺を月に一度、息抜きにと茶会や執務室の見学に誘ってくれる、しかしそれは俺が求めているものじゃないんだ…
俺の両親は初めから全てが出来る天才と呼ばれる人なのだろうと、教師の小言で気付いた
どんなに頑張っても、どんなに努力しても過去の素晴らしい神童と呼ばれた二人の実力の前にはねじ伏せられる…
よく出来たねと褒めてくれることは無い、出来て当然…それが周囲からの俺に対する圧だ
人として悪い方向に自分の性格が向かっていると幼いながらに危機感を覚えたのは何時からだろう…
身体的な幼い身体に見合わない高度な知識と教養を刷り込まれた俺の心は無駄に成長してしまった可能性がある…それも悪い方向に…
俺は普通の子供として扱って欲しかったのだろうか…?ある日から悪い意味で自由奔放な王子と呼ばれるようになった、それは時々、嫌いな教師を辞めさせたり、噂を鵜呑みにし暴走したり、商人を呼んで豪遊したりする事が原因だ
基本はいい子、時々悪さをする時、父上と母上は俺をちゃんと見て話してくれる…それが嬉しくて段々と時々の悪さが目立っていった
進まない授業、いたずらとしては害悪な行為、何故急に出来の良い筈の次期国王を約束された幸運な子が酷い変貌を遂げるのか…みんなわかっていないんだ…俺の気持ちなんて…
シャルティ.サングイスについても商人を通じて知った
国の宰相を務める男の不倫の末に生まれた不義の子、女関係で本当の妻にも逃げられている、その家に不義の子が再婚して連れ子として入ったとそんな噂を聞けば、俺の中のよくわからない…いたずらを含んだ正義が牙を向くのは当たり前の事で…
顔合わせの茶会の日、俺は真っ赤な血のような髪と目を持つそのシャルティという少女を前に、いつもの様にこらしめてやろうと思った
けど、返事もせずに怯える姿が…まるで日々可愛いと大切に守られているその姿が気に食わなくて…手に持っていた飲み物の入ったグラスを、無意識に投げつけてしまったんだ
そこで、俺はルディヴィスに出会う
不義の子である妹を庇い、グラスが直撃した額から血を流し…飲み物で濡れた服をそのままに俺を睨みつける男…
初めてあんなにもゴミを見るような酷い目でみられた…ゾクリと背筋が凍るような違和感、なにより血を流し睨みつけるその顔に恐怖した………
何故そんな目で見られるのかその時は訳がわからない…
次にルディヴィスと再開した時、俺は自分の愚かさを痛感する事になる
サングイス公爵に連れられて来たルディヴィスは頭部を包帯で覆い包帯の下、頬には痛々しい内出血が斑に広がっていた…ある程度整った顔立ちが残念に思えるほど痛々しい姿で俺の前に現れたんだ
俺への暴言、その謝罪のさなか10針縫った傷であることを教えられる…俺がルディヴィスに与えた傷は大怪我だ…痛々しいこの姿も俺が行った行為で生まれたものだった…
あの日のゴミを見るような目を思い出す…あいつは、ルディヴィスはなんて言っていた?
『人の心の痛みがわからない…偽善を振りかざす…』
愚かな行いの末に、正義だと思って振りかざしたものの先に待っていたのはこれか
幼い身体には治癒魔法が掛けられない…それはルディヴィスも同様にだ…だからその包帯の下には一生残るであろう傷が出来ている…なにより大怪我で死ぬことだってあったんだ…俺のせいで死ぬ…俺が馬鹿な事をしたから死ぬ…………
急に怖くなった
俺のせいで…俺のせいで…俺の……………
頭の中をぐるぐると後悔の感情が溢れ出す…何故、俺はあんなに愚かな事をしてしまったのだろうか………
精一杯謝った、シャルティ嬢への暴言も人の心の痛みがわからない奴がする事だ、それは俺…俺は人の心も身体を傷付けてしまう酷い人間なんだ…
後悔と恐怖、色々な感情がぐちゃぐちゃになり涙が溢れていた事に気付かなかった
そんな俺に、ルディヴィスは近づき…痛々しい包帯に触れさせ、こう言ったんだ…
『レオンハルト殿下、その涙は恐怖ですね?命が自分の手で奪われてしまうかもしれない…その事をぼくへの行為で今回学んだのでしょう…とても怖かったと思います
でも、殿下は死を与える行為を、痛みを与えることを間近で知る事が出来た…それは良き王となるのに大切な事だとは思いませんか?
ぼくはちゃんと生きています、それは殿下が心の何処かで人を傷付けてはいけないと力を抑えたからです、今回の事を良い体験として、人の身体を、心を傷付ける行為がいかに酷いことかご理解下さい
人の痛みを…悲しみを理解できる王にぼくは、将来生涯を掛けて仕えたい…それが未来のレオンハルト殿下、あなただったら嬉しいです』
一言一言が俺に響く…
俺がちゃんと反省し、この学びを生かし良き王になれたらルディヴィスは俺に生涯仕えてくれるのか……?こんなにも酷い事を平然としてしまった俺を許してくれるのか…?
痛々しい頭を抱えながら泣く俺をルディヴィスは抱き締め返してくれた…大丈夫と何度も小さな声で言ってくれた
その後もルディヴィスは俺の好きにさせてくれる
愚かな俺が甘えることを受け入れ頭を撫でてくれた…心が暖かくて幸せで…俺が欲しかったものをルディヴィスはこんな俺にくれる…
ルディヴィス………俺はお前が生涯隣に居てくれるなら、きっと道を踏み間違えない立派な王になれると思うんだ
たがら、怪我を理由に婚約者にならないかと言ったのも本気だ…流されたけど…それでも俺は諦めない
俺は自らの愚かさを学んだ、後はひたすらに成長する…父上の為じゃない、母上の為じゃない…国民の為では少しだけあるが…
全てはルディヴィス、お前が良き王だと俺を認めてくれる為に…幸せな国だと、この国に住む者は皆幸せだと言ってくれるように…
俺はきっとルディヴィスが好きなんだ
これは父上が母上に恋をした時の感情と一緒だ…
だから諦めない、待ってろよルディヴィス…
絶対に幸せにしてやる…!!
俺の名はレオンハルト.ロードヴィリア
この国を統べる国王と正妃の母から生まれた
生まれながらに次期国王としての未来を約束された存在、それが俺だ
しかしソレは順当に行けば得られる未来、母上以外にも国王陛下である父上には3人の側室がいる
俺の未来は約束していそうで、脆い足場の上にあるものだと気付いたのは物心ついた頃だ
弟達は教養の授業が終わると直に自由時間を与えられる…
だが俺は次期国王、教養以外にも国の歴史や諸外国の情勢など学ぶ事が余りにも多い…休む暇があっては良き王になれないと教師は常に言い続け俺に自由な時間は無かった
座学、教養、剣術、魔術………毎日毎日毎日毎日……延々と繰り返される知識の刷り込み、それが将来的にこの国を統べるものとして大切なのは幼いながらにわかる…わかるはずなのにどうしても納得できない
母上も父上も優しいとは思う…俺を月に一度、息抜きにと茶会や執務室の見学に誘ってくれる、しかしそれは俺が求めているものじゃないんだ…
俺の両親は初めから全てが出来る天才と呼ばれる人なのだろうと、教師の小言で気付いた
どんなに頑張っても、どんなに努力しても過去の素晴らしい神童と呼ばれた二人の実力の前にはねじ伏せられる…
よく出来たねと褒めてくれることは無い、出来て当然…それが周囲からの俺に対する圧だ
人として悪い方向に自分の性格が向かっていると幼いながらに危機感を覚えたのは何時からだろう…
身体的な幼い身体に見合わない高度な知識と教養を刷り込まれた俺の心は無駄に成長してしまった可能性がある…それも悪い方向に…
俺は普通の子供として扱って欲しかったのだろうか…?ある日から悪い意味で自由奔放な王子と呼ばれるようになった、それは時々、嫌いな教師を辞めさせたり、噂を鵜呑みにし暴走したり、商人を呼んで豪遊したりする事が原因だ
基本はいい子、時々悪さをする時、父上と母上は俺をちゃんと見て話してくれる…それが嬉しくて段々と時々の悪さが目立っていった
進まない授業、いたずらとしては害悪な行為、何故急に出来の良い筈の次期国王を約束された幸運な子が酷い変貌を遂げるのか…みんなわかっていないんだ…俺の気持ちなんて…
シャルティ.サングイスについても商人を通じて知った
国の宰相を務める男の不倫の末に生まれた不義の子、女関係で本当の妻にも逃げられている、その家に不義の子が再婚して連れ子として入ったとそんな噂を聞けば、俺の中のよくわからない…いたずらを含んだ正義が牙を向くのは当たり前の事で…
顔合わせの茶会の日、俺は真っ赤な血のような髪と目を持つそのシャルティという少女を前に、いつもの様にこらしめてやろうと思った
けど、返事もせずに怯える姿が…まるで日々可愛いと大切に守られているその姿が気に食わなくて…手に持っていた飲み物の入ったグラスを、無意識に投げつけてしまったんだ
そこで、俺はルディヴィスに出会う
不義の子である妹を庇い、グラスが直撃した額から血を流し…飲み物で濡れた服をそのままに俺を睨みつける男…
初めてあんなにもゴミを見るような酷い目でみられた…ゾクリと背筋が凍るような違和感、なにより血を流し睨みつけるその顔に恐怖した………
何故そんな目で見られるのかその時は訳がわからない…
次にルディヴィスと再開した時、俺は自分の愚かさを痛感する事になる
サングイス公爵に連れられて来たルディヴィスは頭部を包帯で覆い包帯の下、頬には痛々しい内出血が斑に広がっていた…ある程度整った顔立ちが残念に思えるほど痛々しい姿で俺の前に現れたんだ
俺への暴言、その謝罪のさなか10針縫った傷であることを教えられる…俺がルディヴィスに与えた傷は大怪我だ…痛々しいこの姿も俺が行った行為で生まれたものだった…
あの日のゴミを見るような目を思い出す…あいつは、ルディヴィスはなんて言っていた?
『人の心の痛みがわからない…偽善を振りかざす…』
愚かな行いの末に、正義だと思って振りかざしたものの先に待っていたのはこれか
幼い身体には治癒魔法が掛けられない…それはルディヴィスも同様にだ…だからその包帯の下には一生残るであろう傷が出来ている…なにより大怪我で死ぬことだってあったんだ…俺のせいで死ぬ…俺が馬鹿な事をしたから死ぬ…………
急に怖くなった
俺のせいで…俺のせいで…俺の……………
頭の中をぐるぐると後悔の感情が溢れ出す…何故、俺はあんなに愚かな事をしてしまったのだろうか………
精一杯謝った、シャルティ嬢への暴言も人の心の痛みがわからない奴がする事だ、それは俺…俺は人の心も身体を傷付けてしまう酷い人間なんだ…
後悔と恐怖、色々な感情がぐちゃぐちゃになり涙が溢れていた事に気付かなかった
そんな俺に、ルディヴィスは近づき…痛々しい包帯に触れさせ、こう言ったんだ…
『レオンハルト殿下、その涙は恐怖ですね?命が自分の手で奪われてしまうかもしれない…その事をぼくへの行為で今回学んだのでしょう…とても怖かったと思います
でも、殿下は死を与える行為を、痛みを与えることを間近で知る事が出来た…それは良き王となるのに大切な事だとは思いませんか?
ぼくはちゃんと生きています、それは殿下が心の何処かで人を傷付けてはいけないと力を抑えたからです、今回の事を良い体験として、人の身体を、心を傷付ける行為がいかに酷いことかご理解下さい
人の痛みを…悲しみを理解できる王にぼくは、将来生涯を掛けて仕えたい…それが未来のレオンハルト殿下、あなただったら嬉しいです』
一言一言が俺に響く…
俺がちゃんと反省し、この学びを生かし良き王になれたらルディヴィスは俺に生涯仕えてくれるのか……?こんなにも酷い事を平然としてしまった俺を許してくれるのか…?
痛々しい頭を抱えながら泣く俺をルディヴィスは抱き締め返してくれた…大丈夫と何度も小さな声で言ってくれた
その後もルディヴィスは俺の好きにさせてくれる
愚かな俺が甘えることを受け入れ頭を撫でてくれた…心が暖かくて幸せで…俺が欲しかったものをルディヴィスはこんな俺にくれる…
ルディヴィス………俺はお前が生涯隣に居てくれるなら、きっと道を踏み間違えない立派な王になれると思うんだ
たがら、怪我を理由に婚約者にならないかと言ったのも本気だ…流されたけど…それでも俺は諦めない
俺は自らの愚かさを学んだ、後はひたすらに成長する…父上の為じゃない、母上の為じゃない…国民の為では少しだけあるが…
全てはルディヴィス、お前が良き王だと俺を認めてくれる為に…幸せな国だと、この国に住む者は皆幸せだと言ってくれるように…
俺はきっとルディヴィスが好きなんだ
これは父上が母上に恋をした時の感情と一緒だ…
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絶対に幸せにしてやる…!!
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