38 / 75
"狼"の質疑応答
不幸ヤンキー”狼”を究明する。【3】
しおりを挟む
「”キー”はね、俺と同じで”一匹狼(ロンリーウルフ)”に近い存在なんだけど…これがまた嫌な奴でね~。俺や躑躅…特に躑躅にかな?嫌がらせはされるわ、意味が分かんないことをするわで、俺はすんごい嫌いだから苗字さえも覚えてないの。でもあの時は俺が10歳くらいで”キー”は5歳くらいだったからなぁ~。」
「…あの、その人、当時は5歳から嫌な奴だったんですか?…逆に凄いんじゃ?」
「でもすんごい嫌な奴だよ?…その当時の頭脳が”狼”の中で1番だったんじゃないか、ってもてはやされてたから。…あー!!!思い出すだけでムカつく!!!」
珍しくフライに答える哉太ではあるがそんな彼に今度は幸が疑問を投げかける。
「でも、なんでそんな奴を探してんだよ?…なんかしでかそうだから?とか?」
幸の問い掛けに今度は麗永が答えた。
「というのを場磁石君が言っているんです。その”キー”という人間は”樹”の能力者で自在に操れる能力を持っています。その能力を使って何かをしでかすのではないか…と場磁石君が心配らしくて。」
「あいつ、嫌な事ばっかりするからさ!どうせ厨二病的な発想でもしそうだから、そしたら面倒だな~って思っているだけ。…でもね~。あいつ、男か女か分かんない格好してたから何となく女かなって思って女として探してんだけど…。あー!!!もうムカつく!!!」
哉太が怒りのあまり残りのコーヒーを飲めば幸は再び考えるのだ。
「じゃあますますジュジュちゃんはあり得ないんじゃ…?あんな天使か菩薩か神みたいな、もう聖女って感じの子が哉太さんの言う嫌な奴には俺は思えない。」
「…さっちゃんの過大評価は置いといて。…でも確かに、ジュジュさんがそんなひどい子には見えないですけど?」
幸とフライの見解に皆が頭を悩ませれば制服を着たジュジュが不思議そうな表情をして現れた。彼女は相変わらず長いソックスを履いていてスカートも長めなので脚に入れ墨があるかは分からない。
「???皆さん、どうかされたんですか?難しい顔して?…あと、そこの…、女の子?にしては背も大きいような…?」
ジュジュがスピードの存在に気づき自己紹介をすればスピードも同じようにした。そんな2人を背にして哉太はこのような提案をする。
「とりあえず麗永はあのジュジュちゃんって子と一緒に回るとして。…みんなもさ、せっかくの文化祭だから回りたいっしょ?…だから時間ごとに麗永とジュジュちゃんを、俺と花ちゃん。そんでもやしとスピードと春夏冬さんで見張るとかどうよ?」
「なんでちゃっかり場磁石さんがさっちゃんと一緒なのかを聞いても良いですか?」
「そりゃあ付き合ってるし?あと能力者もバラけた方が守る時に良いかな~って。”キー”があの子だったら何かをしでかす可能性は高いから。なにかご不満でも?…”キー”の能力に負けた白髪もやし君?」
陰で舌打ちをフライではあったが哉太の意見に皆は同意した。するとスピードと話を終えたジュジュが麗永に声を掛ける。
「それじゃあ行きましょっか!私、露店とか回りたいです。」
「いいですよ。行きましょうか。…それでは皆さん、失礼します。」
ジュジュと麗永を見送ってから哉太はスピードに状況を説明しているフライに命令する。
「そんじゃあ!あとはよろしく~!俺と幸はあとで尾行するから。」
「はぁ?なんで僕たちが」
「…スピードはそれでもいいよな?」
怖い笑みを見せてから哉太がスピードに尋ねれば彼は真っ青な顔をして頷いてからそそくさと麗永たちを後を追った。その後ろに続けるフライにうららは呆れつつも哉太にこのような言葉掛けをする。
「さっきの彼岸花君と付き合ってる発言は聞き逃してないですからね?…今度教えて下さい!」
「う~ん。それは困るかも?…可愛い幸を知っていいのは俺だけだから。」
「あは!…じゃあ行ってきます~。」
フライを呼びながら追いかけていくうららに手を振る哉太に幸はぼんやりと見つめる。
「…というか妹さん、そういうの好きだったんだな。始めて知った…。」
幸の発言に哉太はスマホをいじりながら呟く。
「腐女子なんて居るもんだよ~?それぐらい。」
「フジョシ???」
「あー…。花ちゃんは知らなくていいから。」
そんな哉太はスマホに連絡をしてから電話を掛ける。…相手は絶賛、田中 皐月(躑躅)のサイン会を任されている撫子にであった。
「もしもし~?この前言った”キー”がこの学校に居るかもしれないから、一応、用心はしておいて~。警備とかなんか理由付けてかたくした方が良いかも。じゃっ!」
素早く電話を切る哉太に幸は戸惑いやら呆れを見せるが気にしないでいれば、哉太が突然痛がる素振りを見せたのだ。心配になった幸は哉太に尋ねる。
「どうかしたか?…当たっちゃったかな…?コーヒー?かクッキーか?」
「いててて…。花ちゃ~ん、保健室案内してくんない?なんか痛い~。」
「分かったから、そんなに喋んな。連れてくから!」
「…ありがと。」
哉太が腹を抑えながら笑みを零していた。
「…あの、その人、当時は5歳から嫌な奴だったんですか?…逆に凄いんじゃ?」
「でもすんごい嫌な奴だよ?…その当時の頭脳が”狼”の中で1番だったんじゃないか、ってもてはやされてたから。…あー!!!思い出すだけでムカつく!!!」
珍しくフライに答える哉太ではあるがそんな彼に今度は幸が疑問を投げかける。
「でも、なんでそんな奴を探してんだよ?…なんかしでかそうだから?とか?」
幸の問い掛けに今度は麗永が答えた。
「というのを場磁石君が言っているんです。その”キー”という人間は”樹”の能力者で自在に操れる能力を持っています。その能力を使って何かをしでかすのではないか…と場磁石君が心配らしくて。」
「あいつ、嫌な事ばっかりするからさ!どうせ厨二病的な発想でもしそうだから、そしたら面倒だな~って思っているだけ。…でもね~。あいつ、男か女か分かんない格好してたから何となく女かなって思って女として探してんだけど…。あー!!!もうムカつく!!!」
哉太が怒りのあまり残りのコーヒーを飲めば幸は再び考えるのだ。
「じゃあますますジュジュちゃんはあり得ないんじゃ…?あんな天使か菩薩か神みたいな、もう聖女って感じの子が哉太さんの言う嫌な奴には俺は思えない。」
「…さっちゃんの過大評価は置いといて。…でも確かに、ジュジュさんがそんなひどい子には見えないですけど?」
幸とフライの見解に皆が頭を悩ませれば制服を着たジュジュが不思議そうな表情をして現れた。彼女は相変わらず長いソックスを履いていてスカートも長めなので脚に入れ墨があるかは分からない。
「???皆さん、どうかされたんですか?難しい顔して?…あと、そこの…、女の子?にしては背も大きいような…?」
ジュジュがスピードの存在に気づき自己紹介をすればスピードも同じようにした。そんな2人を背にして哉太はこのような提案をする。
「とりあえず麗永はあのジュジュちゃんって子と一緒に回るとして。…みんなもさ、せっかくの文化祭だから回りたいっしょ?…だから時間ごとに麗永とジュジュちゃんを、俺と花ちゃん。そんでもやしとスピードと春夏冬さんで見張るとかどうよ?」
「なんでちゃっかり場磁石さんがさっちゃんと一緒なのかを聞いても良いですか?」
「そりゃあ付き合ってるし?あと能力者もバラけた方が守る時に良いかな~って。”キー”があの子だったら何かをしでかす可能性は高いから。なにかご不満でも?…”キー”の能力に負けた白髪もやし君?」
陰で舌打ちをフライではあったが哉太の意見に皆は同意した。するとスピードと話を終えたジュジュが麗永に声を掛ける。
「それじゃあ行きましょっか!私、露店とか回りたいです。」
「いいですよ。行きましょうか。…それでは皆さん、失礼します。」
ジュジュと麗永を見送ってから哉太はスピードに状況を説明しているフライに命令する。
「そんじゃあ!あとはよろしく~!俺と幸はあとで尾行するから。」
「はぁ?なんで僕たちが」
「…スピードはそれでもいいよな?」
怖い笑みを見せてから哉太がスピードに尋ねれば彼は真っ青な顔をして頷いてからそそくさと麗永たちを後を追った。その後ろに続けるフライにうららは呆れつつも哉太にこのような言葉掛けをする。
「さっきの彼岸花君と付き合ってる発言は聞き逃してないですからね?…今度教えて下さい!」
「う~ん。それは困るかも?…可愛い幸を知っていいのは俺だけだから。」
「あは!…じゃあ行ってきます~。」
フライを呼びながら追いかけていくうららに手を振る哉太に幸はぼんやりと見つめる。
「…というか妹さん、そういうの好きだったんだな。始めて知った…。」
幸の発言に哉太はスマホをいじりながら呟く。
「腐女子なんて居るもんだよ~?それぐらい。」
「フジョシ???」
「あー…。花ちゃんは知らなくていいから。」
そんな哉太はスマホに連絡をしてから電話を掛ける。…相手は絶賛、田中 皐月(躑躅)のサイン会を任されている撫子にであった。
「もしもし~?この前言った”キー”がこの学校に居るかもしれないから、一応、用心はしておいて~。警備とかなんか理由付けてかたくした方が良いかも。じゃっ!」
素早く電話を切る哉太に幸は戸惑いやら呆れを見せるが気にしないでいれば、哉太が突然痛がる素振りを見せたのだ。心配になった幸は哉太に尋ねる。
「どうかしたか?…当たっちゃったかな…?コーヒー?かクッキーか?」
「いててて…。花ちゃ~ん、保健室案内してくんない?なんか痛い~。」
「分かったから、そんなに喋んな。連れてくから!」
「…ありがと。」
哉太が腹を抑えながら笑みを零していた。
10
あなたにおすすめの小説
伝説のS級おじさん、俺の「匂い」がないと発狂して国を滅ぼすらしいい
マンスーン
BL
ギルドの事務職員・三上薫は、ある日、ギルドロビーで発作を起こしかけていた英雄ガルド・ベルンシュタインから抱きしめられ、首筋を猛烈に吸引。「見つけた……俺の酸素……!」と叫び、離れなくなってしまう。
最強おじさん(変態)×ギルドの事務職員(平凡)
世界観が現代日本、異世界ごちゃ混ぜ設定になっております。
逃げた弟のかわりに溺愛アルファに差し出されました。初夜で抱かれたら身代わりがばれてしまいます💦
雪代鞠絵/15分で萌えるBL小説
BL
逃げた弟の身代わりとなり、
隣国の国王である溺愛アルファに嫁いだオメガ。
しかし実は、我儘で結婚から逃げ出した双子の弟の身代わりなのです…
オメガだからと王宮で冷遇されていたので、身代わり結婚にも拒否権が
なかたのでした。
本当の花嫁じゃない。
だから何としても初夜は回避しなければと思うのですが、
だんだん王様に惹かれてしまい、苦しくなる…という
お話です。よろしくお願いします<(_ _)>
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる