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ITADAKIアプリ

アプリ生活 3日目

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なにか不思議な夢を見た。
小さな少女が大人になっていく夢。
人生のリプレイのようだった。

窓から差し込む朝日で目が覚めた。



うーん!と身体を動かすとなんだか感覚が違う。

そう、昨日あのアプリで変身したまま眠っていたことを思い出した。
ただ、記憶をコピーしているからなのか違和感というほどではなく、
自分自身の記憶との整合が微妙にとれていないというような、
言葉で表現しづらい感覚だった。

とはいえとりあえずベッドから起き上がり洗面所に向かった。



洗面所の鏡に映るのはやはり今日子そのものだ。
その顔を見てしまうと昨日の快楽がすぐに思い出される。

すぐに我慢できなくなり自分で胸を揉んだ。



だんだんと気持ちよくなってくるとともに、
服をすべて脱いで、昨日のように鏡に自分を映しながら、
何回も何回もオナニーをした。
ずっとこの身体でいいと思うほど何度も真っ白な世界を見た。

しばらくしてやっと気持ちが落ち着いた。
やはりというべきか股間が大洪水になっていた。
全裸であったのでそのままシャワーを浴びた。



シャワーを浴びてすっきりしたので、
そのまま歯を磨いてとりあえずサイズの大きめの服を着た。

朝食はいつもどおりパンとコーヒーを用意して、
テレビをぼぉーっと見ながらゆったりと食べた。



さすがに仕事の対応もしないとなとパソコンを開き、
メールを確認するといくつか連絡がきていたので、
そのまましばらく作業をすることにした。



2時間ほどたったときに、インターホンが鳴る音がした。
どうやら昨日注文した服やらが届いたようだ。

しかし、直接うけとるのはどうかなと考えて、
あえてインターホンに対応せず宅配ボックスに入れてもらうことにした。

しばらくして宅配ボックスをあけると、
大きめのダンボールと小さいダンボールが入っていた。
早速部屋に持って帰った。



ちょうど仕事もひと段落したので、届いた荷物をあけた。

一つはSDカードだったので一旦今入っているデータを本体に移動させて、
新しいSDカードを挿入してフォーマット後にデータをもとにもどした。
アプリを起動して確認してみるときちんとデータが認識できることを確認した。

大き目の箱には下着や服、スカートやパンツ、
靴やコスメなどが複数入っていた。
今日子の記憶をたよりにそれらを着てみた。

女性用の下着をつけるといままでも十分にすごいスタイルが、
よりすごいメリハリになることがわかる。

そのまま白いブラウスに黒のタイトスカート、
そしてストッキングという組み合わせで着てみた。



全身を鏡にうつしてみると、
びっくりするぐらいの美人がうつっている。
やはりこれが自分であることにまだ驚きを覚える。

そのまま化粧をした。
今日子の記憶に逆らわないのもだいぶ慣れてきた。

しばらくして化粧がおわると、
もう先日見た今日子そのものがそこにうつっていた。

女性用の下着や服を着るだけでもう、
まるっきり今日子になっていることを凄いと思うと同時に、
いま外をでたら今日子になりすませるなと邪な考えた思い浮かんだ。
なんといっても数日前までの今日子の記憶は持ち合わせているので、
今日は少し今日子になりきって過ごしてみようと考えた。

そうとなれば仕事を一気に片付けた。
時間がちょうどお昼になったので、
軽く昼食を作りそそくさと食べた。



そして買ったばかりの靴を履いた。
また、今日子の記憶で好みそうなバッグも買っておいたので、
最低限の荷物を入れて出かけることにした。

とはいえ、今日子の記憶があるとはいえ本人と出くわしてしまっては意味がない。
記憶をたどると昼間、今日子はオフィスで仕事をしているようだ。
つまりこの時間に出くわす可能性は低い。
で、あれば今日子の知人誰かに会ってみて気が付かれないか?を試してみることにした。

しかし、記憶をたどっても友人などの連絡先はでてこない。
が、そこでよいことを思いついた。
今日子のSNSにログインしてみればいいのではないか?と。
記憶を探る限り今日子はITなどには疎いようで2段階認証などの
最近のしかけは使っていないことがわかる。
早速すぐに思い出せたSNSにログインしてみた。



あっさりログインできた。
友人の一覧をみてみるとなかなかかわいい女性がたくさん友人にいるようだ。
しかし、このアカウントでこのまま連絡してしまうと今日子にも通知が届いてしまう。
少し考えた末に今日子らしきダミーのアカウントを作成した。
そしてそこからなんかアカウントがロックされてしまったことを装って数人に連絡してみた。
なお、自分の操作履歴を消して一旦ログアウトした。

しばらくして1件だけ返事があった。
今日子とは仲がよい女性のようだ。
先ほど見た中でも一番自分好みの女性だったのでこれはラッキーと思った。
慎重にやりとりをして近くのファミレスでその女性と会うことになった。
なお、あらかじめあまり時間がないというフリをしておいた。

待ち合わせのファミレスに到着した。
ここからは主に今日子の記憶に任せるようにしてみた。
すると自分の意識が少し遠くなるような感覚を覚えると、
身体が自然と動くようになった。
もちろん、だいたいこうしてみようという
指示は自分でだせることを確認した。

席で待っているとその女性が到着した。

サラサラのロングヘアーに、
今日子に負けず劣らずのメリハリのあるスタイル。
少し外国人っぽい顔立ちで派手めな女性だった。



ここから今日子の記憶に自然と対応してもらう。
なんとも不思議なことに完全に今日子であるかのように、
その友人と会話がはじまる。
当然、突然どうしたの?とか
アカウント大丈夫?のように聞かれることには
自分の意識で判断して答えた。

そうしてまったくバレることなく会話が続いていた。
この女性は奈美恵という名前らしい。

せっかくなのでこの女性のデータも確保しておきたいなと考えた。
おしゃべりに夢中な様子だったのさりげなくスマホを彼女に向けて
例のアプリを立ち上げた。
そして取り込みを行った。



もちろん記憶も。
そして「奈美恵」という名前で保存した。

なんということのない世間話をして、
30分ぐらいが経過して解散となった。
びっくりするぐらい成りすますことができた。
他人の記憶の使い方が少しわかったような気がした。

奈美恵には逆方向に用事があるといって、
そそくさと別れて家に向かって歩きだした。
道中さきほど作ったのダミーアカウントを早速消去した。

家に帰る途中で数件スマホがバイブしたので数人のデータを取り込んだ。
朝届いた大容量のSDカードを挿入してあるので安心して保存した。

そうして5人程度の追加データを得ることができた。

しばらくして家についた。



玄関で靴を脱ぎ、部屋のソファーに座るとどっと疲れがおそってきた。

完全に他人になりすますという初めての体験をしたからだ。
ただ、これは非常に疲れるうえにリスクも大きいと感じた。
やはり、自分だけのカスタムデータを作成して様々な知識なども吸収した、
理想の女性になるべきだなと考えた。

そこで渋々ながら身体と記憶を一旦本来の自分に戻すことにした。
昨日やったのと同じようにアプリの指示に従っていくと、
激痛を伴いながらなんとか元の自分に戻ることができた。
そして記憶も自分のものだけに戻した。



そうこうしていると夜になった。
さすがにお腹が空いたので夕食を作って食べた。

そして実際にどういう女性を作ろうかと考え始めた。
どうせなら様々な職業の知識などをもっているほうが、
便利だろうと。
現時点では今日子が会社員でモデルということしかわかっていないので、
明日いままで取り込んだ記憶を確認してみることにした。
なお、スタイルについてはいいところどりでよいが、
顔については少し考える必要があるなと。
これもゆっくり考えよう。

そうこうしているととても眠くなってきた。
まぁいいやとそのまま眠りに落ちた。

こうしてアプリ生活3日目が終了した。
アプリの魔力に完全に翻弄されていることが後になるとわかる。
もう戻れない道の扉をあけたことは後日痛感することになるのだった。
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